ひとり美術館ハシゴ【16】 [*アート鑑賞]
12月15日(木)は、
パナソニック電工 汐留ミュージアム、損保ジャパン東郷青児美術館に
行って来ました。
*汐留駅へ
↓
●パナソニック電工 汐留ミュージアムで「ウィーン工房1903-1932」展を観る
(ミューぽん割引を利用)
↓
*大江戸線で新宿西口駅に移動
↓
●損保ジャパン東郷青児美術館で「セガンティーニ」展を観る
(ぐるっとパスを利用)
…と、今回はこんな感じの流れで2館の展覧会を回りました。
■ パナソニック電工 汐留ミュージアム ■
「ウィーン工房1903-1932 モダニズムの装飾的精神 Wiener Werkstätte」
モダンなインテリアの数々。
そのデザインの美しさに只々溜息。
全てがカッコ良過ぎてもういっそ会場に住みつきたい(笑)。
妥協せずに選び抜かれた最適の材料を使用し、
最高の技術者たちが形をつくり、
最高の芸術家たちが装飾デザインを施す。
拘りに拘ってつくりあげられたからこそ、あの洗練された美しさが生まれるのね。
入場時に貰ったドリンク割引券を利用して
鑑賞後は2階のティーラウンジでブレンドコーヒーをいただきました。
▼ラウンジの窓から見える外のビル群
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■ 損保ジャパン東郷青児美術館 ■
「アルプスの画家 セガンティーニ —光と山—」
セガンティーニの作品は日本ではまとまった形で紹介されることが殆どなく、
回顧展が行われるのは33年ぶりとのこと。
震災の影響でずいぶん先への延期となってしまったけれど、
こうして無事開催してくれて本当に良かった。
今回の企画展、解説がとてもわかりやすく、
独自の画法(色彩分割法)による特徴的な油彩の質感も
間近でじっくり鑑賞する事ができて面白かったです。
また、彼の最後の作品で代表作でもある「アルプス三部作」も
参考図版としてパネル展示されていました。
セガンティーニはこの絵を山の上で完成させようとするも、
突然の病に襲われ41歳の若さでこの世を去ってしまいました。
単なる実景の再現ではなく、
象徴的なメッセージ性が多分に含まれているこの作品。
第1作「生」、第2作「自然」、第3作「死」は
「朝・昼・夕べ」「生成・存在・消滅」の表現ともリンクしているかのよう。
3つの絵を通じて様々な解釈や想像が可能なんですね。
写真で紹介されていた
サン・モリッツにあるというセガンティーニ美術館も素敵。
石造りのドーム型屋根が印象的。
行ってみたいなあ〜。
鑑賞後、併設のミュージアムショップで
とんぼの本シリーズ「世紀末美術の楽しみ方」(河村錠一郎・新潮社)を購入して帰りました。
▼鑑賞後に玄関口付近で撮影した夜のイルミネーションとビル群