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ひとり美術館ハシゴ【35】 [*アート鑑賞]

6月28日(金)は、
弥生美術館&竹久夢二美術館国立新美術館に行って来ました。

弥生美術館「魔性の女 挿絵(イラストレーション)展」
 竹久夢二美術館「竹久夢二 美人画とモデル展」を観る
ミューぽん割引を利用)
 ↓
*東大前駅から南北線で麻布十番駅へ。大江戸線に乗り換えて六本木駅へ。
 ↓
国立新美術館「貴婦人と一角獣展」を観る
ぐるっとパスを利用)

…と、今回はこんな感じの流れで3館を回りました。


 弥生美術館 
「魔性の女 挿絵(イラストレーション)展
―大正〜昭和初期の文学に登場した妖艶な悪女たち―」

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 明治末から、大正、昭和初期にかけて日本の文学に登場した「魔性(ましょう)の女」を、
当時のイラストレーションによって紹介します。
 泉鏡花「高野聖」の女谷崎潤一郎「痴人の愛」のナオミ
江戸川乱歩「黒蜥蜴」(くろとかげ)の緑川夫人など、
官能的な魅力によって男性を支配し、ついには破滅させる、
あるいは美の追求のためなら殺人をも厭(いと)わないという
「怖い魅力」を秘めたヒロインに、我々は強く惹きつけられます。
時には、優しく善良なヒロインよりも強烈な魅力を感じさせられることもあるでしょう。
 現在では目にする機会の少ない、彼女たちの当時の絵姿を、
ストーリーとともに紹介し、耽美・幻想の文学世界を楽しんでいただきます。
(弥生美術館・オフィシャルHP内
「魔性の女 挿絵(イラストレーション)展」紹介テキストより抜粋)

この日イチバンの目当ては、橘小夢の絵をみること!

メモをとることが出来なかったので記憶もかなり大雑把だけど、
小村雪岱(こむら せったい)、蕗谷虹児(ふきや こうじ)の絵も展示されてました。
3階の展示室は高畠華宵作品・関連資料オンリーの展示になっていて、
高畠華宵も大好きな私にとってはどれをとっても美味し過ぎる企画展でした。

弥生美術館へ来るのは今回でまだ2回目だけど、
明治・大正・昭和初期のイラスト好きにはたまらない、
いつ行っても期待を裏切らない素敵な美術館です。

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 竹久夢二美術館 
「竹久夢二 美人画とモデル展
―描かれた女性の謎とロマンスに迫る―」

 大正ロマンの画家・竹久夢二(1884-1934)が表現した、
優美でセンチメンタルな美人画は、現代においても多くの人々を魅了しています。
 女性の外見だけでなく、内面を映し出すような表情やしぐさの繊細な描写に加えて、
時代の流行を捉えた装い、またこだわりのある着こなしを夢二は多彩に描出し、
女性の美しさを最大限に引き出しました。
 美人画の制作に当たっては、モデルの存在が夢二に大きな影響を与えました。
その中には恋人であった女性も含まれ、
特に岸他万喜・笠井彦乃・佐々木カ子ヨ(お葉)とのロマンスは、
夢二の私生活や思想にも影響を及ぼしました。
 本展では、夢二が残した美人画モデルになった女性たちをクローズアップすると共に、
夢二の恋愛模様や理想とした女性像について紹介していきます。
(竹久夢二美術館・オフィシャルHP内
「竹久夢二 美人画とモデル展」紹介テキストより抜粋)

ここでは、弥生美術館で出会った魔性の女たちとはまた違った魅力をもつ
可憐な女性たちに会うことができます。
はああああ(溜息)・・・
夢二美人画みる度に絵の中の人になりたくてたまらんくなるわ(羨望)。

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鑑賞後は、弥生&竹久夢二美術館併設の「夢二カフェ 港や」二階で昼食。
この日は野菜の甘みぎっしりカレーアイスコーヒーのセットをいただきました。

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 国立新美術館 
「フランス国立クリュニー中世美術館所蔵
貴婦人と一角獣展」

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国立新美術館_01.jpg

移動で歩き疲れたので、
鑑賞前にまずは国立新美術館内2階にある「サロン・ド・テ ロンド」でお茶&休憩。
「貴婦人と一角獣」展 特別デザートが食べられるそうなので迷わず注文。

《貴婦人と一角獣》タペストリーへのオマージュ
(チョコレートのジェノワーズ、ココナッツのソルべ、
ブラッドオレンジソースと共にコーヒーまたは紅茶付き)
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『千花文様(ミルフルール)の鮮やかな朱色は、
チョコレートとの相性の良いブラッドオレンジソースで。
ピスタチオやナッツを敷いて草地に見立てたケーキの上に、
貴婦人や動植物のモチーフを散りばめ、タピスリーを再現』したとのこと。

この日はちょっと暑かったのでドリンクはアイスコーヒーにしました。
デザートは冷たくて甘酸っぱくて美味しかったー。

休憩を終え、「貴婦人と一角獣展」鑑賞へ。
この作品、日本で公開されるのは今回が初めて。
いろんなとこで話題になってるのをみたので、行くのが非常に楽しみでした。

フランス国立クリュニー中世美術館の至宝「貴婦人と一角獣」は、
西暦1500年頃に制作されたとされる6面の連作タピスリー
19世紀の作家、プロスペル・メリメジョルジュ・サンドが言及したことで一躍有名に。

千花文様(ミルフルール)が眼にも鮮やかな大作のうち5面は
「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」と人間の五感を表わしているけれど、
残る1面「我が唯一の望み」が何を意味しているかについては、
“愛”  “知性”  “結婚” など諸説あり、いまだ謎に包まれています
(「貴婦人と一角獣展」チラシの紹介テキストより抜粋)
この記事の最初でアップしたチラシ写真のうち、
 上の写真にある絵が「味覚」、下の写真の絵が「我が唯一の望み」ね。

まんまるの主展示室の壁にぐるりと囲むように展示された
6枚の大きなタピスリー(全長22メートル!)。
評判にたがわぬ美しさと凄みに圧倒されまくり。
ひと織りひと織り手作業で制作される様子を想像するだけで気が遠くなる・・・
けど、これぞまさに「中世ヨーロッパ美術の最高傑作」

本作がフランス国外に貸し出されたのは過去にただ一度だけだそうです。
(1974年のことで、貸し出し先はメトロポリタン美術館
次にまた日本国内で観れる機会はおそらくないかもしれない???位の貴重な企画展。
や〜〜観ることができて本当に良かった!

展示数自体は、
本作に関連する彫刻・装身具・ステンドグラスなどを含めて計40点程と少なめだけど、
すごく充実した展示だったし、じっくりみて回ったせいか鑑賞後はぐったり。
アート鑑賞ってホント体力と気力を使い果しますね(心地よい疲れではあるのだけど)。

ひとつ残念だったのは音声ガイドを借りなかったこと。
後になってから知ったんだけど、
池田昌子さん池田秀一さんがナレーション役を務めてたそうで。
うわああああ!!!ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
事前チェックを怠った自分が悪いんだけども、く、悔しいな、まじで。
今まで他の美術館でも音声ガイドの類いは一度も借りたことないんだけど、
このお二人の解説なら聞きたかったわ〜〜。
「起動戦士ガンダムUC」は殆どみたことがなく全然知らなかったんだけど、
「貴婦人と一角獣」タピスリー
ガンダムUCストーリーのキービジュアルとして劇中に登場してるのだとか。

国立新美術館_03.jpg

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