「モルギアナ」 [*映画]
〜『チェコ怪奇骨董幻想箱 VOL.1 GOTH-BOX』(チェコ映画DVD3巻セット)より〜
●監督:ユライ・ヘルツ
●1972年/チェコスロバキア映画
亡き父親の遺産を相続したヴィクトリアとクララ。
姉のヴィクトリアは意地悪で高慢ちきだけど、実はコンプレックスの塊で、
心の拠り所はシャム猫のモルギアナだけ。まあ、喪女さんといったところ。
一方、妹のクララは少女のように無邪気で誰からも愛されるリア充さん。
対照的な性格をもつ二人の姉妹。
「ある出来事」をきっかけにプライドを傷つけられ疎外感がピークに達したヴィクトリアは、
遅効性の毒薬でクララを殺す事を決意するのだが・・・。
11月22日(金)鑑賞。
嫉妬と疎外感に苛まれたゴスな乙女の妹毒殺奮闘記です。
(ちなみにヴィクトリアもクララも女優イヴァ・ヤンズロヴァによる一人二役)
パッケージのゴシック調なデザインと
おどろおどろしい絵がカットインするオープニング映像から
コレって幻想系ホラー映画なの???と思いきや、中身は火曜サスペンス劇場だった。
しかも演出の仕方やBGMが結構昭和テイスト(チェコ映画なのに…笑)。
ヴィクトリア姉さん、やってることは卑劣でタチの悪いまんま悪女なんだけど、
どことなくコミカルなキャラクターのせいかあまり憎めない。
むしろチャーミング。思わず最後まで応援しちゃったよ。
この映画、観る前と観終わった後・・・印象が全然変わるよなー。
☆※◉!@なラストも含めていろいろ面食らったけど、
妙なちぐはぐ感がかえってクセになりそう。
それと、他の登場人物の中では、
クララに思いを寄せ、彼女のために奔走するも
最後まで冷たくあしらわれっぱなしだったミドルガイの弁護士さんが印象的だった。
わたし的には、クララとラブラブになるマレック中尉よりも
シブくてカッコいいと思ったんだけどな〜。
DVDに封入されている内藤章子さんのライナーノーツも面白い!
チェコ怪奇骨董幻想箱 vol.1 GOTH-BOX [DVD]
- 出版社/メーカー: エプコット
- メディア: DVD
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