今日届いたDVD&雑誌 [*映画&アート鑑賞]
知る人ぞ知る、見た人ぞ見た、あの映画。
オーディオ・コメンタリーとメイキング映像目当てで再販DVD購入。
▼『鬼畜大宴会』
それと、「月刊MOE」も購入。
今月はエドワード・ゴーリー特集♡
「危険なメソッド」&「古九谷名品展」&「巨匠たちの英国水彩画展」 [*映画&アート鑑賞]
11月20日(火)は、
渋谷・Bunkamura ル・シネマで映画「危険なメソッド」を、
同じく渋谷の戸栗美術館で企画展覧会「古九谷名品展」、
再びBunkamuraに戻り、
ザ・ミュージアムで企画展覧会「巨匠たちの英国水彩画展」を観て来ました。
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まずは、Bunkamuraル・シネマで
デヴィッド・クローネンバーグ監督作品「危険なメソッド」。
火曜割引のおかげで1000円で鑑賞できた!
感想は…なんていうのかなぁ「ユングさん…(´Д`)」って感じ。
精神分析絡みの会話は「?」も多かったけど、お話自体は面白かったです。
あ、あと目上のフロイト教授に向かって真顔で
ボクの奥さんお金持ちだもん的な事シレッと二度も言ってのけたユングさんにはフイタw
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映画鑑賞後、松濤の「ガレットリア」でお茶しようと思ってたけど定休日だったので
近くの「ティ・ロランド」っていうカフェへ。
ここもクレープやガレットのお店らしい。
特製デザートの盛合せとブレンドコーヒーをいただいた。
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戸栗美術館にて企画展覧会「古九谷名品展 〜躍動する色絵磁器〜」。
ぐるっとパス持ってたおかげで無料で鑑賞。
1610年代に朝鮮からもたらされた製磁技術をもとに
佐賀県有田町を中心とする肥前地方一帯で日本初の国産磁器・伊万里焼が誕生。
当初は青色で文様を描く染付が主流だったけど、
1640年代後半には、色彩豊かな色絵を作り出すことが出来るようになったそうです。
「古九谷様式」の名で呼ばれている、それらの初期の色絵には、
中国磁器を模して幾何学文様を多用したり、
中国絵画の画題を取り入れた作品が作られた一方で、
同時代の小袖や打掛などと共通する文様もあり、
和様の意匠への嗜好もうかがうことが出来るとのこと。
特にモチーフを強調する大胆な構図、厚く盛り上げられた濃厚な色彩の上絵の具や、
その下にびっしりと黒線で描き込まれた地文などは作品に躍動感を与え、
古九谷様式の最たる魅力なのだとか。
確かに色使いに力強さを感じる作品が多かったかも。
パッと見では見逃しがちだけどよくみるとひとつひとつ、
デザインに工夫が凝らされてるのがわかる。
戸栗美術館、土日は行ったことないから休日の様子はわからないけど
平日はとても静かで落ち着いてるので、
この美術館のそういった雰囲気も磁器鑑賞の味わい深さに一役買っているんだろうな。
焼きものの知識はまったくないながらも、また訪れてみたくなるんだよね。
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再びBunkamuraに戻り、ザ・ミュージアムにて
企画展覧会「マンチェスター大学ウィットワース美術館所蔵 巨匠たちの英国水彩画展」。
ここでは「ミューぽん」割引を利用。
「水彩画」に焦点を絞った展覧会って意外とありそうでなかったような気が。
そういう意味でもこの企画展の内容に興味を引かれました。
そして、ロセッティ、ミレイ、バーン=ジョーンズにもスポットが当てられてると聞き、
ますます行くのが楽しみに。
英国のひとびとが、
自国の風景の美しさに、つまり、その自然と風土が生みだす魅力に気づくこととなるのは、
18世紀の後半以降のことであったといわれる。
そこには、さまざまな要因があったとはいえ、
旅行の楽しみに目覚めたということも大きな一因であった。
美しいものに感動すればそれを何かのかたちで記録に留め、人に伝えたくなる。
携帯に便利な水彩画の用具は旅行にはとても適していた。
また、白い紙の上に水で溶いた薄い顔料を重ねる水彩画の技法は、
紙に反射した明るく透明な光が絵具の層を透かして現れるので、
風景というものの新鮮な感じを表すには好都合であった。
水彩画はつまり、
温暖にして湿潤なゆえに霧も多く独特の透明感をもつ英国自然風景の表現に
大いにかなった技法だったのである。
(「巨匠たちの英国水彩画展」チラシの紹介テキストより抜粋)
油彩画ももちろん魅力的で大好きなんだけど、
水彩で描かれた絵ってしっとりと穏やかな気持ちにさせてくれるんだよなあ。
水彩画ならではの透明感と色彩、油彩画とはまた違った魅力を堪能することが出来ました。
特に気に入った作品は…
●ライオネル・パーシー・スマイス「春季」(1885年)
●アンドリュー・ニコル
「北アイルランドの海岸に咲くヒナゲシとダンルース城」(制作年は不明らしい)
解説によると、水彩は性質的に変色・退色しやすいため長期展示は難しいそうで。
その時その時の輝きや瑞々しさを永遠に留めるのは不可能でも、
可能な限り残しておきたくなる気持ちってやっぱりあるもんね。
絵画を通じて、彼らの心に響いた美しいときめきを間接的にでも体験できる。
こういう悦びも絵画鑑賞の魅力のひとつなのだなあ。
あと、全然関係ないんだけど・・・
『「喜」も「悦」も常用漢字だけど、
常用漢字表では「悦」に「よろこぶ」の訓を掲げていないし、
漢和辞典を見ても意味の違いはない。
辞典によっては、「悦」は「神がのりうつってうっとりした状態」が原義で、
「喜」は「神をたのしませよろこばせること」が原義である、としているものもある。』
という話を聞きました。
なるほどーちょっと面白いな〜と思ったので、ここでは「悦び」にしてみましたよ。
▼東急本店の外側ショーウインドウにあったディスプレイ
「ブリューゲルの動く絵」&「フェルメールからのラブレター展」 [*映画&アート鑑賞]
1月23日(月)は、
渋谷・ユーロスペースで映画「ブリューゲルの動く絵」を、
同じく渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムでは企画展覧会
「コミュニケーション:17世紀オランダ絵画から読み解く人々のメッセージ
フェルメールからのラブレター展」を観て来ました。
この日はどちらも空いてて落ち着いて観れた!
雨降りの寒い一日だったけど、
美術館巡りや映画に関しては天気よくない日に行く方がむしろ快適でありがたや。
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まずは映画「ブリューゲルの動く絵」。
16世紀フランドル絵画を代表する巨匠で、
寓話や農民の生活を中心としたテーマで多くの作品を残したピーテル・ブリューゲル。
この作品は彼の傑作「十字架を担うキリスト」を題材に再構築されています。
数百人もの人々の姿が描かれた画面から十数人を抽出し、
当時の彼らの暮らしを描くと共に聖書の物語も映し出す。
絵画と映像が一体となった摩訶不思議な世界観に引き込まれていきます。
絵の外側から自作を眺める画家ブリューゲルとして登場するのは
『ブレードランナー』で超お馴染みのルトガー・ハウアー。
そして我が子キリストの運命を嘆く聖母マリアを
『愛の嵐』の上半身裸&サスペンダー&ナチ帽姿が最高にエロカッコよかった
シャーロット・ランプリングが演じています。
映像の奥行がなんとも不思議な映画でした。
それと、農民達が暮らす村の平和な風景を暗転させた
馬乗り兵士達の服装の赤い色がやけに鮮やかで印象的だったな。
台詞もほとんどなく淡々としてるのに96分間が全然長く感じなかった。
それだけ見所が多かったということかな?
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映画鑑賞後はBunkamuraへ。
最初は映画だけ観てさっさと帰るつもりだったんだけど、
せっかく近くまで来たんだし、
後日もしかしたら急な事情で行けなくなって後悔するのも嫌だなと思い…。
2011年7月から12月にかけての設備改修工事の後、初の企画展。
コインロッカーの場所が変わって利用しやすくなってた。
以前のレイアウトのロッカー位置だと、
鑑賞後わざわざ入り口近くまで戻らないといけなかったもんね。
「フェルメールからのラブレター展」。
17世紀オランダ絵画を代表する巨匠ヨハネス・フェルメール。
そして、日常の有様を描くことの多いフェルメール作品の中でも
重要なモチーフとなっている『手紙』。
今回はその『手紙』を題材とした作品3点を同時に楽しむことができます。
なかなかチャーミングな企画だと思いました。
特に注目なのが「手紙を読む青衣の女」(1663-1664年頃)。
アムステルダム国立美術館での修復作業を終え、
本国に先駆けて日本で初公開されています。
金より高価だったといわれる鉱石ラピスラズリを原料にした
ウルトラマリンによる鮮やかな青色が印象的です。
他2作品の
「手紙を書く女」(1665年頃)、
「手紙を書く女と召使い」(1670年頃)も素敵。
3作品とも、絵画の中に物語が流れているかのよう。
手紙を読んだり書いたりする若い女性たちの表情ひとつをとっても
いろんな想像が出来そうでなかなか楽しめます。
人物だけでなく、部屋の中のアイテム全てにも意味が込められているのかな。
併せてこの展覧会では、
同時代の画家達による人々の絆をテーマにした作品が紹介されています。
初めてきく名前ばかりだったけど、
どの絵もテーマがバラエティに富んでいて面白かったです。
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Bunkamura1階のBox Galleryで開催中の
「M.C.エッシャー展」(無料)も良かった。
ここでは2008年にM.C.エッシャー財団が選出した
代表的な11枚の版画、5枚のスケッチの
複製プリント「M.C. Escher 16 Facsimile Prints」を展覧販売。
他にもエッシャーの関連グッズも販売されていました。
ん〜欲しかったな〜。
現実ではありえない不思議で不条理な世界。異端の迷宮。
みればみるほどスゴイ。