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「バルテュス展」 [*アート鑑賞]

バルテュス展チラシ.jpg

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4月26日(土)は、
夫と一緒に東京都美術館で開催中の「バルテュス展」に行ってきました。

1967年にバルテュスと結婚した節子夫人の全面的な協力による、
国内最大規模、没後初の大回顧展。

バルテュスにとって、少女は「この上なく完璧な美の象徴」
一見不自然で、時にあられもないポーズ。
緊張感に満ちた室内の情景。
しばしば誤解を生み、観る者を挑発するかのような少女像
——この危うい均衡の上に成り立つ「美」が魅力。
「バルテュス展」公式サイト内・展覧会紹介テキストより抜粋)

彼の作品は、フランス知識人の熱烈な支持を受ける一方、
扇情的なポーズをとる少女というモチーフゆえに
批判や誤解にも晒されてきたそうです。

「《ギターのレッスン》のための習作」(1934年)をみて、この構図どっかで…と思い、
家に帰って探してみたら、丸尾末広「リボンの騎士」の中のひとコマだった。
アレってバルテュスの絵(「ギターのレッスン」)が元ネタだったのね。

他にも、
スイス/ロシニエール村にある
バルテュスが晩年を過ごしたアトリエ「グラン・シャレ」を再現したスペースや、
篠山紀信によって撮影された家族などの写真展示も素敵でした。
北側の大きな窓が印象的な再現アトリエの壁には、何故か「木」という文字が。
解説によると、筆の絵具を落とすためにバルテュスが気まぐれに描いたものだそうで。
それと、アトリエ内に置かれた「黄色い着物を着た日本の女」(制作年不詳/未完成品)も
目を引きました。

特に気に入った作品は…
「おやつの時間」(1940年)
「美しい日々」(1944〜1946年)
「金魚」(1948年)

「金魚」は、どこかブラックユーモアを交えた子供向け絵本を想起させられます。

「決して来ない時」(1949年)と、「猫と裸婦」(1948〜1950年)は、
とてもよく似た構図を採用してるんですね。

「バルテュス展」鑑賞後は、ミュージアム・ショップでお買い物。
夫によるチョイスで購入したのは…

バルテュス展で買ったもの.jpg
▲左上:バルテュス展オリジナルメレンゲ
右上:THE BALTHUS(紅茶)
下:ポストカードセット(6枚綴り)

メレンゲは、スイスのロシニエール村周辺の名産物だそうで、
フレーバーは、青りんご・バニラ・フランボワーズの3種類。

紅茶は、
バルテュスが好きだったダージリンとアールグレイをブレンドしたもの。

ポストカードの絵は、
11歳の時に描いた最初の作品で、愛猫を主人公とした絵本『ミツ』から。

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コメント 2

小枝

初めまして。

私もバルテュス展に6/13出掛けて参りました。

号数の大きな作品は圧巻でしたね。

by 小枝 (2014-07-11 21:35) 

ヘリベリ

小枝さん:
はじめまして。お立ち寄り&コメントいただきありがとうございました!
画風が独特なこともあって好き嫌いがわかれる画家かと思いますが、
ツボにハマると何度でも観たくなる不思議な中毒性のようなものがありますね。
by ヘリベリ (2014-07-11 23:40) 

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