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「フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展」 [*アート鑑賞]

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6月2日(火)は、夫と一緒に東京都庭園美術館で開催中の
『フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展』に行って来ました。

2006年にパリ、セーヌ河岸にオープンしたフランス国立ケ・ブランリ美術館
建築家ジャン・ヌーヴェルによる設計でも世界の注目を集め、
パリの新たな名所として親しまれています。
本展覧会は、
アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカから集められた
マスク(仮面)をテーマに開催される、
日本国内における同館初の大規模なコレクション展です。

仮面を身に着けることによって、
人々は自然と向き合い、神や精霊といった目には見えない存在と通じ、
物語を演じる表現者となりました。
仮面は、肉体と意思をもつ人間と、それを取り巻く世界の境界に位置します。
人は動物や精霊や神々、そして物語の登場人物を模(かたど)った仮面を纏い、
時に音楽やリズムとともに踊り、舞い、それと一体化することによって、
我と仮面(=他者)という両者の力を併せ持つ存在(‘ハイブリッド’)となって、
未知なる時空の扉を開こうとしたのです。
 
それぞれの土地の特質や文化を背景に、人々の様々な願いが反映された仮面たちは、
溢れる想像力に満ちたユニークなかたちや素材、スケール感によって生み出されています。
 
本展は、〈今〉に伝えられるマスクの生き生きとした魅力を展覧し、
その表現の本質に迫ろうとするものです。
『マスク展』チラシの紹介テキストより抜粋)
※ハイブリッド:ラテン語の〈hybrida〉から派生した英語の〈hybrid〉
17世紀初頭に現れ、
「異種のもの、2つの異なる要素を組み合わせたもの、掛け合わせたもの」
意味に用いられる。
近年では機械やテクノロジー等の分野で頻繁に転用されているが、
元来は魂を宿す生物を表わす言葉や概念であった。】

20世紀初頭、フランスから世界に波及したアール・デコは、
アフリカやアジアといった異国の文化から多くのインスピレーションを享受し、
彫刻、家具、テキスタイルや他の芸術形態にもそれらの影響が反映。
また、アフリカやオセアニア、南北アメリカの仮面や神像も、
パリの芸術家たちに新鮮な驚きを与えたそうです。

アール・デコ様式のお部屋の中でみる「仮面」
普段の生活とはかけ離れた特殊な空間に居るからか、
不思議なテンションが込み上がってくる。

アフリカの「仮面」は、
呪術的おどろおどろしさを漂わせながらも造形センスがカッコいい。
 
アメリカの「仮面」は、
どことなくポップでコミカルな印象。
 
オセアニアの「仮面」は、
土の匂いと感触を思い起こさせ、この中では最も抽象的なイメージが強かった。
 
アジアの「仮面」は、
可愛いらしさを感じる(日本の能面・狂言面は怖かったけど(^^; )。

「仮面」は全てガラスケース入り展示だけれど、360度どこからでも見れるので、
裏側に回って、マスクの目の部分の穴から向こう側を覗くこともできる。

新館のミュージアム・ショップでは、マッチ箱入りシール「マステッカー」を購入。
マッチ箱の中にマスク(仮面)をかたどったシールが入ってる。
 
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▼図録(夫が購入)
マスク展図録.jpg

前回ここに来た時、庭園への立ち入りは禁止だったけど、
4月25日から一部だけ公開されているそうで、散策を兼ねてぐるりと回る。
 
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「マグリット展」 [*アート鑑賞]

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5月20日(水)は、
夫と一緒に国立新美術館で開催中の『マグリット展』に行って来ました。

日本での本格的な回顧展は、2002年以来、実に13年ぶりとのこと。
他の企画展や所蔵品展で、
何度かルネ・マグリットの作品を数点ずつ観たことはあるものの、
回顧展に足を運ぶのは今回が初めて。
なので、ずっと前から楽しみで楽しみで・・・。

絵画に登場する事物のひとつひとつは何の変哲もないものばかりなのに、
それがマグリットの手にかかると・・・すげー!!
固定的な概念の枠なんて何のその、
それらを飛び超えた先にある、
謎と神秘の芸術世界で私たちを何度でも驚かせ、
気がつくとすっかり魅了されている。

『深淵の花』(1928年)について、
〈最も日常的な物に悲鳴を上げさせたい〉と語った彼の言葉は頭に焼き付いてます。

特に気に入ってる作品は…
2013年の森美術館『LoVE展』でも観た、『恋人たち』(1928年)。
アルノルト・ベックリン『死の島』を思い起こさせる、『告知』(1930年)。
『記憶』(1948年)。
『光の帝国 II』(1950年)。
今回のメインビジュアルでもある、『ゴルコンダ』(1953年)。
『傑作あるいは地平線の神秘』(1955年)。
静かで壮大な神々しさに、
畏敬なのか畏怖なのか、何とも言えない気持ちになる、『ガラスの鍵』(1959年)。
『現実の感覚』(1963年)。
『大家族』(1963年)。

『光の帝国 II』を実際に鑑賞できて、すごく嬉しかったなあ。
複数ある、他のパターンもいつかどこかで観れるかな。

1967年8月15日にマグリットが自宅で亡くなった時、
木炭で下書きされていたのが、『テーブルにつく男』(1967年)。
この絵が残されていたイーゼル
つまりマグリット自身が実際に使用していたものも、
今回、同作品と一緒に展示されています。

夫も言ってたけど、
絵のタイトルに使われる言葉選びのセンスもスゴイねって。
桃色の薔薇の茎から短剣が生えている(?)情景を
『心臓への一撃』(1952年)とか、
どんよりと曇った空の下に立ち並ぶ灰色のカーテンの群れを
『人間嫌いたち』(1942年)とか。
特に衝撃的だったのは、
青い空に浮かぶ雲が『呪い』(1931年)って・・・!

今回は、図録輸入ポストカードを購入。

▼図録
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▼輸入ポストカード
上段左から:『傑作あるいは地平線の神秘』『恋人たち』
中段左から:『ピレネーの城』(1959年)/『光の帝国 II』『空の鳥』(1966年)。
下段:『ゴルコンダ』
『現実の感覚』『大家族』は売ってなかったなあ。
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あと、写真には撮ってないけど、夫が購入したのは、
ジュールス・デストルーパーのバタークリスプが入った「ミニマグリット缶」
ジュールス・デストルーパー(JULES DESTROOPER)は、
ベルギーを代表するプレミアムクッキーの老舗(1886年創業)。
ベルギー王室御用達の菓子メーカーなのだそう。

『マグリット展』鑑賞後は、館内2階にある「サロン・ド・テ ロンド」で、
例のお高いアートカフェラテをいただく。
カップの角度まで気が廻らず、そのままうっかり撮っちゃったから、
この写真だとモチーフちとわかりづらいかな…。
奥のは抹茶アイスクリーム。ラテにも合う。

▼マグリット展 特別ドリンク アートカフェラテ〜空の鳥〜
ルネ・マグリットの代表作でもある『空の鳥』の鳥を
ラテアートで表現した特別ドリンク。
マグリット展アートカフェラテ.jpg 

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「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」 [*アート鑑賞]

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4月17日(金)は、
Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の
『ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美』展に行って来ました。

15世紀、花の都フィレンツェでは、
メディチ家をはじめ銀行家の支援を受け、芸術家が数々の傑作を生み出していきました。
サンドロ・ボッティチェリ(1445〜1510)の美に代表されるフィレンツェのルネサンスは、
フィレンツェ金融業の繁栄が生み出した文化遺産といえます。

本展では、
ヨーロッパの貿易を支配し、ルネサンスの原動力となった金融業の繁栄と、
近代に通じるメセナ活動の誕生を、
フィレンツェと運命をともにしたボッティチェリの作品17点(工房作などを含む)をはじめ、
絵画、彫刻、工芸、資料など約80点によって浮き彫りにします。 
『ボッティチェリとルネサンス』チラシの紹介テキストより抜粋)
【※メセナ:企業が主として資金を提供して文化、芸術活動を支援すること。
ただし、企業による資金以外の経営資源(人材・施設等)による支援も少なからず行われている。
また、企業による事業主催なども含まれる。】 

絵画だけでなく、〈美〉を支えた〈富〉にも焦点が当てられている今回の企画展。
中世から初期ルネサンス時代にかけて国際通貨となり、
フィレンツェヨーロッパ経済の中心に押し上げ、
ひいてはルネサンスの繁栄を生み出した「フィオリーノ金貨」をはじめ、
当時の経済活動をうかがわせる資料や商人の仕事道具も紹介されています。

ルネサンス期の芸術の誕生には、
地中海貿易と金融業によって財を成したフィレンツェ及びメディチ家の資金力が不可欠。
そのメディチ家から絶大な信頼を得ていたボッティチェリは、
彼らの要望を満たす作品を生み出す理想的な画家であり、
女性を清らかに描くことで、「清廉な印象を持たれたい」金融業者の期待に応えたといいます。

イタリア政府の「門外不出リスト」に登録されている、
サンドロ・ボッティチェリ『聖母子と洗礼者聖ヨハネ』(1477〜1480年頃)は
「トンド」と呼ばれる円形画(5月6日までの期間限定展示)。
とっても色使いが綺麗で、この絵が一番気に入りました。

マリヌス・ファン・レイメルスヴァーレに基づく模写『両替商と妻』(16世紀半ば)と、
『高利貸し』(1540年頃)。
ついこないだ、どっかで観たような…と、帰宅後調べてみたら、
『ルーヴル美術館展』(国立新美術館)で観た、
クエンティン・マセイス『両替商とその妻』(1514年)だった。
『高利貸し』の方は、同じく『ルーヴル美術館展』で観た、
マリヌス・ファン・レイメルスヴァーレに基づく模写による『徴税吏たち』(16世紀)ね。
マリヌス・ファン・レイメルスヴァーレの作品は、
クエンティン・マセイスアルブレヒト・デューラーの影響を強く受けていて、
3つの題材「両替商(もしくは銀行家)とその妻」「収税人」「書斎の聖ヒエロニムス」
描いたものがほとんどなのだそう。

やがて、メディチ家の衰退とともにフィレンツェは危機の時代を迎えます。
この頃、修道士ジロラモ・サヴォナローラが台頭。
彼は教会の堕落を批判し、市民に贅沢品や宗教上好ましくない芸術作品を燃やすよう
《虚栄の焼却》への参加を呼びかけ、多くの芸術家がその作品を燃やしました。
が、極端な神権政治の末に民衆の反発を買ってしまったサヴォナローラ
最終的には火刑に処されます(1498年)。
ここでは、
フィレンツェの逸名画家による『サヴォナローラの火刑』(17世紀)も展示されていて、
華やかだった歴史の果てを、ただ見ているだけの傍観者になったような気分。
言葉が見つからなかったです。

一方、サヴォナローラの考えにすっかり魅了されたボッティチェリ
作品は変容し、人物表現は硬くなり、官能性も消えてしまいました。
そして、人気も急落。
最期は貧窮し、負債を抱えたまま死去してしまったようです。

イタリア・ルネサンスと聞くと、美しく理想的な美のイメージが強いけれど、
今回は〈美〉と〈富〉と同時に在った
歴史の〈光〉と〈闇〉の二面性についても考えさせられる…
そんな展覧会でした。

最後は、グッズを(展覧会前売り券とのセットで購入)。
美術ブログ『弐代目・青い日記帳』さんhttp://bluediary2.jugem.jp/)発信の企画、
「みんなが欲しいチケットホルダープロジェクト」から生まれたチケットホルダー
表面には、
ボッティチェリ最盛期の巨大なフレスコ画《受胎告知》(1481年)より
天使ガブリエルの翼白百合が。
そして、右下にはフィオリーノ金貨もあしらわれています。
ちなみに裏面は、同じく《受胎告知》がノートリミングでレイアウト。
落ち着いた色合いと大人っぽいデザインがイイ感じ。
 
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▼Bunkamura内ロビーラウンジにて、イチゴのクレープ&アイスコーヒー
館内鑑賞チケット提示で優待割引[るんるん]
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東急本店のディスプレイ。
Bunkamuraの企画展行く時の楽しみのひとつ。 
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ひとり美術館ハシゴ【44】 [*アート鑑賞]

4月10日(金)は、
国立新美術館サントリー美術館FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館に行って来ました。

国立新美術館「ルーヴル美術館展」を観る
ぐるっとパスを利用)
 ↓
*徒歩で移動。
 ↓
サントリー美術館「若冲と蕪村」展(前期)を観る
WEBクーポン割引を利用)
 ↓
*徒歩で移動。
 ↓
FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館「ピクトリアリズム」展を観る
観覧料無料

…と、今回はこんな感じの流れで3つの企画展を回りました。


 国立新美術館 
「ルーヴル美術館展 日常を描く—風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」
 
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「風俗画」とは、人々の日常生活の情景を描いた絵画です。
家事にいそしむ召使い、物乞いの少年、
つましい食卓につく農民の姿、庭園に集う貴族の男女など、
身分や職業を異にするさまざまな人々の日常がいきいきと描写されています。
一方で、風俗画には必ずしも現実が描かれているわけではありません。
日常の装いの中に、複雑な道徳的・教訓的な意味が込められていることもあります。
これらを読み解いていくことも、風俗画ならではの楽しみといえます。
本展では、16世紀初頭から19世紀半ばまでの約3世紀半にわたるヨーロッパ風俗画の展開を、
ルーヴル美術館の珠玉の名画、約80点によって紹介します。
フェルメールの傑作《天文学者》が初来日するほか、
ティツィアーノレンブラントルーベンスムリーリョル・ナン兄弟
ヴァトーブーシェシャルダンドラクロワミレーなど、
各国・各時代を代表する巨匠たちの名画が一堂に会します。
『ルーヴル美術館展』チラシの紹介テキストより抜粋)

やっぱり、
ヨハネス・フェルメール『天文学者』(1668年)の前は人でいっぱい!
まあ、「いっぱい」と言っても、少し時間を置いて待てば、
ちゃんとじっくり正面から観れる程度の人混みだったので問題ナシ。
絵画のサイズ自体は小さいので、ギャラリースコープがあればもっと良かったけれど。

特に気に入ったのは、森の緑がとても綺麗な、
パウル・ブリル『鹿狩り』(1590〜1595年頃)。

『ルーヴル美術館展』鑑賞後は、
館内2階のサロン・ド・テ ロンドで一休み。
「ルーヴル美術館展」特別メニュー、
マスカルポーネのムース チョコレートソース ドリンク付きケーキセットをいただきました。
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ《鏡の前の女》(1515年頃)の絵画の印象から、
女性の透き通るような白い肌と鏡を表現しているそうです。
 
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 サントリー美術館 
「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」(前期)
 
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正徳6年(1716)は伊藤若冲与謝蕪村が誕生し、
江戸時代の画壇にとって、ひとつの画期となりました。

伊藤若冲(享年85、1800年没)は、京都にある青物問屋の長男として生まれ、
23歳のときに家業を継ぎますが、40歳で隠居して本格的に絵を描くことに専念します。
極彩色の作品を描きながら、水墨画版画など個性的な作品を数多く残しました。

一方、与謝蕪村(享年67、1783年没)は、大坂の農家に生まれ、
20歳頃には江戸へ出て俳諧を学びます。
27歳のときに、俳諧の師匠の死を機に、北関東や東北地方をおよそ10年間遊学します。
その後、40歳頃から京都へ移り、俳諧と絵画のふたつの分野で活躍しました。

若冲彩色鮮やかな絵動物を描いた水墨画を得意とし、
蕪村中国の文人画の技法による山水図
簡単な筆遣いで俳句と絵が響き合う俳画を得意としていました。
一見すると関連がないようですが、
ふたりとも長崎から入ってきた中国・朝鮮絵画などを参考にしています。

本展覧会は、伊藤若冲与謝蕪村生誕三百年を記念して開催するもので、
伊藤若冲 筆《象と鯨図屏風》
92年ぶりにその存在が確認され、展覧会に初めて出品される与謝蕪村 筆《蜀桟道図》をはじめ、
若冲蕪村の代表作品や関連作品を展示いたします。
『若冲と蕪村』チラシの紹介テキストより抜粋)

一番良かったのは、
伊藤若冲 筆『果蔬涅槃図〈かそねはんず〉(江戸時代/18世紀)。
ポストカードも買っちゃった♪
(写真下にあるのは、オレンジと黒の色使いが可愛い和蘭人シール
『色絵五艘船文独楽形大鉢』〈江戸時代/重文〉)

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釈迦入滅の様子を描いた涅槃図を、60種以上の野菜や果物に置き換えて表現した
若冲晩年期水墨画の傑作
画面中央、伏せた籠を寝台として横たわる二股大根が釈迦
その周りを囲んで釈迦の死を嘆き悲しむ菩薩仏弟子動物たちの姿が、
カブやニガウリ、ミョウガ、ヘチマ、ヒョウタン、クチナシなどによって表現されています。
彼らの背後に林立するのは、8本の沙羅双樹に見立てられたトウモロコシ。
ユーモラスで今にも色を帯びて動き出しそう。
嘆き悲しみだけでなく、命を持つあらゆるものへの慈しみも込められているような。
制作の動機については、母の死を契機として、
母の成仏と引き換えに家業の青物問屋の繁栄を願ったとする説が有力視されているのだそう。

他に気に入った作品は…
月光を浴びた夜の梅がとっても幻想的な、
伊藤若冲 筆『月夜白梅図』(江戸時代/18世紀)。
ふたつの絵の様々な対比(激しさと静けさ、風雨の音と雪の無音、一羽と二羽など)が目を引く、
与謝蕪村 筆『鳶・鴉図』(江戸時代/18世紀/重要文化財)。
そして、今回の目玉でもある、
伊藤若冲 筆『象と鯨図屏風』(江戸時代/寛政9〈1797〉年)の
白と黒、陸と海の対比も面白い。
伊藤若冲 筆/梅荘顕常 賛『白梅錦鶏図』(江戸時代/18世紀)や、
伊藤若冲 筆『蔬菜図押絵貼屏風』(江戸時代/寛政8〈1796〉年)も良い。

若冲先生は、極彩色を駆使した鶏や花や植物の描写はもちろんのこと、
水墨画における筆の勢いや濃淡のつけ方もいちいち凄い。
筋目描きすじめがき:画箋紙〈がせんし〉とよばれる紙がもつ、隣り合った墨が
混じることなくその境目が筋のように白く残る性質を利用した描き方)の技法による
作品群も紹介されていて、勉強になる。
それと、『果蔬涅槃図』といい『蔬菜図押絵貼屏風』といい、
何の変哲もない野菜でさえも絵の中で活き活きと活躍させちゃうセンスはピカイチ。

俳画という新しい分野を開拓し、その第一人者となる蕪村先生は、
筆運びがさりげないようでいて、力強さと繊細さとの絡みが絶妙。
人物のユーモラスな表情も良い。
そして、余白を活かした構図センスも秀逸。
『山水花鳥人物図』(江戸時代/18世紀)が観れなかった(4/6で展示終了してた)のが残念。
絵師として従来の作品に満足することなく、
新しい技法に挑戦し続けた凄いお方はここにも。

当然、図録は買い!!!

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もともと若冲ファンというのもあり、
最初は正直、ほぼ若冲の絵目当てで行った展覧会だったけど、
蕪村の画業を知る、良いチャンスでもあった。
一人の好きな画家をきっかけに、他の素晴らしい画家を知ることが出来るのも、
美術展の醍醐味のひとつ。
有意義な良いコラボ展でした。

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 FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 
「ピクトリアリズム —近代写真の夜明け—」
 
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「ピクトリアリズム(絵画主義)」とは、
19世紀末から20世紀初頭にかけて一世を風靡した写真の潮流です。
それまで写真は画家の下絵、あるいは科学者や技術者の研究記録の道具として
その記録性のみが注目され、「画」としての評価はなされておりませんでした。
それを不満として写真を芸術と認知させるべく、
絵画的な写真を目指す運動がピクトリアリズムです。
『ピクトリアリズム』パンフの紹介テキストより抜粋)

ここでは、近代写真の夜明け前から絵画の模倣に決別を告げるまで、
ひたすらに美を追い求めたピクトリアリズムの写真家たちの作品を観ることができます。

作品点数は20点くらいだったかな?
中でも、エミール・コンスタン・ピュヨーの写真が気に入りました。
妖精が舞い降りたかのような幻想的でロマンチックな光景が素敵。

それと、ここ写真歴史博物館では、写真の歴史体感できるレプリカの展示
富士フイルムの歴史を飾ったフィルムとカメラの展示を楽しむこともできます。
ポラロイドカメラとか写ルンですとかチェキとか懐かし過ぎる! 

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「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」 [*アート鑑賞]

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4月6日(月)は、
東京都庭園美術館で開催中の
「東京都庭園美術館開館30周年記念展
幻想絶佳:アール・デコと古典主義」に行って来ました。
終了間際、滑り込みセーフ!

アール・ヌーヴォーに人々が退屈し、
ドイツやオーストリアから新しいデザインの潮流が押し寄せてきた1910年前後、
フランスの装飾美術界では自らの伝統に立ち返った「新様式」を模索する動きが生まれました。
その下敷きとなったのは、
彫刻家ブールデルや画家のモーリス・ドニアンドレ・ドラン
そしてピカソらも新しい可能性を見いだした古典主義でした。
第一次世界大戦によって約10年も実施が遅れたアール・デコ博覧会は、1925年にようやく開かれ、
アンリ・ラパン装飾美術家協会による《フランス大使館》
リュールマンの《コレクター館》では、
モダンに洗練された古典主義のアール・デコ様式として成熟した姿を現します。
1933年に建てられた朝香宮邸でも、内装デザインを担当したアンリ・ラパン
静謐さと祝祭性、優雅さと安らぎの両面を表現するためにこのスタイルを選択しました。
本展はアール・デコにおける朝香宮邸の位置づけを明らかにしながら、
古典主義のアール・デコ作家たちの豊かなイマジネーションから生まれた世界—幻想絶佳—を、
フランスの美術館所蔵品を中心とした33作家による
家具、磁器、銀器、ガラス、ドレス、絵画、彫刻など、80余点の作品から紹介します。
『幻想絶佳:アール・デコと古典主義』チラシの紹介テキストより抜粋)

朝香宮邸は、
フランスを発祥とするアール・デコの遺産のなかでもたいへん優れた作例
今回の展示では、その空間を活かし、
アンサンブル展示の要素も取り入れながら
当時のサロンや博覧会で行われた生活空間、美意識を再現するよう
美術作品を配置しているとのこと。
また、新館ギャラリーでは、
両大戦期間に活躍したパリ国立美術学校(アカデミー)出身者を中心とした
画家・彫刻家たちの作品が紹介されています。

この後、早稲田松竹で映画を観る予定で、
上映時間に遅れないよう、やや駆け足な鑑賞になっちゃったけど、
そんな中で特に惹かれた絵画は…
ジャン・デュパ『パリスの審判』(1923年/油彩画)

それと、新館ギャラリーで展示されていた、
マックス・アングラン『四季』(1930〜1945年頃/大きな油彩画)
ロベール・プゲオン『イタリアの幻想』(1928年/油彩画)
…も素晴らしかった。

家具&調度品の展示も素敵。
アール・デコを代表する鉄工芸家レイモン・シュブによる、
アンリ・ラパンをオマージュしたアンサンブル、『ラパンの食卓』
古代と南国のエキゾティシズムを融合させたジャン・デュパの絵画『射手』
(1931年/インク、パステル、水彩)からのインスピレーションによる
妃殿下のティー・タイムのセッティング、『デュパのティー・タイム』

2階にある書庫の窓から見える桜、綺麗だった!
新館カフェ、満席で入れなかったのは残念!

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▼館内で唯一撮影OKだった『デュパのティー・タイム』
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[味覚糖のど飴缶 アンディ・ウォーホル]アート缶 [*アート鑑賞]

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ポップアートの巨匠「アンディ・ウォーホル」との
コラボレーションによるのど飴缶
彼の作品をプリントした缶ケースは、全部で30種類

ニュースで興味を持ち、あちこちのコンビニ&スーパーなどを探し回るも
なかなか置いてる店がなく・・・orz
最有力情報と思われたファミマにはいっこもなし。セブンイレブンで発見。

▼一番最初にゲットしたのは「サムという名の猫」
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その後も地道に探し続けた結果、計9個のみ捕捉でけた。

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これだけあれば当分のど飴には困らない(笑)。
昔懐かしいPEZみたいな味だった。
ヴェルヴェッツの1st好きな私としては、バナナのやつが一番欲しかったけども…。
ダブリが1個だけで済んだのは良かったのかな。

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「川瀬巴水展 —郷愁の日本風景—」 [*アート鑑賞]

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1月9日(金)は、
豊川稲荷東京別院にて初めての御朱印をいただいた後、
日本橋高島屋8階ホールで開催中の
「川瀬巴水展 —郷愁の日本風景—」に行って来ました。

大正から昭和にかけて活躍した版画家・川瀬巴水(1883〜1957)の
生誕130周年を記念して開催された回顧展

日本全国を巡る旅に出てはスケッチをし、
東京に戻っては版画を彫る暮らしを続けた「旅の画人」
彼が選んだのは、かつて日本のどこにでもあった風景古き良き情緒に溢れた世界

も〜あまりにも人が多過ぎて、遠くから流し見しか出来なかったんだけど(泣)、
絵から伝わる親しみやすさ、色の鮮やかさは遠目からでもわかったよ。
作品をそばでじっくり観るのは諦めて図録買おうとしたら、既に完売とのこと。
代金前払いで後日配送してくれるそうなので申し込み。

▼届いた図録
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昼食には、日本橋高島屋内「浅草 梅園」茶そばセットをいただきました。

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ひとり美術館ハシゴ【43-2】 [*アート鑑賞]

12月18日(木)に行った東京都庭園美術館で撮った写真。
「アーキテクツ/1933/shirokane アール・デコ建築をみる」にて)

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ひとり美術館ハシゴ【43-1】 [*アート鑑賞]

12月18日(木)は、パナソニック汐留ミュージアムヴァニラ画廊
東京都庭園美術館山種美術館に行って来ました。

パナソニック汐留ミュージアム「ジョルジョ・デ・キリコ」展を観る
ぐるっとパスを利用)
 ↓
*徒歩で移動。
 ↓
ヴァニラ画廊「ゴーリー・ライブラリー」展を観る
 ↓
*東銀座駅から都営浅草線&大江戸線&南北線を乗り継いで白金台駅へ。
 ↓
東京都庭園美術館
「アーキテクツ/1933/shirokane アール・デコ建築をみる」を観る
ぐるっとパスを利用)
 ↓
*目黒駅から山手線で恵比寿駅へ。
 ↓
山種美術館「東山魁夷と日本の四季」展を観る
ぐるっとパスを利用)

…と、今回はこんな感じの流れで4館を回りました。


 パナソニック汐留ミュージアム 
「ジョルジョ・デ・キリコ—変遷と回帰」

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ぐるっとパスのおかげで無料で鑑賞できた。ありがたい。
平日の日中にも関わらず、かなりの混雑っぷり。

20世紀を代表する画家、ジョルジョ・デ・キリコ
パリ市立近代美術館に寄贈された未亡人イザベラ・デ・キリコの旧蔵品を中心に、
油彩画約45点、日本初公開のデッサン、彫刻なども加えた約100点を展示。

不安を掻き立てる長い影。
どことも知れない人気のない都市。
静寂、沈黙、孤独を表現するモチーフ。

事物を非現実的な環境に再構築。
様式もテーマも異なる前景と後景の合成は、画面をより虚構的世界に仕立て上げる。
そこから醸し出される、なんとも捉えがたい謎の雰囲気。
独特の幻想性、抒情性。

また、馬を題材にした絵が多いのも興味深かった。
デ・キリコにとって、馬は興味をそそる主題だったのだそう。

中でも特に気に入ったのは、
『不安を与えるミューズたち』(1974年)

ポストカード『谷間の家具』(1966年)
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 ヴァニラ画廊 
「濱中利信コレクション 〜エドワード・ゴーリーの世界2〜
『ゴーリー・ライブラリー』」

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絵本作家エドワード・ゴーリーの作品展。
2回目となる今回は、ゴーリーの「本作り」にスポットが当てられています。
濱中利信氏のコレクションから貴重な書籍を中心に、
原画やポスター、グッズまで多数を展示。
魅惑のゴーリー・コレクションが再びヴァニラ画廊で堪能できる!

私が行った時は、他のお客さん、みんな若い女の子ばかり。

作家として食べていけるようになるまでは、
出版社のブック・デザイナーとして働いていたゴーリー
タイポグラフィーや本全体のデザインまで手掛けていて、
そのどれもが可愛くて、カッコよくて、奇妙で異色、不吉で不気味。
なのにどこか品の良さを感じさせてくれる。
彼のイラストが魅力的なのはもちろんだけれど、
「本作り」との関わり方にも高い力量が存分に発揮されていて、
私たちはもう、その仕事ぶりにただただ見蕩れるばかりなのでした。

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入場券購入時に貰える特別パンフレット
ゴーリー・ライブラリー特別パンフ.jpg

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ヴァニラ画廊の近くにある「ブロンデル」(の2階にあるカフェ)でしばしの休憩。
クリスマス間近なのもあって、ブッシュ・ド・ノエルをいただきました。

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 東京都庭園美術館 
「アーキテクツ/1933/shirokane アール・デコ建築をみる」

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約3年間にわたる改修工事を経て、
2014年11月22日、待ちに待ったリニューアルオープン
久々の「東京都庭園美術館 建物公開」です。
ホワイトキューブのギャラリーを備えた新館もお目見え。

フランスにてアール・デコの様式美に魅せられた朝香宮ご夫妻の熱意と、
日仏のデザイナー技師職人たちが総力を挙げて作り上げた、
芸術作品と言っても過言ではない建築物・旧朝香宮邸(1933〈昭和8〉年建設)。
現在は美術館として使われているけれど、内部の改造はごく僅か。
アール・デコ様式を正確に留め、
昭和初期の東京における文化受容の様相をうかがうことができる貴重な歴史的建造物として、
東京都の有形文化財にも指定されています。

庭美を訪れるのはもう何度目になるかなあ。
家具や内装が素敵&素晴らしいのは勿論なんだけど、今回初めて知ったことが。
通気口ラジエーター・カバーに施された、部屋ごとに異なるデザイン
こんな細かいところにまで工夫がこらされているんだ!…と改めて感動。
ラジエーター
 暖炉の中に入っているスチーム暖房器具。
 暖炉の焚き口や壁面に設置された金属のパネルのようなものがラジエーター・カバー

新館にも寄りたかったんだけど…時間が足りなかった><
また今度来た時にゆっくり見よう。

館内の写真は、別記事「ひとり美術館ハシゴ【43-2】」にて。

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 山種美術館 
「【特別展】没後15年記念 東山魁夷と日本の四季」

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「昭和の国民画家」と称され、
日本各地の自然と風景を詩情豊かに描き続けた日本画家・東山魁夷(1908〜1999)。
本年は魁夷没後15年にあたるそうで、彼の辿ってきた画業の道程&代表作を展示。
また、師である川合玉堂(かわい ぎょくどう)や結城素明(ゆうき そめい)、
東京美術学校の同窓生らの作品もあわせて観ることができます。

この企画展も楽しみにしてたんだけど、いろいろと時間が押してしまい・・・
閉館時間ギリギリの駆け足鑑賞になってしまった;;
観れただけでも良しとしておくか。

東山魁夷作品の中で特に気に入ったのは、
『白い嶺』(1964〈昭和39〉年)
『春静(はるしずか)(1968〈昭和43〉年)
『緑潤う』(1976〈昭和51〉年)
『雪の後(ゆきのあと)(1968〈昭和43〉年)
『北山初雪(きたやまはつゆき)(1968〈昭和43〉年)
上のチラシ写真の上側の絵が「北山初雪」

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「日経おとなのOFF」2015年1月号 [*アート鑑賞]

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映画館で『フューリー』を観た日、上映時間待ってる間に書店へ。
この時期にこの特集号を買うの、もうすっかり恒例になってきたな。

こちらは、付録の「若冲クリアファイル」
日経おとなのOFF_2015年1月号_02.jpg

(今回写真には撮らなかったけど)
お馴染みの「美術展ハンドブック」は、今年もしっかり活用させてもらおう。

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