「Tommy」 [*映画]
●監督・脚本:ケン・ラッセル
●原案・音楽監督:ピート・タウンゼント
●1975年/イギリス
2014年11月11日(火)16:45〜18:45、イマジカBSにて視聴。
The Whoの音楽を初めて聴いて好きになったのは10代の頃。
(↑100%、中川敬様&伊丹英子様の影響)
パッケージの印象が強烈だったこともあり、20年以上前からこの映画も気になってたんだけど、
ずっと観る機会を逃してて…。
ああ、ようやっと観れた〜〜〜。
ソク、大好きな映画のひとつになった。
もっと早くに観なかった私は、アホ過ぎる。
英国バンド The Whoが1969年5月に発表したロック・オペラをケン・ラッセルが映像化。
主演はロジャー・ダルトリー(The Whoのリード・ヴォーカリストね)。
トミーの母ノラは、夫であるウォーカー大佐を戦争で亡くし、フランクと再婚した。
ところがある晩、奇跡的に命を取り留めていたウォーカーが帰還する。
取り乱したフランクは、ランプのスタンドでウォーカーの頭を殴り即死させてしまう。
事件を目撃したトミーは「何も見ず、何も聞かなかった」ことにして、
決して口外せぬようフランクからきつく命じられる。
これがきっかけでトミーの心は病み、視力も聴力も言葉を発する力も失ってしまう。
成長したトミーは、ある日、ピンボール・プレイヤーとしての才能を開花させるが、
この後、更なる数奇な運命を辿ることになる。
魂を取り戻し、真の勝者となり、そして光になる。
どこまでが現実で、どこからが幻覚なんだろう。
音も映像もエキセントリック。イカれカッコいいけど不穏さ漂う。
演出はこれでもかってくらいに過剰だけど、ストーリーは実はシンプル。
「Pinball Wizard」(劇中では、エルトン・ジョン演じる〈ピンボールの魔術師〉が歌った)、
映画でみて、やっと歌詞の意味がわかったわ。
「名探偵登場 1」 [*読書ノート(海外)]
イマジカBSのプレゼント企画で当たったポケミス限定復刻版を読了。
エドガー・アラン・ポー、コナン・ドイルらによる、名探偵もの古典短編小説集。
よく考えたら、推理小説って、小〜中学生の時に学校の図書室で読んで以来かも?
なので、読んでる間、なんだか新鮮だった。
収録作品は、
●「探偵小説の濫觴」〈ダニエル、ヘラクレス〉
※濫觴(らんしょう):物事の起こり。始まり。起源。
●エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人」〈デュパン〉
●コナン・ドイル「まだらの紐(バンド)」〈ホームズ〉
●ニコラス・カーター「ディキンスン夫人の秘密」〈ニック・カーター〉
●アーサー・モリスン「レントン館盗難事件」〈ヒューイット〉
●M・P・シール「S・S」〈プリンス・ザレスキー〉
●バロネス・オルツイ「ダブリン事件」〈隅の老人〉
●ジャック・フットレル「失くなったネックレース」〈思考機械(シンキング・マシン)〉
●ロバート・バー「遺産の隠し場」〈ヴァルモン〉
●オースティン・フリーマン「文字合わせ錠」〈ソーンダイク博士〉
中でも印象に残ったのは、M・P・シール「S・S」。
文章は一番読みづらく難解だったものの(謎解きのくだりは、正直イマイチ理解できてない…笑)、
他の話とは一線を画する、異色な雰囲気に満ちてるもんで。
119年も前(1895年)の小説だけど、某宗教団体の「地○○サ○○事件」に通じる恐怖を感じた。