「闇のバイブル 聖少女の詩」 [*映画]
〜『チェコ怪奇骨董幻想箱 VOL.1 GOTH-BOX』(チェコ映画DVD3巻セット)より〜
●監督:ヤロミール・イレシュ
●1969年/チェコスロバキア映画
11月22日(金)鑑賞。
既にいろんなところでいろんな人からツッコミ入ってるけど、
実際観てみたら「映画の内容とこの邦題は合ってない」と私も思った…(笑)。
原題(Valerry's week of wonders)をそのまま直訳じゃいけなかったのかな〜。
厳格な祖母に育てられた黒髪の少女・ヴァレリエ。
13歳の初潮を迎えたばかりのある日、
村にやって来た旅一座の人々の中に不気味な怪物を見る。
ヴァレリエはそれ以来、奇妙な夢をみるようになってしまった。
彼女が迷い込んだその先は、
吸血鬼、悪魔、魔女が跳梁する悪夢のような迷宮世界…???
ヴァレリエの不思議な不思議な一週間。
そこにはストーリーがあるような無いような、
シーンとシーンは繋がっているような いないような、
そして、どこまでが現実でどこまでが夢なのか…。
チェコ怪奇骨董幻想箱 vol.1 GOTH-BOX [DVD]
- 出版社/メーカー: エプコット
- メディア: DVD
「モルギアナ」 [*映画]
〜『チェコ怪奇骨董幻想箱 VOL.1 GOTH-BOX』(チェコ映画DVD3巻セット)より〜
●監督:ユライ・ヘルツ
●1972年/チェコスロバキア映画
亡き父親の遺産を相続したヴィクトリアとクララ。
姉のヴィクトリアは意地悪で高慢ちきだけど、実はコンプレックスの塊で、
心の拠り所はシャム猫のモルギアナだけ。まあ、喪女さんといったところ。
一方、妹のクララは少女のように無邪気で誰からも愛されるリア充さん。
対照的な性格をもつ二人の姉妹。
「ある出来事」をきっかけにプライドを傷つけられ疎外感がピークに達したヴィクトリアは、
遅効性の毒薬でクララを殺す事を決意するのだが・・・。
11月22日(金)鑑賞。
嫉妬と疎外感に苛まれたゴスな乙女の妹毒殺奮闘記です。
(ちなみにヴィクトリアもクララも女優イヴァ・ヤンズロヴァによる一人二役)
パッケージのゴシック調なデザインと
おどろおどろしい絵がカットインするオープニング映像から
コレって幻想系ホラー映画なの???と思いきや、中身は火曜サスペンス劇場だった。
しかも演出の仕方やBGMが結構昭和テイスト(チェコ映画なのに…笑)。
ヴィクトリア姉さん、やってることは卑劣でタチの悪いまんま悪女なんだけど、
どことなくコミカルなキャラクターのせいかあまり憎めない。
むしろチャーミング。思わず最後まで応援しちゃったよ。
この映画、観る前と観終わった後・・・印象が全然変わるよなー。
☆※◉!@なラストも含めていろいろ面食らったけど、
妙なちぐはぐ感がかえってクセになりそう。
それと、他の登場人物の中では、
クララに思いを寄せ、彼女のために奔走するも
最後まで冷たくあしらわれっぱなしだったミドルガイの弁護士さんが印象的だった。
わたし的には、クララとラブラブになるマレック中尉よりも
シブくてカッコいいと思ったんだけどな〜。
DVDに封入されている内藤章子さんのライナーノーツも面白い!
チェコ怪奇骨董幻想箱 vol.1 GOTH-BOX [DVD]
- 出版社/メーカー: エプコット
- メディア: DVD