「月に囚われた男」 [*映画]
●監督・脚本:ダンカン・ジョーンズ
●2009年/イギリス
2014年7月11日(金)11:30〜13:30、ムービープラスにて視聴。
デヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズの監督デビュー作となるSFドラマ。
この邦題(ちなみに原題は『MOON』)って、
お父さんの主演作『地球に落ちて来た男』(←知ってるのはタイトルだけで未見だけど)に
ひっかけてるのかな?
近未来。
地球のエネルギーは底をつき、
新たな燃料源〈ヘリウム3〉を38万キロ彼方の月で採掘することになった。
大企業「ルナ産業」の従業員サム・ベルは、
燃料源採掘のため、たった一人で月に派遣される。
会社との契約期間は3年。
地球との直接通信は許されず、話し相手は一台の人工知能ロボット・ガーティのみ。
孤独な任務が続く中、
地球で彼の帰りを待つ妻と娘への思いだけがサムの心を支えていた。
そして任務終了まで2週間を切ったある日、サムは自分と同じ顔をした人間に遭遇する。
これは果たして単なる幻覚なのか…。
やがて彼の周りで奇妙な出来事が起こり始める。
登場人物はほぼ、一人二役の役者がひとり。
アイデア勝負の低予算映画。
う〜ん、ネットで人様の感想みると、結構厳しい意見の人も多いね。
「オチに捻りがない」っていわれちゃうと身も蓋もないんだけども、
わかりやすくまとまってて、それでいてもの哀しいお話。好きだな。
ひと昔前風の雰囲気なのも、ワタシ的にはポイント高い理由のひとつ。
短気で、怒りっぽくて、ガサツで、ちょっと情けないサム。
根は決して悪人ではないと思う。
そして、なんと言ってもガーティ!
『2001年宇宙の旅』のHALみたいな行動に走るのか!?と思いきや、
ホロリとさせてくれる良いヤツじゃないの!
ところで、
序盤でサムがみた若い女性と月面でローバー運転中にうっすらみえた人物は
結局何者だったの?????
観た人それぞれの解釈に任せた謎ということで良いんだろうか。