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「バルビゾンからの贈りもの」展 [*アート鑑賞]

バルビゾンからの贈りものチラシ.jpg

 

10月29日(金)、府中市美術館で開催中の

「バルビゾンからの贈りもの 至高なる風景の輝き」展に行ってきました。


前回の記事でアップした「エミール・ガレの陶芸」展を観賞後、

京王線で東府中へ。

駅前からバスも出ているそうだけど、運動も兼ねて今回は徒歩で。

初めて訪れる場所ということもあって、

府中美術館のある府中の森公園の中でちょっと迷ってしまった。

とりあえず、目的地になんとか到着。


府中市美術館_01.jpg

 

こちらの美術館でも「ぐるっとパス」の利用が可能。

入場料800円のところを640円で鑑賞することが出来ました。


『バルビゾンの森に差し込む光は、

 夕景の美とともに

 武蔵野に「いのち」の輝きと

 光に満ちた彩りの実りをもたらした。


今から150年程前、フランス・フォンテーヌブローの森に隣接するバルビゾンという小さな村にルソーミレーなどの画家達が集まりました。

自然に感謝し、尊敬し、その美しさに向き合い、また自然と人間本来の生き方を見つめること。そして、静かな夜、燃え落ちる夕陽、自然への敬虔なる祈りを込めて描き続けること。

彼らはやがてバルビゾン派と称されるようになりました。


そして、日本では明治の洋画家達がアントニオ・フォンタネージ(イタリアの画家)から自然主義を学びました。

バルビゾン派という自然主義絵画を紹介された彼ら青年画家達は、水を得た魚のように、府中を含む武蔵野を舞台に各地を写生し、写実力を磨き、わたし達の身近な大地「武蔵野」の美しさを描き続け、日本の近代風景画の基礎を築いていったのだそうです。


今回の企画展は、自然の輝きとともに絵の持つ美しさを感じ、風景画散策を楽しむ、そんな展覧会です。


(※上記の文は、展覧会パンフを元に抜粋して書いています)


約120点の作品を1時間半程かけて楽しみました。

中でも気に入ったのは…

●コロー、ジャン=バティスト=カミーユ「夜明け」(制作年不詳)

●ディアズ・ド・ラ・ベーニャ、ナルシッス=ヴィルジール

 「水浴する女達」(1867年)

●ジャック、シャルル=エミール「森はずれの羊飼いの少女」(1870-1880年頃)

●久米桂一郎「晩秋」(1892〈明治25〉年)

●石井柏亭「牡丹」(1927〈昭和2〉年)


自然の美しさがメインテーマの展覧会ということもあって、

心がほっと落ち着く絵画ばかり。

実りの秋にぴったりの鑑賞タイムを過ごしました。


府中市美術館_02.jpg

ちなみに美術館を出た後、
東府中駅へ向かって公園の中を抜けていったつもりが、また道を間違えて、
来る時よりさらに迷って時間を食うというマヌケぶりをかましてしまいました。
ちゃんと地図確認しながら歩いてたハズなのに、どうやら途中で勘違いした模様。
17時を回り、辺りはすっかり暗くなっていたのでちょっと怖かった…。
次に来る時は大丈夫かなあ(笑)。

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「エミール・ガレの陶芸」展 [*アート鑑賞]

エミール・ガレの陶芸チラシ.jpg

 

10月29日(金)、八王子市夢美術館で開催中の

「エミール・ガレの陶芸―日本への憧れ」展に行ってきました。


これまではエミール・ガレ作品というと、

ガラス工芸ランプくらいしか知らなかったのですが、

陶芸にも関心を示し

多くの陶芸作品を残していたことを初めて知りました。


また、彼は日本美術も愛していたそうで、

この企画展では、

日本的、東洋的な影響をみることができる陶器を中心に

約50点の作品が紹介されています。


正直、ガラス工芸品やランプほどの強烈な魅力は感じられませんでしたが、

(↑あくまで私の勝手な好みからいえば…です)

技巧の細やかさはとても素晴らしかったです。


作品の中には、

なんと「位牌」の形を模した花器(だったと思う)までありました。

日本人にしてみたら不謹慎なこときわまりないだろうけど、

ガレは、あの形から何かしらの造形美を見い出したのでしょうか?


展示品の中では「シャポーシノワ型卓上ランプ(梅文)」が素敵でした。

やっぱり彼の作るランプは憧れるなあ。

照明を落とした部屋の中でこのランプの光を眺めながら、

コーヒーや紅茶をいただけたら…なーんて想像をしながら鑑賞。

お酒もいいよね。


飾り棚や小机なども3点ほど展示されていました。

ここでも手仕事の細やかさが随所に見られます。曲線が美しいです。


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国際子ども図書館&国立西洋美術館へ [*アート鑑賞]

国立西洋美術館&国際子ども図書館パンフ.jpg

 

1022日(金)、

上野にある国際子ども図書館国立西洋美術館に行ってきました。

上野に着く頃には既に16時半近かったので、

まずは先に17時で閉館する国際子ども図書館の方へ。


国際子ども図書館_01.jpg

 

国際子ども図書館

30分弱しかいられなかったけど、イイなあ、ココは。

ルネサンス様式を取り入れた明治期洋風建築の代表作のひとつなのだそう。

外観はもちろん、内装もとにかく素晴らしい。

階段や照明のつくりひとつを取っても絵になります。

閉館まぎわで人もほとんどいなかったので、

館内はひっそりと落ち着いてました。

土日の昼間はもっと違った雰囲気なんだろうな。

静かな照明をぼんやり眺めながら、なんとなく得した気分に。


国際子ども図書館_02.jpg

国際子ども図書館_03.jpg

国際子ども図書館_04.jpg

 

ちょうど今年2010年は開館10周年及び国民読書年ということで、その記念として「絵本の黄金時代 1920~1930年代―子どもたちに託された伝言」展を開催中。

大人の自分も思わず心くすぐられる素敵な絵本の数々にワクワク。

時間切れでじっくり見れなかったのが本当に残念だ~。

展示期間は来年2月6日までだそうなので、またぜひ来よう。

今度は時間作ってゆっくり鑑賞するぞ!


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子ども図書館を出て、次は国立西洋美術館へ。

ここは毎週金曜日のみ夜の20時まで鑑賞OKなのが嬉しい。


まずは前庭にずっしりと構えるオーギュスト・ロダン「地獄の門」

深い絶望、恐怖の門。

夕方から夜にかけ段々と暗くなる空の下でじっと見つめていると、何ともいえない重厚さを感じます。ブロンズの独特な輝き、色味、質感にもひとつひとつ意味が込められているかのような迫力。圧倒されました。

ここに来たのが遅い時間帯でかえってラッキーだったかも(地獄の門に対してラッキーって書き方はおかしいけどね)。


国立西洋美術館.jpg

 

こちらの美術館も「ぐるっとパス」の利用が可能。

常設展(ルネサンス以降の西洋美術の流れを幅広く概観できるコレクション展示)を無料で楽しむことができました。


入り口でもらった展示品リストにざっと目を通す。

す、すごい! 作品数の多さにビックリ!!

鑑賞にはたっぷり2時間ほどかかったけど、

美術素人ながら、その質と量の充実ぶりに大満足でした。


西欧の中世後期から18世紀末頃までに活躍した作家達(オールドマスター)の作品。

ミレー、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホなど19世紀から20世紀初頭にかけてのフランス美術史を代表する画家達の作品。

先述のロダンのその他の彫刻作品群。

エルンスト、ミロ、ピカソなど新しい視点・多様性を教えてくれた20世紀の画家達の作品。


いや~、無料でこれだけ魅力的な作品の数々を拝めるとはありがたや。

ここもまた絶対に来たいです!


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