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ひとり美術館ハシゴ【05】 [*アート鑑賞]

5月17日(火)は、
山種美術館チェコセンター東京Bunkamura ザ・ミュージアム
ニューオータニ美術館に行って来ました。

*JR山手線で恵比寿へ
 ↓
山種美術館「百花繚乱 —桜・牡丹・菊・椿—」展を観る
ぐるっとパスを利用)
 ↓
*徒歩で移動
 ↓
チェコセンター東京
「ヤン・シュヴァンクマイエル氏への逆襲」展を観る
 ↓
*JR山手線で恵比寿から渋谷へ移動
 ↓
Bunkamura ザ・ミュージアム
「シュテーデル美術館所蔵
 フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」を観る
 ↓
*半蔵門線で渋谷から永田町へ移動
 ↓
ニューオータニ美術館
「開館20周年記念展 第1弾
 ベルナール・ビュフェのまなざし フランスと日本」展を観る
ぐるっとパスを利用)

…と、今回はこんな感じの流れで4館の展覧会を回りました。


 山種美術館 
「百花繚乱 —桜・牡丹・菊・椿—」

百花繚乱チラシ.jpg

この「百花繚乱」展のチラシ、
大好評につき残部少数、会期中にもかかわらず既に配布終了しているそうです。
確かに今回のって色もレイアウトも綺麗だもんなあ。大事にとっとこ。

山種美術館_01.jpg

山種美術館_02.jpg

会場内は年配の方を中心に大変賑わっていました。
春夏秋冬それぞれの季節を彩る花々の競演とともに
時代を築いてきた画家たちの花に寄せるまなざし、
創意工夫に満ちた表現の世界を楽しむ…という趣旨な今回の企画展。
「百花繚乱」というタイトルにふさわしく、
どの作品も四季折々の個性豊かな花たちで私たちの眼を楽しませてくれました。
ひとつの会場にいながらにして
日本の四季を楽しむことができるなんて素晴らしいわん。

特に気に入ったのは…

速水御舟「紅梅・白梅」(1929〈昭和4〉年)
 左側に白梅と月、右側に紅梅が描かれている。構図が秀逸。

作者不詳「竹垣紅白梅椿図」[重要美術品](17世紀〈江戸前期〉)
 美しさと迫力が同居しているかのような…とにかく見事!の一言。

牧 進「初夏の頃」(1984〈昭和59〉年)、「明り障子」(2004〈平成16〉年)
 「明り障子」の構図も素晴らしい。
 障子を左右に開け放った先には水仙とスズメが見える…というもの。
 彼は「ピー太」と名付けた小スズメをとても大事に可愛がっていて、
 部屋から水仙の花を眺めているうちに本作の構造に辿り着いたのだそう。

西田俊英「華鬘(けまん)(1983〈昭和58〉年)
 仏前を荘厳するために仏堂に掛ける装飾。厳かな綿密さに圧倒されました。

林 功「月の音」(1975〈昭和50〉年)
田能村直入「百花」(1869〈明治2〉年)

福田平八郎「牡丹」(1924〈大正13〉年)
 繊細で柔らかい幽玄の世界。
 そこはかとなく漂う色気のようなものも感じられました。

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 チェコセンター東京 
「ヤン・シュヴァンクマイエル氏への逆襲」

ヤン・シュヴァンクマイエル氏への逆襲チラシ.jpg

チェコ共和国大使館.jpg

チェコセンター東京.jpg

『私たちはシュヴァンクマイエルに会っていなかったら
今は何をみているのだろう?』

清水真理三浦悦子綺朔ちいこマンタムNeqro山本タカト建石修志
日本人作家によるヤン・シュヴァンクマイエル氏へのオマージュ展
〈ヤン・シュヴァンクマイエル:チェコスロバキア出身のシュルレアリスト芸術家、
アニメーション&映像作家、映画監督

シュヴァンクマイエル好きなのと、山種美術館からだったら徒歩で行けるじゃん!
…ということでこちらにも足を運んでみました。
入場者は私を含めて二人だけ…。
でも、とっても静かな空間の中でシュールな作品鑑賞というのも
なかなか趣があって面白かったです。

参加している作家陣の中で、私は山本タカトしか知らなかったけど、
他の作家さんの作品もかなりイイ味出してました。

チェコセンター東京に行ったのは今回が初めて。
ここのサイトをチェックしてみると、映画上映とか展覧会とか
チェコ絡みの面白そうなイベントがよく開催されているようなので、
お気に入りリストのひとつに加えてます。

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 Bunkamura ザ・ミュージアム 
「シュテーデル美術館所蔵
フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」

フェルメールとオランダ・フランドル絵画展チラシ.jpg

山種同様、こちらもかなりの人気&混雑っぷり。
人が多く、なかなか近くで細かいところまで鑑賞出来なかったのが心残りだけど、
さりげなく譲り合えるマナーの良い人が多かったせいか
思ったより観やすかったな。

今回の目玉作品であるヨハネス・フェルメール「地理学者」
想像していたより小さいサイズだったのが意外!
段差と柵でガードされていて、入場者が近づき過ぎないように展示されていました。

フェルメールの作品は全部で30数点しかなく、
中でも男性の肖像をメインに据えた絵はこの「地理学者」と「天文学者」のみ
非常に珍しい作品なのだそうです。

—《地理学者》に見る大航海時代—
17世紀、海の覇権を握ったのは、スペインの支配から独立を遂げた新興国オランダでした。
フェルメールの《地理学者》は
貿易大国オランダの運命を決定付ける航海に欠かせない「地理学」をテーマとし、
地理学者の仕事道具や、地図関連のモチーフ、
そして裕福なオランダ市民の生活の品々を見ることができます。
【「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」出品作品一覧より抜粋】

近代化学の黎明期といえる17世紀らしい主題の作品なんですね。
絵画の中の地理学者が身につけている上着は
「ヤポンス・ロック(日本の着衣)」と呼ばれるもので、
交易によってオランダにもたらされた日本の着物やその模造品を指すそうです。
当時それらは裕福な市民階級の間で流行し、
ステータス・シンボルとなっていた…とのこと。
うーん、勉強になるなあ。

特別出品として
当時の地図コンパス地球儀&天体儀なども展示されていました。

他の作品で特に気に入ったのは…

ペトルス・ウィルベーク「ヴァニタスの静物」(1650年頃)
ピストルと髑髏が描かれていて、この世の儚さを表しているかのよう。

ヤーコプ・ファン・ワルスカッペレ「石の花瓶に生けた花と果物」(1677年)
静物画では特にこの作品が気に入りました。他にも素晴らしい作品多数。

アールト・ファン・デル・ネール「漁船のある夜の運河」(1645-1650年頃)
この絵の中に入り込んでしまいたい!

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 ニューオータニ美術館 
「開館20周年記念展 第1弾 ベルナール・ビュフェのまなざし フランスと日本」

ベルナール・ビュフェのまなざしチラシ.jpg

2ヶ月程前にもニューオータニ美術館行ったけど、
その時は東日本大震災発生からまだ2週間弱しか経ってない頃。
この企画展も地震の影響で延期になってたんだっけ…。

こうしてまた観に来ることが出来て本当に良かった。
被災された方々を思う気持ちは今も変わらない。
微力ながらこれからも出来得る限り復興に協力していければと思う。

今回の企画展では
初期から晩年にかけて計26点のビュフェ絵画が出品されています。
また、ビュフェが大好きだった心のふるさと日本にちなんだ
風景、静物、家族、文化を描いた作品も観ることができます。

初期の頃はグレーを中心とした暗い色調の画面が目立っていたけれど、
1950年代を境に徐々に色彩の世界が加わっていき、
晩年の作品には鮮やかな色彩が溢れ出ています。
その中で変わることなく一貫しているのは、
黒のアウトラインがハッキリ引かれてるということ。

ビュフェ作品のファンは、
故国フランスより寧ろ日本に多いのでは…と言われているようです。
どうしてビュフェの作品が日本人に好まれるのか?
この問いに対して、
ビュフェと大変親しかった写真家のリュック・フルノル氏
ビュフェの特色はモノトーンの線描、グラフィズムにある。
私は書道とビュフェの線描とは非常に近いものがあると思う』
答えているそうです。

うーん、なるほど〜。
確かに墨と筆で書かれた文字って
絵画に通じる躍動感のようなもの、または美しさが感じられるもんなあ。
私もビュフェの作品、今回で更に好きになったよ。

特に気に入ったのは…
「アトリエ」(1947年)、「パレットのある自画像」(1948年)、
「カフェの男」(1950年)、「百合の花」(1955年)、「手品師」(1955年)、
「アナベル夫人」(1959年)、「黄色と緑色の花瓶の花束」(1978年)、
「楽器」(1988年)、「ボームのテラス」(1988年)

「パレットのある自画像」は今回の企画展チラシの表にも使われている作品。
絵の中ではデフォルメされてるけど、写真で見る実際の彼はかなりの男前です。

「百合の花」は、花がモチーフでありながらラインが鋭角的なモノトーン画。
ミスマッチ感が逆に新鮮でした。

「アナベル夫人」とはビュフェの奥様。
彼女はビュフェにとって生涯の女神(ミューズ)であり、
この作品からも気品と優雅さと美しさがひしひしと伝わってきます。

「黄色と緑色の花瓶の花束」を観るのは、
3月に行った「大谷コレクション」展以来。
やっぱり何度見てもこの色使い好きだ〜。

「楽器」の鮮やかさもイイ!

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ある日の夕食【41】 [*料理]

夕食_110515.jpg

5月15日(日)の我が家の夕食。
献立は…

チキン&ピーマン&エリンギのペンネ
*鶏むね肉はそぎ切り、ピーマンは細切り、
 エリンギは半分に切った後、食べやすい大きさに裂く。
 にんにくはみじん切り。
 フライパンにオリーブオイル、にんにく、赤唐辛子の輪切りを入れて熱し、
 香りが出たら鶏肉を炒める。
 鶏肉の色が変わり始めたらエリンギを加えて更に炒める。
 白ワインを入れてアルコール分を飛ばした後、
 カットトマト(缶詰)、コンソメキューブ、月桂樹を入れてしばらく煮る。
 月桂樹をフライパンから取り出し、ピーマンと茹でておいたペンネを入れ、
 全体を混ぜ合わせつつ軽く炒める。 
器に盛った後、パルメザンチーズ散らすの忘れた!

ツナ&えのき茸&きゅうりの梅マヨネーズ和え
*ボールにきゅうり(細切り)、えのき茸(軽く茹で水気をきる)、
 ツナフレーク、梅干し(細かく刻んでおく)を入れ、
 適量のマヨネーズと黒胡椒で混ぜ合わせる。
 皿にサンチェをしき、和えたものを盛りつける。

大根&にんじん&玉ねぎのスープ
*大根、にんじんは皮を剥き、1cm角に切る。玉ねぎは薄切り。
 鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを透き通るまで炒めた後、
 大根、にんじんを加え、炒め合わせる。
 白ワインを全体に馴染ませたら、水&コンソメキューブを加え、
 野菜が柔らかくなるまで煮る。
 塩&胡椒で味を整え、器に注ぎ小口切りの万能ねぎを散らす。
参考レシピには「三つ葉」とあったけど、
 ここでは昨日使った万能ねぎの残りを利用。

アメリカンチェリー
*デザート

アルコール類
*夫は缶ビール、私は缶チューハイ。

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ある日の夕食【40】 [*料理]

夕食_110514.jpg

5月14日(土)の我が家の夕食。
献立は…

豆乳鍋
*にんじんと大根はピーラーで薄く剥き、春菊はザク切り、
 豚もも薄切り肉と焼き豆腐は食べやすい大きさに、しめじは小房に分けておく。
 鍋に豆乳、水、コンソメキューブ、醤油を入れて煮立てる。
 春菊以外の野菜と豆腐と肉を入れしばらく煮た後、
 最後に春菊を加える(アクは随時取る)。
 全体に火が通ったら、汁ごと器に取り分け、
 好みで小口切りの万能ねぎや七味唐辛子をふって食べる。
最後の締めに中華麺を入れて食べるつもりだったけど、
 夫も私もお腹いっぱいだったので、今回締めはナシ。

レンコン&いんげんの豆板醤炒め
*いんげんは塩茹で&色止めして、食べやすい大きさに切っておく。
 レンコンはスライスしてしばらく酢水にさらし、水気を切っておく。
 フライパンに胡麻油をしいてレンコンを炒める。
 火が通ったらあわせダレ(豆板醤、酒、みりん、醤油)を回し入れ、
 更に炒める。
 火を止めて、用意しておいたいんげんを混ぜ合わせる。

かぶ&小茄子&きゅうりの浅漬け
*適当な大きさに切ったかぶ&小茄子&きゅうりを
 市販の浅漬けの素に漬けただけ。
 食べる時に赤唐辛子の輪切りを少しふる。

アルコール類
*夫は缶ビール、私は缶チューハイ。


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