「東ベルリンから来た女」 [*映画]
●監督:クリスティアン・ペッツォルト
●2012年/ドイツ
2014年9月17日(水)16:30〜18:30、イマジカBSにて視聴。
1980年、まだ東西に分断されていた頃の旧・東ドイツ。
女医のバルバラは、西側への移住申請を却下された。
東ベルリンの大病院からバルト海沿岸の小さな町の病院に左遷された彼女には、
さらに、秘密警察〈シュタージ〉の監視がついてしまう。
西ベルリンに暮らす恋人と秘密の逢瀬を重ね、西側への脱出計画を練っていくバルバラだったが、
自由を奪われた毎日に神経はすり減り、周囲へ猜疑心も拭えない。
しかし、脱出の日を目前にした彼女は、医師の責任と自由への渇望との間で心が揺れ始める…。
抑圧感を表すような全体的にどんより調の色彩の中で、幾つかの愛の形が描かれてます。
小さな病院の同僚・アンドレの誠実さも素敵。
バルバラの最後の選択は正しかったのか…?
ラスト、静かにグッときたけど、その後が気にかかる。
それと、レンブラントの『テュルプ博士の解剖学講義』が出てきて「おっ」と思った。
ちょうど最近読んだ中野京子『怖い絵 泣く女篇』にもこの絵が登場してたので。
この絵について、アンドレなりの解釈を語るシーンがあるんだけど、
実は言葉の意味がよくわからなかった(何かの隠喩?)ので、もう一度しっかりみなきゃ。
「天才画家ダリ 愛と激情の青春」 [*映画]
●監督:ポール・モリソン
●2008年/イギリス・スペイン合作
2014年9月17日(水)08:45〜10:45、イマジカBSにて視聴。
1922年のスペイン・マドリード。
詩人で劇作家のフェデリコ・ガルシア・ロルカと映画監督を目指すルイス・ブニュエルは、
画家志望のサルバドール・ダリと出会い、すぐさま親しい友人同士となる。
やがて、フェデリコとサルバドールはお互いに対して友情以上の感情を抱くようになるが…。
邦題ではダリが主人公のように見えるけど、この映画の主人公はロルカ。
Wikipediaによると、日本では劇場未公開、2012年3月にWOWOWで放送され、
同年6月にDVDが発売されたそうで。
美男子揃いのキャスティングで「もしや」と思い、
物語のあちこちでフラグめいたものを感じて「まさか」と思ったら、
やっぱり熱い抱擁&接吻シーンキター!(でも、接吻より先の行為はなし)
やがて、3人はそれぞれの道を歩み出す。
全員、自分の思想や生き方に忠実なためか、端からみるとただの身勝手にも見えるんだけど、
誰が正しくて、誰が間違ってるとかじゃないんだな。
ずっと昔にビデオで観た『アンダルシアの犬』(1928年)の中の数シーンも登場。
懐かしかった。
マグダレナは良い女!!