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「コッポラの胡蝶の夢」 [*映画]




原作:ミルチャ・エリアーデ『Youth Without Youth』(邦題:若さなき若さ)
監督・脚本:フランシス・フォード・コッポラ
2007年/アメリカ=ドイツ=イタリア=フランス=ルーマニア
2014年11月20日(木)09:15〜11:30、イマジカBSにて視聴。


フランシス・フォード・コッポラ監督が、
落雷により肉体が若返った男の数奇な運命を幻想的に描いたドラマ。
ティム・ロス主演。

第二次世界大戦前夜のルーマニア。
言語学者のドミニクは、言語の起源に迫る研究に人生を捧げていた。
しかし、老いて研究が未完に終わるであろう予感の中、彼は孤独と絶望に耐え切れず、自殺を決意。
復活祭の夜、ブカレストの街をさ迷い歩くドミニクは、突如、雷に撃たれてしまう。
そして奇跡的に一命を取り留めた彼の肉体と頭脳は驚異的に若返り、さらに超常的知能を発揮する。
再び研究に取り組み始めた彼は、かつて愛した人によく似た女性と出会うが…。

人生を懸けた、あまりにも壮大過ぎるテーマの答えを得ることができたなら・・・?
最愛の女性を我がものにすることができたなら・・・?

ドミニクの《魂の旅》とも言える、この映画。
観ていてわかりづらい部分(わざと焦点をぼかしてる?)も多々あり、
正直な感想としては「わかったような、わからないような」

けれど、こんな映画もあって良いかと思う。


コッポラの胡蝶の夢 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

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  • 発売日: 2012/10/19
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「Tommy」 [*映画]




監督・脚本:ケン・ラッセル
原案・音楽監督:ピート・タウンゼント
1975年/イギリス
2014年11月11日(火)16:45〜18:45、イマジカBSにて視聴。


The Whoの音楽を初めて聴いて好きになったのは10代の頃。
(↑100%、中川敬様&伊丹英子様の影響)
パッケージの印象が強烈だったこともあり、20年以上前からこの映画も気になってたんだけど、
ずっと観る機会を逃してて…。

ああ、ようやっと観れた〜〜〜。
ソク、大好きな映画のひとつになった。
もっと早くに観なかった私は、アホ過ぎる。

英国バンド The Whoが1969年5月に発表したロック・オペラをケン・ラッセルが映像化。
主演はロジャー・ダルトリーThe Whoのリード・ヴォーカリストね)。

トミーの母ノラは、夫であるウォーカー大佐を戦争で亡くし、フランクと再婚した。
ところがある晩、奇跡的に命を取り留めていたウォーカーが帰還する。
取り乱したフランクは、ランプのスタンドでウォーカーの頭を殴り即死させてしまう。
事件を目撃したトミー「何も見ず、何も聞かなかった」ことにして、
決して口外せぬようフランクからきつく命じられる。
これがきっかけでトミーの心は病み、視力も聴力も言葉を発する力も失ってしまう。
成長したトミーは、ある日、ピンボール・プレイヤーとしての才能を開花させるが、
この後、更なる数奇な運命を辿ることになる。

魂を取り戻し、真の勝者となり、そして光になる。
どこまでが現実で、どこからが幻覚なんだろう。
音も映像もエキセントリック。イカれカッコいいけど不穏さ漂う。

演出はこれでもかってくらいに過剰だけど、ストーリーは実はシンプル。

「Pinball Wizard」(劇中では、エルトン・ジョン演じる〈ピンボールの魔術師〉が歌った)、
映画でみて、やっと歌詞の意味がわかったわ。


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「追悼のざわめき」ふたたび [*映画]

K's cinema.jpg

9月26日(金)、K's cinema「追悼のざわめき」を観てきました。
映画自体は、デジタルリマスター版DVDで既に観ているけど、
大スクリーンで異形作を脳に焼き付けておくのもまた一興(?)かと。

いつ行こうか迷ったけど、平日午後の回へ。
時間が許せばホントは、仲井まみ子さん舞台挨拶のある回か、
松井良彦監督&佐野和宏さんのトークショーのある回行きたかったんだけどね。

感想については、2014年1月22日の記事に書いてあるので、
内容については今回省略。

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この後は、東京中央郵便局で記念切手を買うために東京駅へ向かって移動。
せっかく来たので、まだ行ったことのなかったKITTEへ。

4階で雑貨屋をみて回り、
MARUNOUCHI READING STYLE(マルノウチ リーディング スタイル)で遅い昼食。

マルノウチリーディングスタイル.jpg

ここ、雑貨もカフェも雰囲気もイイな
また来よっと。

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「アポロ13」 [*映画]




監督:ロン・ハワード
原作:ジム・ラヴェル(アポロ13号船長)/ジェフリー・クルーガー共著『Lost Moon』
1995年/アメリカ
2014年9月25日(木)13:00〜15:30、ザ・シネマにて視聴。


爆発事故に見舞われた月面探査機・アポロ13号奇跡的な生還を実話を元に描く。

月面探査を目的とするアポロ計画が継続されているアメリカでは、
引き続きアポロ13号打ち上げの準備が進められていた。
ジム・ラヴェルら3人の飛行士チームが乗組員に任命されるが、
着陸船操縦士のケンが風疹の疑いからやむなく降板。予備役のジャックが代替搭乗する。
打ち上げは無事成功するが、宇宙船の酸素タンクが爆発し、燃料電池の出力も低下してしまう。
月面着陸はおろか地球への帰還も絶望的な状況のなか、
ジムたち管制センターは地球に戻るためにあらゆる手段を講じる。
…が、酸素と電力は刻々と減少してゆくのだった。

この事故は、後に「輝かしい失敗(successful failure)」と呼ばれるように。
この映画、ストーリーも役者陣の演技も素直に「好きだー!」の一言に尽きる。
最初から最後まで目が離せないもの。


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「トーク・トゥ・ハー」 [*映画]




監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
2002年/スペイン
2014年9月25日(木)09:45〜11:45、イマジカBSにて視聴。


病室のベッドに横たわる、若く美しい女性アリシア
彼女は4年前に交通事故に遭い、以来昏睡状態に陥ったまま一度も目覚めることはなかった。
看護士のベニグノは4年間彼女を世話し続けるとともに、
決して応えてくれることのない相手に向かって毎日語り続けていた。
一方、女闘牛士のリディアもまた、競技中の事故が原因で昏睡状態に陥っている。
彼女の恋人マルコは突然の事故に動転し悲嘆にくれていた。
そんなベニグノマルコは同じクリニックで顔を合わすうち、
いつしか言葉を交わすようになり、互いの境遇を語り合う中で次第に友情を深めていくのだが、
事態は思わぬ方向へ…。

『私が、生きる肌』よりは変態度薄めだったけど、こっちもこっちで異常な物語

ベニグノさんがね、も〜〜〜気持っち悪い!!(独特の味出してて、そこが良かったんだけど)
あの成り行きを不憫と取るか、ザマミロと取るか…観終わってちょっと考え込んでしまった。
愛というものは、ある意味でイビツ、と同時に、ある意味で美しい…ということでしょうか。

ペドロ・アルモドバル、良い意味でも悪い意味でも(笑)スゴイ監督と改めて認識した。


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「ぼくのエリ 200歳の少女」 [*映画]




監督:トーマス・アルフレッドソン
原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『MORSE(モールス)』
脚本もヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト本人が手掛けている)
2008年/スウェーデン
2014年9月24日(水)14:30〜16:30、イマジカBSにて視聴。


ある少女に恋をした12歳の少年の、哀しくも美しい初恋物語。
スウェーデンの作家ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストによる小説の映画化。

ストックホルム郊外に母親と2人で暮らす12歳の少年オスカーは、
学校で執拗ないじめを受けており、友達のいない孤独な日々を過ごしていた。
ある日、エリという少女が一人の男性と共に隣家に引っ越してくる。
ぼさぼさの黒髪に青白い顔、そして夜にしか姿を現さないエリ
そんなミステリアスな彼女にオスカーは初めての恋をする。
最初はエリから拒絶されるオスカーだったが、
毎晩のように顔を合わせるうちにふたりの距離は近づいていく。
やがて、オスカーエリの正体と悲しき運命を知ることになる…。

同監督による『裏切りのサーカス』が良かったので、こちらの映画も気になってて。

ラスト直前、屋内プールで起きた、ある出来事。
起きてる事は物凄い(ある意味スッキリ)のに、シーンそのものはやけにサラリと流してる。
かえって…怖…。

しかも、エリと一緒に引っ越してきた男の正体(?)がわかってくると、
ラストのその先をなんとなく想像しちゃって、静かにゾッとさせられる。

全体的にヒンヤリと静かな冷気を帯びたような雰囲気は好きだし、
面白かったとは思うけど・・・
同じ監督作品でいえば、『裏切りのサーカス』の方が私は好みかな

でもこれ、原作がかなり良いと聞いたので、そっち読めば感想も変わるかもしれない。


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「東ベルリンから来た女」 [*映画]




監督:クリスティアン・ペッツォルト
2012年/ドイツ
2014年9月17日(水)16:30〜18:30、イマジカBSにて視聴。


1980年、まだ東西に分断されていた頃の旧・東ドイツ
女医のバルバラは、西側への移住申請を却下された。
東ベルリンの大病院からバルト海沿岸の小さな町の病院に左遷された彼女には、
さらに、秘密警察〈シュタージ〉の監視がついてしまう。
西ベルリンに暮らす恋人と秘密の逢瀬を重ね、西側への脱出計画を練っていくバルバラだったが、
自由を奪われた毎日に神経はすり減り、周囲へ猜疑心も拭えない。
しかし、脱出の日を目前にした彼女は、医師の責任自由への渇望との間で心が揺れ始める…。

抑圧感を表すような全体的にどんより調の色彩の中で、幾つかの愛の形が描かれてます。
小さな病院の同僚・アンドレの誠実さも素敵。

バルバラの最後の選択は正しかったのか…?
ラスト、静かにグッときたけど、その後が気にかかる。

それと、レンブラント『テュルプ博士の解剖学講義』が出てきて「おっ」と思った。
ちょうど最近読んだ中野京子『怖い絵 泣く女篇』にもこの絵が登場してたので。
この絵について、アンドレなりの解釈を語るシーンがあるんだけど、
実は言葉の意味がよくわからなかった(何かの隠喩?)ので、もう一度しっかりみなきゃ。


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「天才画家ダリ 愛と激情の青春」 [*映画]




監督:ポール・モリソン
2008年/イギリス・スペイン合作
2014年9月17日(水)08:45〜10:45、イマジカBSにて視聴。


1922年のスペイン・マドリード
詩人で劇作家のフェデリコ・ガルシア・ロルカと映画監督を目指すルイス・ブニュエルは、
画家志望のサルバドール・ダリと出会い、すぐさま親しい友人同士となる。
やがて、フェデリコサルバドールはお互いに対して友情以上の感情を抱くようになるが…。

邦題ではダリが主人公のように見えるけど、この映画の主人公はロルカ。
Wikipediaによると、日本では劇場未公開2012年3月にWOWOWで放送され、
同年6月にDVDが発売されたそうで。

美男子揃いのキャスティングで「もしや」と思い、
物語のあちこちでフラグめいたものを感じて「まさか」と思ったら、
やっぱり熱い抱擁&接吻シーンキター!(でも、接吻より先の行為はなし)

やがて、3人はそれぞれの道を歩み出す。
全員、自分の思想や生き方に忠実なためか、端からみるとただの身勝手にも見えるんだけど、
誰が正しくて、誰が間違ってるとかじゃないんだな。

ずっと昔にビデオで観た『アンダルシアの犬』(1928年)の中の数シーンも登場。
懐かしかった。

マグダレナは良い女!!


天才画家ダリ 愛と激情の青春 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2012/06/21
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「海の上のピアニスト」 [*映画]




監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
原作:アレッサンドロ・バリッコ『海の上のピアニスト』
音楽:エンニオ・モリコーネ
1998年/イタリア
2014年8月20日(水)13:30〜16:00、ムービープラスにて視聴。


豪華客船で生まれ育ち、一度も船を降りなかった天才ピアニストの数奇な生涯を描いた物語。

1900年。
多くの移民たちを米国に運ぶ豪華客船ヴァージニアン号
黒人機関士ダニーは、ダンス・ホールのピアノの上に置き去りにされた赤ん坊を見つける。
「1900(ナインティーン・ハンドレッド)」と名付けられたその子供は、
船の中で成長し、やがてピアニストとして天才的な才能を開花させていく。

これも今更ながらようやっと観た映画のひとつ。
大好きな映画『ニュー・シネマ・パラダイス』
ジュゼッペ・トルナトーレエンニオ・モリコーネによる有名作なのに、
どうして今まで観たことなかったんだか( ̄~ ̄;)

あの終わり方。
感動した人もいれば納得いかない人もいて、激しく賛否両論のようだけど、
私はストレートに泣けちゃったな。

マックス(コーン)と初めて出会い、揺れる船の大広間でピアノごと移動しながらの演奏
ジャズ・ピアニストとのピアノ対決も楽しかった!!!

ティム・ロス
この映画のおかげでまた一人好きな俳優さんが増えましたよ。
本質を見透かしてるのか、それとも深く物事を考えてないだけの天然さんなのか、
とにかくとらえどころのない1900という人物にハマり過ぎてちゃって!
そのくせ最後はしっかり泣かせてくれるし。
1900のセリフ、ひとつひとつが深く響きました。


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「ハードコアの夜」 [*映画]




監督・脚本:ポール・シュレイダー
1979年/アメリカ
2014年8月20日(水)11:00〜13:00、ザ・シネマにて視聴。


敬虔なクリスチャンであり、ミシガンで家具工場を営むジェイクは、
カリフォルニアへ旅立ったまま行方知れずとなった愛娘を探すために私立探偵を雇う。
だが、探偵が持ってきたのは、娘が出演しているポルノ映画だった。
怒りに燃えるジェイクは、ポルノ映画のスポンサーを装って業界に潜入、
娘の足取りを追うが……。

『タクシードライバー』の脚本を手掛けた
ポール・シュレイダーによる監督(兼・脚本)作品ということで、
観る前はもっと期待してたけど・・・正直、尻すぼみ感は否めず。

でも、ジェイクパパポルノ業界人を装って出演男優の面接するシーンは面白かった。


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