ひとり美術館ハシゴ【18】 [*アート鑑賞]
1月27日(金)は、
八王子市夢美術館、三鷹市美術ギャラリー、ちひろ美術館・東京に
行って来ました。
*JR八王子駅へ
↓
●八王子市夢美術館で「版画に見る印象派」展&所蔵品展を観る
(ぐるっとパスを利用)
↓
*JR中央線で三鷹駅へ移動
↓
●三鷹市美術ギャラリーで「フェアリー・テイル展」を観る
(ぐるっとパスを利用)
↓
*JR中央線で荻窪駅へ。駅前から西武バスで上井草駅入口へ移動。
↓
●ちひろ美術館・東京で「ちひろの白」「谷川俊太郎と絵本の仲間たち」展を観る
(ぐるっとパスを利用)
…と、今回はこんな感じの流れで3館の展覧会を回りました。
3館ともぐるパのおかげで無料鑑賞できて嬉しい♪
■ 八王子市夢美術館 ■
「版画に見る印象派」
印象派を中心に、
バルビゾン派やナビ派などその周辺の作家たちによる版画作品が
約130点ほど紹介されています。
油彩画ほどの派手さ(?)はないけど、
版画も油彩画と同じように重要な表現方法のひとつとして考えられていたのか。
勉強になるなあ。
しかも細やかで見応えある作品ばかりだったよ。
ルーペがあれば欲しかった。もっと色々な発見が出来ていたかも。
気に入った作品は…
●ジャン=フランソワ・ミレー「羊飼いの少女(大)」(1862年)
●ロドルフ・ブレダン「よきサマリア人」(1861年)
●エドゥアール・マネ「異国の花(マンティーリャをかぶる女)」(1868年)
●アンリ・ゲラール
「日本の曲芸師」、「日本の提灯で飾られたマリオネット劇」(ともに1888年)
●モーリス・ドニ「母親に花の冠をかぶせる子供」(1930年)
そして今日の思いがけない収穫は所蔵品展。
清原啓子さんの銅版画作品がすごく凄かった!
悪魔的な幻想夢のモノクローム世界がもう最高にストライクで。
一発でファンになってしまいました。
また絶対観たい!
彼女は心不全のため享年31歳でこの世を去ってしまいました。
作家として10年の間に制作された作品はわずか30点。
ああ、叶うものなら全ての作品を鑑賞したい!
今回展示されていたのは…
●「魔都」(1987年)、「魔都霧譚」(1986年)、
「久生十蘭に捧ぐ」(1982年)、「石の花」(1979年)、
「鳥の目レンズ」(1978年)、「卵形のスフィンクス」(1982年)
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■ 三鷹市美術ギャラリー ■
「フェアリー・テイル展 〜妖精たちの物語〜」
妖精にまつわる様々な作品が紹介されています。
ここも見応えたっぷりで行って良かったわ〜。
一口に妖精たちの世界といっても作品によっては
可愛らしかったり、美しかったり、
異形の気味悪さが際立っていたり、終末感漂う沈んだ世界だったり。
でもどの作品も妖精たちが絵の中の世界にうまく溶け込んでいて
いろいろな解釈やストーリー性をもたらしてくれます。
また、20世紀初頭、イギリス北部の町コティングリーで
二人の少女が妖精を撮影したとして論争となった写真
(「コティングリー妖精事件」)とその関連資料も展示されていました。
特に気に入った作品は…
●ジョン・アンスター・フィッツジェラルド『夢見る囚われ人』(1856年)
↑この画家はアヘンのもたらす夢想を好んでいたらしい。
●ジョン・シモンズ『憩うティターニア』(1872年)、
『「夏の夜の夢」—パックや妖精たちに囲まれたハーミア』(1861年)
●ヘンリー・メイネル・リーム『パンドラ(習作)』(1902年)
↑箱から溢れ出る害と悪が妖精の姿をしている…
怖いけど思わず見蕩れたわ。
●アーサー・バックランド
『花々の谷間』(1928年頃)、『花の枝に休む妖精』(1928年)
↑とても美しく素晴らしい作品を残していながら
この画家の経歴は不詳なんだって。
一体どんな人だったんだろう。
●磁器絵皿 花の妖精のフェスティバル(12枚セット)
デザイン:シシリー・メアリー・バーカー(1987年)
●W.H.フーパー伝「ウィリアム・シェイクスピア『夏の夜の夢』」(1880年頃)
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■ ちひろ美術館・東京 ■
「ちひろの白」
「谷川俊太郎と絵本の仲間たち —堀内誠一・長新太・和田誠—」
ここに着いたのは16時半ちょっと前。正味30分ほどしかいられなくて残念。
でもすごく居心地良かったなあ。
「ちひろの白」
(1階・展示室1にて)
確かにちひろさんの絵は白が効果的に用いられてて、
それが周りの色を美しく引き立てている。綺麗だあ。
にじみやぼかしを活かした表現も素晴らしい。
眺めているだけで優しい気持ちになれる。
そんな絵を生み出せるちひろさんはやっぱり凄い。
「谷川俊太郎と絵本の仲間たち —堀内誠一・長新太・和田誠—」
(2階・展示室2/1階・展示室4にて)
谷川氏の巧みに散りばめられた言葉たちはもちろん、
堀内氏、長氏、和田氏による三者三様のあったかくて楽しい絵の数々、
どれも素敵!
ちひろさんの庭やアトリエも心休まる空間のひとつ。気持ちが落ち着くのを感じた。
今回は時間が足りず泣く泣く断念したけど、
次に行く時はカフェでランチorお茶したいし、
図書館もゆっくり見たいし、
ミュージアムショップでの買い物も楽しみたいな。
今日のつぶやき 2012/02/27 [*Twitterまとめ投稿(〜2013/8/5)]
- Heri_Beri昨夜〜今朝、どうも寝つけなかったので、溜め込んでたブログ記事アップしつつ、過去に行った美術館&博物館&ギャラリー&映画のチラシを無印のA4クリアフォルダーにファイリング。あーあんなのやこんなのにも行ったよな〜と思い出しつつ作業してたらこんな時間に∑( ̄Д ̄; さすがに眠いぜ。02/27 07:26
2012-02-27 23:01
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ひとり美術館ハシゴ【17-1】 [*アート鑑賞]
1月25日(水)は、
根津美術館、山種美術館、森アーツセンターギャラリーに
行って来ました。
この日の前夜〜当日にかけては
ヨーグルトポムポム(前回の記事)を作ってて寝るの遅くなっちゃったけど、
何とか起きれた(笑)。
*表参道駅へ
↓
●根津美術館で「百椿図」展&各コレクション展を観る
庭園も散策
↓
*徒歩で移動
↓
●山種美術館で「ザ・ベスト・オブ・山種コレクション」展[後期]を観る
(ぐるっとパスを利用)
↓
*日比谷線で六本木駅へ移動
↓
●森アーツセンターギャラリーで「歌川国芳展」を観る
(ミューぽん割引を利用)
…と、今回はこんな感じの流れで3館の展覧会を回りました。
■ 根津美術館 ■
「[コレクション展]
椿をめぐる文雅の世界 百椿図」
江戸時代初期、空前の椿園芸ブームのもとで制作された
「百椿図(ひゃくちんず)」の全貌、
そして室町時代の花鳥画や江戸時代の工芸品などの椿図も
併せて紹介されています。
まさに新春にピッタリの華やかな企画展。
や〜もう、とにかく「色が綺麗!」の一言。
特に花びらの赤の発色が鮮やかで印象的でした。
最も目をひいたのはやっぱり目玉作品の「百椿図」かな。
芸術品として優れているのはもちろんのこと、
ここに描かれた100余種の椿の中には遺伝的に安定していなかったためか、
現在は伝わっていないと思われる花も少なくないのだそう。
「百椿図」は美しくも儚い園芸椿の貴重な記録でもあるようです。
他の展示室にある仏教彫刻や古代中国の青銅器、宝飾時計などの
美術品も素晴らしかった。
鑑賞後は広くて風情豊かな庭園の散策。
まだ残ってる雪が庭の緑を更に引き立てていて撮影にも熱が入りました。
調子にのって撮りまくり。
そしてあっという間にバッテリーが残り僅かに(笑)。
《庭園内の写真は次回の記事でアップしたいと思います》
あちこち歩き回っていたら腹減ってきたので併設の「NEZUCAFÉ」で昼食。
ちょうど窓際カウンター席の一番はじっこが空いててラッキー♪
お店の方に許可をいただき、早速記念にパチリ。
「本日のパスタ」にサラダとブレンドコーヒーをセットでいただきました。
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■ 山種美術館 ■
「山種美術館創立45周年記念特別展
ザ・ベスト・オブ・山種コレクション」
【後期】戦前から戦後へ
昨年11月に行った前期に続いて、後期展示の鑑賞です。
今回は「戦前から戦後へ」がテーマ。
前に観たことある作品も何点かあるので、今回の鑑賞はおさらい的な感じかな。
速水御舟はやっぱり素晴らしい!
特に「炎舞」「桃花」「紅梅・白梅」「白芙蓉」大好き!
福田平八郎の「牡丹」も秀逸。何度観ても美しいわあ。
それと観るのは多分今回が初めてであろう
岩橋英遠の「暎」(1977〈昭和52〉年)、
横山操の「越路十景 のうち 蒲原落雁」(1968〈昭和43〉年)も良かった。
これ絵葉書売ってたかな。あるなら買っとけばよかったな。
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■ 森アーツセンターギャラリー ■
「没後150年 歌川国芳展」
ここの会場に入ったのは18時ちょっと前だったかな。
六本木という場所柄もあったろうし、
ちょうどお勤め帰りの人もいただろうしで
もう会場内はとにかくハンパじゃない混みっぷり!!!
平日だからと思って甘くみてた私がアホでした。
作品をひとつひとつじっくりゆっくり鑑賞することは叶わず、
人の頭越しに遠くから眺めつつヒョイヒョイ移動する感じ。
なので細かい感想が書けまへん…トホホ(泣
…とはいうものの、
遠目で眺めても構図センスの良さ、色使いの綺麗さはハッキリわかる。
やっぱり国芳は根っからの奇才アーティストなんだな。
あ!新たに発見され本展が初公開という
「きん魚づくし ぼんぼん」(1842〈天保13〉年頃)だけは
人がいなくなるのを待ってじっくり堪能した!
まあ、それが出来ただけでもヨシとしとくか…ハハ(とか負け惜しみw)。
知識も鑑賞経験もまだまだヒヨッ子の域を出ない私だけど、
ますます浮世絵が好きになりました。
当然、図録はしっかり買って帰宅。
ちゃんと観れなかった分、こっちで脳内補完しよ。
リンゴを使って…【4】ヨーグルトポムポム [*お菓子づくり]
ヨーグルトポムポムを作ってみました。
深夜に作ったよー(笑)。
お菓子づくりって夜中にやる方が捗る気がする、何となく。
(…って、いうほど経験値もないが)
●材料(直径22cmのパイ皿1枚分)●
*薄力粉…100g
*ベーキングパウダー…5g
*てんさい糖(砂糖の代用)…80g
*卵…2個
*サラダ油(キャノーラ油使用)…1/2カップ
*プレーンヨーグルト(今回は脂肪ゼロ&低カロリータイプ使用)…1カップ
*リンゴ(サンふじ使用)…1個
*レモン果汁…適量
*アプリコットジャム(ナパージュの代用)…80g
*水…少量
〈下準備〉
※リンゴを5mm厚さぐらいにスライスし、レモン果汁をかける。
(レモン果汁はケチらずたっぷりかけておいた方が美味しいかも)
※天板にクッキングペーパーを敷く。
※パイ皿にバターを塗って薄力粉をふる。
※薄力粉とベーキングパウダーをふるいにかける。
※オーブンを200℃に温める。
【作り方】
1)ボウルに卵、サラダ油、てんさい糖を入れ、木ベラでよく混ぜ合わせる。
ヨーグルトを加え、更に混ぜる。
2)1)にふるった薄力粉とベーキングパウダーを
ダマにならないよう少しずつ加え、
とろりと滑らかになるまでよく混ぜ合わせる。
3)生地を冷蔵庫で30〜40分ほど寝かせる。
4)パイ皿に生地を半分流し込み、円を描くようリンゴを並べる。
5)残りの生地を流し込み、さらに円を描くようにリンゴを並べる。
6)200℃に温めたオーブンで1時間10分程焼く。
7)アプリコットジャムに30%の水を加え、鍋で沸騰させる。
トロトロになったら火を止める。
8)焼き上がったヨーグルトポムポムの表面にナパージュ代わりのジャムを
ハケでたっぷり塗る。
9)ヨーグルトポムポムを冷蔵庫で冷やす。型から外し切り分ける。
生地を寝かせる時間、私が参考にしたレシピでは「2時間」とあったけど
深夜だし時間もなかったしで勝手に短くしちゃいました。
本来はじっくり寝かせることで膨らみが出るそうです。
あと、うちのオーブン(電子レンジ)、
例によって焼きに偏りあるし、レシピ通りの「30分」だと生焼け状態なので、
●まず30分焼く
↓
●天板の向きを反対にしてまた30分焼く
↓
●焼き色の濃い部分にアルミホイルをかぶせ、様子を見ながら更に10分焼く
…という手順にしました。
リンゴを表面に並べて焼く場合は、
ナパージュ(うちはアプリコットジャムだけど)を使って
たっぷりコーティングするのが大事だそうです。
時間が経つとリンゴがシナシナになって、
焼き立ての美しさがなくなってしまうためだそうで。
水ではなくブランデーを使うと大人っぽい味になるのかな?
それと、レシピでは「焼き上がったら熱いうちに型から外す」ってなってたんだけど、
パイ皿の下準備(バター&薄力粉)が甘かった?のか
形崩れしそうで怖かったので(柔らかいしね)、
冷蔵庫で冷やしてから外しました。
うーん、コレはイイ!
簡単だし泡立て作業もいらないし。おかげで今回は失敗なし♪
私のようなお菓子づくり初級者には嬉しいレシピだヽ(・∀・)ノ♪
来年リンゴをいただいたらまた是非作りたいなと思う。
タグ:ヨーグルトポムポム
「ブリューゲルの動く絵」&「フェルメールからのラブレター展」 [*映画&アート鑑賞]
1月23日(月)は、
渋谷・ユーロスペースで映画「ブリューゲルの動く絵」を、
同じく渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムでは企画展覧会
「コミュニケーション:17世紀オランダ絵画から読み解く人々のメッセージ
フェルメールからのラブレター展」を観て来ました。
この日はどちらも空いてて落ち着いて観れた!
雨降りの寒い一日だったけど、
美術館巡りや映画に関しては天気よくない日に行く方がむしろ快適でありがたや。
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まずは映画「ブリューゲルの動く絵」。
16世紀フランドル絵画を代表する巨匠で、
寓話や農民の生活を中心としたテーマで多くの作品を残したピーテル・ブリューゲル。
この作品は彼の傑作「十字架を担うキリスト」を題材に再構築されています。
数百人もの人々の姿が描かれた画面から十数人を抽出し、
当時の彼らの暮らしを描くと共に聖書の物語も映し出す。
絵画と映像が一体となった摩訶不思議な世界観に引き込まれていきます。
絵の外側から自作を眺める画家ブリューゲルとして登場するのは
『ブレードランナー』で超お馴染みのルトガー・ハウアー。
そして我が子キリストの運命を嘆く聖母マリアを
『愛の嵐』の上半身裸&サスペンダー&ナチ帽姿が最高にエロカッコよかった
シャーロット・ランプリングが演じています。
映像の奥行がなんとも不思議な映画でした。
それと、農民達が暮らす村の平和な風景を暗転させた
馬乗り兵士達の服装の赤い色がやけに鮮やかで印象的だったな。
台詞もほとんどなく淡々としてるのに96分間が全然長く感じなかった。
それだけ見所が多かったということかな?
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映画鑑賞後はBunkamuraへ。
最初は映画だけ観てさっさと帰るつもりだったんだけど、
せっかく近くまで来たんだし、
後日もしかしたら急な事情で行けなくなって後悔するのも嫌だなと思い…。
2011年7月から12月にかけての設備改修工事の後、初の企画展。
コインロッカーの場所が変わって利用しやすくなってた。
以前のレイアウトのロッカー位置だと、
鑑賞後わざわざ入り口近くまで戻らないといけなかったもんね。
「フェルメールからのラブレター展」。
17世紀オランダ絵画を代表する巨匠ヨハネス・フェルメール。
そして、日常の有様を描くことの多いフェルメール作品の中でも
重要なモチーフとなっている『手紙』。
今回はその『手紙』を題材とした作品3点を同時に楽しむことができます。
なかなかチャーミングな企画だと思いました。
特に注目なのが「手紙を読む青衣の女」(1663-1664年頃)。
アムステルダム国立美術館での修復作業を終え、
本国に先駆けて日本で初公開されています。
金より高価だったといわれる鉱石ラピスラズリを原料にした
ウルトラマリンによる鮮やかな青色が印象的です。
他2作品の
「手紙を書く女」(1665年頃)、
「手紙を書く女と召使い」(1670年頃)も素敵。
3作品とも、絵画の中に物語が流れているかのよう。
手紙を読んだり書いたりする若い女性たちの表情ひとつをとっても
いろんな想像が出来そうでなかなか楽しめます。
人物だけでなく、部屋の中のアイテム全てにも意味が込められているのかな。
併せてこの展覧会では、
同時代の画家達による人々の絆をテーマにした作品が紹介されています。
初めてきく名前ばかりだったけど、
どの絵もテーマがバラエティに富んでいて面白かったです。
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Bunkamura1階のBox Galleryで開催中の
「M.C.エッシャー展」(無料)も良かった。
ここでは2008年にM.C.エッシャー財団が選出した
代表的な11枚の版画、5枚のスケッチの
複製プリント「M.C. Escher 16 Facsimile Prints」を展覧販売。
他にもエッシャーの関連グッズも販売されていました。
ん〜欲しかったな〜。
現実ではありえない不思議で不条理な世界。異端の迷宮。
みればみるほどスゴイ。
国立科学博物館&「プラド美術館所蔵 ゴヤ —光と影」 [*アート鑑賞]
1月20日(金)は、
国立科学博物館、国立西洋美術館「プラド美術館所蔵 ゴヤ —光と影」へ
行って来ました。
この日は雪が降ってて行こうかどうか随分迷ったけど、
もしかしたら空いてる可能性もあるかと思い直し、
お昼頃から出掛けていきました。
幸い電車の運行休止・遅延はなかった模様。
最初は西美も科博も金曜日は20時まで開館してると思ってて、
先にゴヤ展観てから科博へ…のつもりだったけど、
よくよく確認したら科博の方は17時までだって。
なので、予定変更して科博→西美の順にしました。
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国立科学博物館。
ぐるっとパスのおかげで入場無料♪
ここでの一番の目当ては「シアター36○」!
約10分の上映(「恐竜の世界」「宇宙137億年の旅」)を満喫。
やっぱり楽し〜い!!
その後は、
「ノーベル賞110周年記念展」「辰年のお正月」などの企画展、
地球館内の様々な展示をみて回りました。
ここ、行きたいところ&見たいものが多過ぎて、
17時ギリギリまでいたけど全部は回りきれなかった!残念!
次行く時はもっと時間たっぷりとっておかないとね。
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17時過ぎからは国立西洋美術館で「ゴヤ」展を鑑賞。
雪降ってた午前〜昼間はどうだったかわからないけど、
雨に変わった夕方〜夜の時間帯は結構混んでた。
お勤め帰りに寄ったという人も多いかも。
スペイン美術の巨匠フランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)。
成功への野心に駆られ国王カルロス4世の首席宮廷画家にまでのぼりつめ、
王侯貴族や宮廷に使える臣下たちの優雅な肖像画によって名声を得たものの、
ナポレオンの侵略により、
戦争と混乱に見舞われたスペイン社会の悲惨な現実を目の当たりにします。
社会と人間の“光と影”を捉え、心の奥に潜む不条理な幻想世界へ関心をもった彼は
後半生の芸術人生において独自の世界観を展開しました。
この展覧会では、
ヨーロッパ絵画の宝庫として名高いプラド美術館のコレクションから選ばれた
油彩画、素描など72点を中心に国立西洋美術館などが所蔵する版画約50点を加え、
ゴヤ芸術の様々な側面が紹介されています。
最大の注目は『着衣のマハ』(1800-1807年)。
40年ぶりの来日となり、
同じく彼の代表作として知られる『裸のマハ』と対をなす作品。
その『着衣のマハ』を生で鑑賞できたのは勿論貴重な体験ではあるんだけど、
どちらかというと人間の愚かさ、暴力と悲劇、狂気と妄想が
これでもかといわんばかりに叩きつけられた素描画や版画の方が衝撃的で…。
出口にさしかかる頃には辛くて重い気持ちになったけど…
でも、考えさせられることの多い実のある鑑賞体験でした。
歩き疲れたので休憩を兼ねて併設の「すいれん」でオムライスを。
その後、常設展へ。
この頃にはもう19時回っていたので時間が足りず、
後半駆け足になってしまった…トホホ。
同時開催の「ウィリアム・ブレイク版画展」もあまりゆっくり観れなくて(泣。
でも好きな作品は時間が許す限りしっかり鑑賞。
●ダニエル・セーヘルス、コルネリス・スフート「花環の中の聖母子」(17世紀)
●エドワールト・コリール「ヴァニタス—書物と髑髏のある静物」(1663年)
●マリー=ガブリエル・カペ「自画像」(1783年頃)
●ジャン=フランソワ・ミレー「春(ダフニスとクロエ)」(1865年)
●ダンテ・ガブリエル・ロセッティ「愛の杯」(1867年)
●ヴィルヘルム・ハンマースホイ「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」(1910年)
●マックス・エルンスト「石化した森」(1927年)