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「〈遊ぶ〉シュルレアリスム —不思議な出会いが人生を変える—」 [*アート鑑賞]

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8月23日(金)は、損保ジャパン東郷青児美術館で開催された
「〈遊ぶ〉シュルレアリスム —不思議な出会いが人生を変える—」に行って来ました。
ぐるっとパス利用)

美術館行くのは2ヵ月ぶり・・・。
ま、まあ、会期内に間に合って良かった(^^;
こうまで猛暑続きだと、好きな美術館巡りもついつい先延ばしにしてしまってイカンです。

シュルレアリスムとは、第一次世界大戦後のフランスに始まり、
やがて国際的に広まっていった20世紀最大の芸術運動です。
夢や無意識、非合理の世界に目を向けることで、現実の新しい見方や生き方を探り、
伝統の枠から自由な芸術表現をめざしました。
そのためにシュルレアリストたちは、偶然のもたらす驚異や、
たがいに無関係なイメージの結びつきによる意外性などに「不思議の美」を見いだし、
「遊び」にも似た手作業を通じて、斬新な作品をつくりつづけました。
またオブジェ、コラージュ、フロッタージュなどの新しい身近な方法によっても、
伝統や慣習にしばられない「遊び」の精神と、人生のあるべき姿を具体化しました。
本展覧会では、そうしたシュルレアリスムの軽やかでユニークな「遊び」の諸相に焦点をあてます。
国内外のコレクションから、多彩な作家の絵画、写真、彫刻、オブジェのほか、
雑誌・書籍などの資料を含む約200点を一堂に展示し、
不思議な出会いにみちたシュルレアリスムの魅力に迫ります。
「〈遊ぶ〉シュルレアリスム」チラシの紹介テキストより抜粋)

メレット・オッペンハイムによる木製テーブル(着色)作品、
「鳥の足をもつテーブル」(1939/1983年)。
テーブルの脚部分が鳥の足の形になっていて、板の表面のいたるところにこれまた鳥の足跡が。
お茶目なフォルムに思わずクスッ。

あと、ブラッサイというハンガリー出身の写真家による
「ノートル・ダムの北塔の樋嘴」(1933年)が良かった。
これって読み方は「ひはし」でいいんだよね?
樋嘴とはガーゴイル〈ゴシック建築で怪物の像に作ったもの〉のことなのだそうな。
家帰ってブラッサイのことググってみたら、他の写真もかなり好みな感じで気に入りました。
写真集みた〜い!!ほし〜い!!

植田正治(恥ずかしながらこの日初めて彼のことを知りました)の作品3点も印象的。
「コンポジション」(1937年)、「小さい漂流者 I」(1950年)、「小さい漂流者 II」(1950年)。
イヴ・タンギーの絵に着想を得たかのような写真が素晴らしい。
で、これまた全然知らなかったのだけど、
このお方、福山雅治のCDジャケット写真も手掛けてたのね。
今後またどこかで個展やってくれるならぜひ行きたいな。

他にも「シュルレアリスム」といえばもうお馴染みの
ルネ・マグリット「ジョルジェット」(1935年)、ジョアン・ミロ「人と月」(1950年)、
ジョルジョ・デ・キリコ「広場での二人の哲学者の遭遇」(1972年)、
「イタリア広場」(1914年)も良かったです。

それと、この日のイチバンはポール・デルヴォーの大きな絵、「海は近い」(1965年)。
この絵、前もどっかの企画展で観たはずだよなあ・・・と、家に帰って調べたら、
2009年秋にBunkamuraで開催された「ベルギー幻想美術館」でした。
そっかあ〜4年ぶりの再会になるのか〜〜また会えて嬉しい!!
人と人だけでなく、こうした絵画と再びの巡り会いってのもまた良いものですな。

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