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「ブリューゲルの動く絵」&「フェルメールからのラブレター展」 [*映画&アート鑑賞]

1月23日(月)は、
渋谷・ユーロスペースで映画「ブリューゲルの動く絵」を、
同じく渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムでは企画展覧会
「コミュニケーション:17世紀オランダ絵画から読み解く人々のメッセージ
フェルメールからのラブレター展」を観て来ました。

この日はどちらも空いてて落ち着いて観れた!
雨降りの寒い一日だったけど、
美術館巡りや映画に関しては天気よくない日に行く方がむしろ快適でありがたや。

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まずは映画「ブリューゲルの動く絵」

ブリューゲルの動く絵ポスター.jpg


16世紀フランドル絵画を代表する巨匠で、
寓話や農民の生活を中心としたテーマで多くの作品を残したピーテル・ブリューゲル

この作品は彼の傑作「十字架を担うキリスト」を題材に再構築されています。
数百人もの人々の姿が描かれた画面から十数人を抽出し、
当時の彼らの暮らしを描くと共に聖書の物語も映し出す。
絵画と映像が一体となった摩訶不思議な世界観に引き込まれていきます。

絵の外側から自作を眺める画家ブリューゲルとして登場するのは
『ブレードランナー』で超お馴染みのルトガー・ハウアー
そして我が子キリストの運命を嘆く聖母マリア
『愛の嵐』の上半身裸&サスペンダー&ナチ帽姿が最高にエロカッコよかった
シャーロット・ランプリングが演じています。

映像の奥行がなんとも不思議な映画でした。
それと、農民達が暮らす村の平和な風景を暗転させた
馬乗り兵士達の服装の赤い色がやけに鮮やかで印象的だったな。
台詞もほとんどなく淡々としてるのに96分間が全然長く感じなかった。
それだけ見所が多かったということかな?

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映画鑑賞後はBunkamuraへ。
最初は映画だけ観てさっさと帰るつもりだったんだけど、
せっかく近くまで来たんだし、
後日もしかしたら急な事情で行けなくなって後悔するのも嫌だなと思い…。

2011年7月から12月にかけての設備改修工事の後、初の企画展。
コインロッカーの場所が変わって利用しやすくなってた。
以前のレイアウトのロッカー位置だと、
鑑賞後わざわざ入り口近くまで戻らないといけなかったもんね。

フェルメールラブレターチラシ_01.jpg

フェルメールラブレターチラシ_03.jpg

フェルメールラブレターチラシ_03.jpg

「フェルメールからのラブレター展」
17世紀オランダ絵画を代表する巨匠ヨハネス・フェルメール
そして、日常の有様を描くことの多いフェルメール作品の中でも
重要なモチーフとなっている『手紙』
今回はその『手紙』を題材とした作品3点を同時に楽しむことができます。
なかなかチャーミングな企画だと思いました。

特に注目なのが「手紙を読む青衣の女」(1663-1664年頃)。
アムステルダム国立美術館での修復作業を終え、
本国に先駆けて日本で初公開されています。
金より高価だったといわれる鉱石ラピスラズリを原料にした
ウルトラマリンによる鮮やかな青色が印象的です。

他2作品の
「手紙を書く女」(1665年頃)、
「手紙を書く女と召使い」(1670年頃)も素敵。

3作品とも、絵画の中に物語が流れているかのよう。
手紙を読んだり書いたりする若い女性たちの表情ひとつをとっても
いろんな想像が出来そうでなかなか楽しめます。
人物だけでなく、部屋の中のアイテム全てにも意味が込められているのかな。

併せてこの展覧会では、
同時代の画家達による人々の絆をテーマにした作品が紹介されています。
初めてきく名前ばかりだったけど、
どの絵もテーマがバラエティに富んでいて面白かったです。

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Bunkamura1階のBox Galleryで開催中の
「M.C.エッシャー展」(無料)も良かった。

ここでは2008年にM.C.エッシャー財団が選出した
代表的な11枚の版画、5枚のスケッチの
複製プリント「M.C. Escher 16 Facsimile Prints」を展覧販売。
他にもエッシャーの関連グッズも販売されていました。
ん〜欲しかったな〜。

現実ではありえない不思議で不条理な世界。異端の迷宮。
みればみるほどスゴイ。

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