ひとり美術館ハシゴ【19】 [*アート鑑賞]
1月31日(火)は、
相田みつを美術館、スパンアートギャラリー、
東京国立近代美術館フィルムセンター、ブリヂストン美術館に
行って来ました。
●相田みつを美術館で「詩人の魂 金子みすゞと相田みつをの世界」を観る
(ぐるっとパスを利用)
↓
*徒歩で移動
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●スパンアートギャラリーで「丸尾末広展」を観る
↓
*徒歩で移動
↓
●東京国立近代美術館フィルムセンターで
常設展「NFCコレクションでみる日本映画の歴史」、
企画展「日本の映画ポスター芸術」を観る
(ぐるっとパスを利用)
↓
*徒歩で移動
↓
●ブリヂストン美術館で
『パリへ渡った「石橋コレクション」1962年、春』を観る
(ぐるっとパスを利用)
…と、今回はこんな感じの流れで4館の展覧会を回りました。
■ 相田みつを美術館 ■
「相田みつを没後20年特別企画展
詩人の魂 金子みすゞと相田みつをの世界」
この美術館へ来たのは今回が初めて。
ぐるっとパスのおかげで無料で楽しめました。
館内は生前の相田氏が毎朝散策した古墳の山をイメージ、
珪藻土(けいそうど)で覆われています。
風情たっぷりでなんか癒されるなあ。
誰の真似でもない「自分の書」を追求し、独特の書体を生み出した相田みつを氏。
彼の言葉は言うまでもなく有名だけど、
こうして作品としてじっくり読みつつ鑑賞していくのはこの日が初めて。
そして大正末期から昭和初期にかけて500編以上の詩を残し、
26歳の若さでこの世を去った金子みすゞ氏。
生きた時代も人生も全く異なる二人だけど、
東日本大震災後の今の日本に呼応するという点で共通するものがあること。
また2011年12月17日は相田氏の20回目の命日でもあること。
これらを記念し、ここでは二人の初のコラボレーションとして
様々な作品が紹介されています。
二人の詩を読んでいると時々泣きそうになる。
▲「記念撮影コーナー」
鑑賞後は併設のカフェでコーヒーを。
この美術館は、
作品を鑑賞するのに1時間、余韻に浸りながらくつろぐのに1時間
【あなたの人生の2時間を過ごす場所】をコンセプトに作られているそうです。
ん〜この美術館もすごくイイなあ♪
ゆったりとしていて落ち着ける。
また来たいぞ。
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■ スパンアートギャラリー ■
「『新世紀SM画報』新装版出版記念 丸尾末広展」
このイベントは直前に知って急遽予定に組み込んだ。
や〜気がつかなかったら絶対後悔していたよ〜。
ちなみに入場無料。
描き下ろし作品の展示とグッズ販売を中心とした丸尾末広特別強化期間だそうで。
丸尾先生の絵は相変わらず素晴らしい。
特に10〜20代の頃ハマッていて単行本も集めていたけど、
最近の作品は「芋虫」と「パノラマ島綺譚」くらいしか押さえてないのよね。
なんか久々にまたいろいろ読みたくなってきた…。
この日一番の感激は何といっても
「無神経かさねが渕」(確か前編だったかな?)の生原稿を拝めたこと!!!!!
もう美しく細やかな描き込みを間近でみれるなんて最高過ぎですよ。
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■ 東京国立近代美術館フィルムセンター ■
「NFCコレクションでみる日本映画の歴史」(常設展)
「日本の映画ポスター芸術」(企画展)
常設展は何度来ても、展示の質&量ともにスゴイな。
「日本の映画ポスター芸術」は
1960年代の映画作品に重きを置いた100点以上のポスターを通じて、
映画とグラフィズムの結節点を探るという趣旨の企画展。
なるほど「スクリーンの外側に花開いた映画芸術のもう一つの“顔”」か。
こちらも見応えあって面白かった。
アーティストの名前は初めて聞く人達が大多数だったけど、
中には横尾忠則氏、和田誠氏といった名前も。
特に花輪和一氏の手掛けた「田園に死す」(1974年、寺山修司監督)の
ポスターに一番テンション上がった!
この映画、久しぶりにまた観たくなってきたよ。
宇野亜喜良氏も
映画ポスター(「初恋・地獄篇」1968年、羽仁進監督)の仕事してたのか!
知らなかった。イラスト拝めて嬉しい。
栗津潔氏の「他人の顔」(1966年、勅使河原宏監督)のポスターもあり。
この映画はまだ観たことないんだけど、ずっと気になってた。
今度DVD探してみようかな。
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■ ブリヂストン美術館 ■
『パリへ渡った「石橋コレクション」1962年、春』
今からちょうど50年前(ブリヂストン美術館開館10年目にあたる1962年)、
日本にある西洋絵画のコレクション(石橋コレクション)が
初めて海外(パリ)で公開されたそうです。
今回は開館60周年を記念し、
当時の資料とともにそのコレクションが紹介されています。
この美術館を初めて訪れたのは2010年の11月。
何度か足を運んでいるうちに、馴染みの絵が増えていきました。
今回はおさらいを兼ねた鑑賞会(私一人しかいないけど・笑)って感じかな。
ジョルジョ・デ・キリコの「吟遊詩人」(制作年表記なし)は
多分初めて観るかも。嬉しい!
ザオ・ウーキー「07.06.85」(1985年)、
藤田嗣治「ドルドーニュの家」(1940年)は
やっぱり何度観ても大好きだ。
鑑賞後は併設カフェの「ジョルジェット」へ。
この日はチョコレートタルトとブレンドコーヒーのセットをいただきました。
お店の人に了解いただいて撮影。
時間が余れば
三菱一号館美術館の「グラン・ブーケ」展へも行ってみようかと思ってたけど、
火曜日は18時閉館(多分時間が足りない)なので止めときました。
20時までだったら行きたかった。
次の楽しみにとっておこっと。
金子みすずも相田みつをも大好きです。
by 陰陽師seiji (2012-02-28 01:16)
陰陽師seiji さん:
コメントありがとうございました!
心があったかくなる言葉の数々…ホロリときますね。
by ヘリベリ (2012-02-28 02:59)