「語りかける風景」展 [*アート鑑賞]
6月28日(水)、渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「ストラスブール美術館所蔵 語りかける風景 —コロー、モネ、シスレーからピカソまで—」展に行って来ました。
開催は5月18日からで、チラシ見て以来、ずっと観たいと思ってたのだけど、すっかり延び延びに…。
でも、やっとや〜っと観に行けて良かったです。
『ヨーロッパで風景が描かれるようになったのは、15世紀のイタリアであると言われています。最初は物語の背景に過ぎなかったものが、次第に独立したジャンルへと発展していき、今日のような風景画が誕生したのは19世紀のことでした。自然主義、写実主義の流れのなかで、画家たちは飾らない風景そのものをテーマに描き、印象派のように光や大気まで描くようになったのです。また一方では、自らの心模様をそこに重ね合わせる画家も現れました。
本展はフランスとドイツの伝統が交わるフランス・アルザス地方の豊かな文化都市ストラスブールの美術館から厳選された約80点で構成される風景画の展覧会です。窓、人物、都市、水辺、田園、木という6つのテーマから近代の風景画の全体像を追いながら、ヨーロッパの風景の中を走り抜ける列車の車窓からの眺めを楽しむように、これらの風景画を堪能していただきたいと思います。』
【↑「語りかける風景」展・紹介テキストより抜粋】
上の紹介文にもあるように、6つのテーマに分けられて展示されているので、知識のない私にもわかりやすかったのが嬉しいです。
一口に「風景画」といっても、いろんな時代、いろんな作家達、いろんな表現の作品がひとつのギャラリーに集められると、こんなにも見応えがあるんだなあ…とフムフム感心したり、綺麗〜凄い〜と頭の中で一人大はしゃぎ?しながら鑑賞。
また、テーマ的に緑をふんだんに使った作品が多かったためか、眺めているだけで心やすらぐ思いでした。
中でも特に気に入ったのは、
●〈 I 窓からの風景〉より
*モーリス・ドニ「内なる光」(1914年頃)
●〈 II 人物のいる風景〉より
*レオポルド・フォン・カルクロイト「伯爵夫人マリー」(1888年)
●〈 III 都市の風景〉より
*ユベール・ロベール「風景」(1767年頃)
*ヨハン=フリードリヒ・ヘルムスドルフ「ホバーデンの廃墟」(1832年)
●〈 IV 水辺の風景〉より
*イポリット・プラデル「ガロンヌ湖畔の風景」(制作年不詳)
●〈 V 田園の風景〉より
*アドルフ・キルスタイン「雷雨」(1872年)
*フィリップ=ジャック・ド・ルーテルブール「月光」(1777年)
*アントワーヌ・シャントルイユ「太陽が朝露を飲み干す」(制作年不詳)
●〈 VI 木のある風景〉より
*フランソワ=ルイ・フランセ「アンティーブの眺め」(1894年)
*アスガー・ヨルン「横倒しの風景」(1959年)
観賞後は併設のミュージアム・ショップで絵はがきを5枚(内なる光、伯爵夫人マリー、ホバーデンの廃墟、ガロンヌ湖畔の風景、アンティーブの眺め)購入。
その後、東急百貨店本店向かいにあるブラッスリーVIRON(←前から気になってた)の2階席でサンドイッチ&コーヒーをいただきました。美味しかった!
ここのお店、モーニングがすっごく評判良いと聞きました。
開店時間(朝9時)から行列出来てて、特に週末は女性客中心にかなり賑わってるらしいです。
優雅な朝食、一度食べてみたいなあ…。
東京都庭園美術館へ [*アート鑑賞]
6月17日(木)、東京都庭園美術館で
「ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし」展の鑑賞と
庭園散策を楽しんで来ました。
最近、全然写真撮ってなかったので、
久々にどこか綺麗なところで何か撮りたい〜、
何処で撮ろうかな〜と考えてたところ
この東京都庭園美術館のことが頭に思い浮かびました。
その日突然の思いつきだったけど、
ちょうど天気良かったし、
この「ロトチェンコ+ステパーノワ」展にも心惹かれるものがあったので、
デジカメを携えワクワクしながら電車に揺られ目黒へ。
この東京都庭園美術館、行くのは今回が初めてです。
美術館内のインテリアも庭園も
実際目にしてみるとやっぱり素敵でカンゲキしちゃいました。
うちの近所にあったなら毎日でも足を運びたいくらい。
窓口でチケットを購入。
フランツ・フェルディナンドのアルバム・ジャケの元ネタって、
このチケットにもあしらわれているロトチェンコのポスターだったんですね。
彼等の曲で知ってるのは「Do you want to」だけですが…。
日が沈む前にまずは庭園散策へ。
平日の午後という時間帯だったからか、庭園内はマダム率高かったです。
散策後は美術館へ。
ロシア構成主義を担ったふたりの芸術家、
ロトチェンコ&ステパーノワ夫妻にスポットを当てた今回の展覧会。
絵画、グラフィック(線描画)、建築デザイン、空間構成、
様々なアイテムのデザイン(麻雀牌なんてのもありました!)、
舞台美術&衣裳、印刷物(本、ポスター、広告)、写真など
多岐に渡るジャンルの中で生み出されてきた作品・計170点が展示されています。
ロシア構成主義についての知識は全くない私ですが、
ポップでキッチュな作品の数々(でもどことなく影を感じさせる部分もあり)に
心くすぐられ、
色使いも自分好みな感じで、
とても有意義な時間を過ごせました。
ボキャ貧な私は「わーカッコいい!」「こんなデザイン出来たら楽しいだろうな」
なんてな思いっきり単純な感想しか出て来ないんですけども(笑)、
作品のパワーは自分なりにインプットしてきたつもりです。
楽しかった!
観賞後は、ミュージアムショップを見て回り、
最後は併設のカフェレストラン「Cafe 茶酒(サーシャ)kanetanaka」で
純生あんみつと抹茶の入った冷し緑茶をいただいて帰って来ました。
この展示会の開催は6月20日までだそうで。
そっか、ギリギリだったのね。観れてよかった!
庭園内では写真撮りまくり