ひとり美術館ハシゴ【26】 [*アート鑑賞]
10月22日(月)は、
国立新美術館、森美術館に行って来ました。
●国立新美術館で「リヒテンシュタイン」展を観る
(ぐるっとパスを利用)
↓
*徒歩で移動。
↓
●森美術館で「アラブ・エクスプレス展」を観る
(ぐるっとパスを利用)
…と、今回はこんな感じの流れで2館の展覧会を回りました。
六本木には12時過ぎに着いたので、
まずは「Pe'z magic」でランチ(サンドイッチプレート)を取ってから新美へ。
■ 国立新美術館 ■
「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」
まさに「華麗なる侯爵家の秘宝」。
美しい「バロック・サロン」、他にも素晴らしい作品ばかりで、只々ウットリ。
中でも特に印象に残ったのはフランチェスコ・アイエツの「復讐の誓い」(1851年)。
タイトルから受ける印象とは裏腹な静謐さにグッとくる。
壮麗な天井画も素敵で、頭上を見上げながら見蕩れっぱなし。
イタリアの画家アントニオ・ベルッチによる4点の絵画は、
もともと18世紀初頭にウィーン中心部に造営された「都市宮殿」の天井を飾っていたけど、
約1世紀を経た1819年に取り外され、
ウィーン郊外の「夏の離宮」に移されることになったそうです。
(↑夏の離宮を飾っていたフレスコの天井画の損傷が進み、
それを覆う新たな天井をしつらえるため)
しかし、2000年代に入って、
天井裏の当初のフレスコ画が修復可能な状態で残っていることがわかり、
ベルッチの絵画は取り外しが決定。
こうして天井画としての役割を終えることになった作品群が
この企画展で再び天井を飾ることになったのだとか。
他に気に入ったのは…
●マルカントニオ・フランチェスキーニ
「死せるアドニスの変身」(1692年頃)、「アポロンとディアナの誕生」(1692/98年)
●ルートヴィヒ・ハインリヒ・ローデ「書き物机」【調度品】(1725/26年頃)
●ペーテル・パウル・ルーベンス「キリスト哀悼」(1612年頃)
●エリザベート・ヴィジェ=ルブラン
「虹の女神イリスとしてのカロリーネ・リヒテンシュタイン侯爵夫人
(旧姓マンデルシャイト女伯)」(1793年)
******************************************
「リヒテンシュタイン」展鑑賞後は、
乃木坂の「カフェ・ド・ラペ」で休憩&ティータイム。
このお店へ来たのは昨年6月以来で席も前回と全く同じ場所に(笑)。
パンプキンプティングとラペ・ブレンドをいただきました。
この店好きだー。やっぱり落ち着く。
店内撮影NGなので、今回も写真は外観のみ。
「カフェ・ド・ラペ」から徒歩で森美術館へ向かって移動中に
ちょうど明治屋の前を通りかかったので、
ずっと前から気になってたマスコットフーズの「印度の味 カレーペースト」を購入。
中辛と辛口迷ったけど辛口の方を買ってみた。
(↑後日、夕飯のカレーライスに早速使ってみたら〈辛口だから当たり前なんだけど〉
すっごく辛い〜!!美味しかったけどね。次に買う時は中辛にしよう)
六本木ヒルズ内のスタバでちょっと休んでから森美術館へ。
******************************************
■ 森美術館 ■
「アラブ・エクスプレス展 アラブ美術の今を知る」
ちょうど同時期に同じビル内(森アーツセンターギャラリー)で
「ジョジョ展」やってたんだよねえ…。
夫も荒木先生ファンなので一緒に行けたら行きたかったけど、
この頃には平日分もチケ完売したっぽいし、
夫の仕事がハードでジョジョ展どころか休日もままならない状態なのに、
私だけが行くってのやっぱり何かね…。
残念だけどまたいつか!
▼係員さんいわく「入口のタイトル板だけなら撮影OK」とのことだったので
せめての記念(?)に一枚パチリ
その代わり…というわけではないのだけど、
密かに評判良いらしいこの企画展、是非行ってみたいと思ってた。
会期終わりギリギリだったけど、すごく良かった!行って良かった!
日本で初めてアラブの現代美術に焦点を当てるという趣旨の企画展。
アラビア半島を中心としたアラブ諸国のアーティスト約30組の作品が紹介されています。
特にサーディク・クワイシュ・アル・フラージー「私の父が建てた家(昔むかし)」は
沢山の人に観てほしい!
郷愁と切なさないまぜの映像・音楽に瞼の裏が熱くなっちゃって。
他にもマハ・ムスタファの「ブラック・ファウンテン」、
ハラーイル・サルキシアンの「処刑広場」、
スハ・ショーマーンの「神の御名において止めよ」(ビデオ・インスタレーション)、
エブティサーム・アブドゥルアジーズの「リ・マッピング」も印象深かった。
写真作品の「処刑広場」。
タイトルもそこで起こった事もショッキングなんだけど、
どうしてかな上手く説明できないんだけど何かを思い出しそうな不思議な気持ちになる。
ちなみにこちらの展示作品は写真撮影OK、
お土産(飴と絵葉書)まで貰えて太っ腹なアート展でした。
最後に、すべての鑑賞を終えて出口に向かう途中、
廊下の壁に森美術館で過去に開催された企画展ポスター貼ってあるのを発見。
なんと!杉本博司とビル・ヴィオラの作品展ポスターもあるじゃないですか!
知って好きになってからまだ月日浅いもんだから全然知らなんだ…。
2005年と2006年ですか…もっと早く知ってたら絶対行ってたのにぃぃ!
▼マハ・ムスタファ「ブラック・ファウンテン」
▼ハラーイル・サルキシアン「処刑広場」
▼エブティサーム・アブドゥルアジーズ「リ・マッピング」