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ひとり美術館ハシゴ【37】 [*アート鑑賞]

1月24日(金)は、
山種美術館東京都写真美術館に行って来ました。

山種美術館「Kawaii 日本美術」展(前期)を観る
ぐるっとパスを利用)
 ↓
*徒歩で移動
 ↓
東京都写真美術館
「植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ 写真であそぶ」展を観る
ぐるっとパスを利用)

…と、今回はこんな感じの流れで2館を回りました。


 山種美術館 
「【特別展】Kawaii 日本美術 —若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで—」(前期)

山種美術館_01.jpg

山種美術館_02.jpg

文学の世界だけでなく美術の世界でも、時代を超えて人々の心を捉えてきた
「かわいさ」に注目する今回の企画展。

チラシもポスターもすごく可愛いんだよなあ。チラシを貰いそびれたのが悔やまれる。

2011年5月に同じく山種美術館で初めて観て、構図の素晴らしさが印象的だった
牧 進「明り障子」(2004〈平成16〉年)をまた鑑賞できて嬉しい。

他には、
川崎小虎「仔鹿」(1943〈昭和18〉年)、
鶴の目つきが怖過ぎて逆に笑ってしまった伊藤若冲「鶴亀図」(1795〈寛政7〉年)、
小茂田青樹「雛」(1930〈昭和5〉年頃)、
まるで版画のようなあたたかさを感じる福田平八郎「桐双雀」(1942〈昭和17〉年頃)、
柴田是真「墨林筆哥(ぼくりんひっか)(1877〜1888〈明治10〜21〉年)、
谷内六郎『にっぽんのわらべうた』挿絵原画より
「ほ ほ ほたるこい」「うさぎ うさぎ」「かごめ かごめ」「ねんね ころいち」
…も良かったです。

この展覧会の最大の目玉と思われる、後期〈2月4日〜3月2日〉出展予定の
伊藤若冲「樹花鳥獣図屏風」を観れなかったのは残念!!
後期も行けたら行きたいのだけれど…。

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 東京都写真美術館 
「植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ 写真であそぶ」

植田正治とラルティーグチラシ_01.jpg

植田正治とラルティーグチラシ_02.jpg

東京都写真美術館_01.jpg

東京都写真美術館_02.jpg

東京都写真美術館に来るのは今回が初めて。
ぐるっとパスのおかげで無料で鑑賞♪

生涯アマチュア精神を貫き、
撮ることを純粋に楽しんだ植田正治ジャック・アンリ・ラルティーグ
彼らの作品は、日本とフランスという文化の違いを超えて、
「人間にとって写真とはいったいどんなものであるのか」を私たちに問いかけています。
本展は、二人の偉大な写真家の業績を堪能するだけではなく、
それぞれの作品が、カメラの機械性を生かした近代写真表現の成熟期において、
いかに独特であったか、そして時代性を捉えていたかを問う初めての試みです。
日本とフランスという文化の違いを超えた共通性と二人の独自性が同時に見えてくるはずです。
「植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ 写真であそぶ」チラシの
紹介テキストより抜粋)

遅ればせながら&恥ずかしながら、
昨年8月に行った「〈遊ぶ〉シュルレアリスム」で初めて知った植田正治
イヴ・タンギーの絵に着想を得たかのような写真に惹きつけられて以来、
またどこかで彼の作品をじっくり観れるといいなあと思ってました。
絵画的な構図の素晴らしさを今回も堪能させてもらいましたよ。

また、J.H.ラルティーグも、以前お友達に教えてもらったのをきっかけに興味をもち、
もっとたくさんの作品を観たいと思っていました。

現実でありながら現実を超えるものをオブジェのようにとらえ、
写真というもうひとつの現実の中で新たな命を吹き込む…
その特異な表現センスで世界的な評価を得た植田正治
そして、69歳までは写真家としてほとんど無名だったけれど、
家族や友人など親しい人たちの忘れたくない一瞬を残そうと
ひたすらシャッターを押し続けるうちに、
偉大な写真家の一人としての地位を不動のものにしたラルティーグ
アプローチの仕方は違えど、
それぞれが写真による表現の面白さと魅力を私たちに教えてくれます。

素敵な写真展だったなあ
鑑賞後、もちろん図録を買って帰りましたよ。

植田正治とラルティーグ図録.jpg


東京都写真美術館・入口横の通路脇に展示されている大型写真。
左から、
植田正治「妻のいる砂丘風景」(1950年頃)、
ロバート・キャパ
「オマハビーチ D-デイにノルマンディー海岸に上陸するアメリカ部隊」(1944年6月6日)、
ロベール・ドアノー「市役所前のキス」(1950年)
東京都写真美術館_03.jpg

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