ひとり美術館ハシゴ【25】 [*アート鑑賞]
8月24日(金)は、
平木浮世絵美術館 UKIYO-e TOKYO、礫川浮世絵美術館に行って来ました。
この日は日差しがキツくて本当に暑かった!!!
●平木浮世絵美術館で「月岡芳年」展を観る
↓
*有楽町線で飯田橋駅へ。南北線に乗換えて後楽園駅へ。
↓
●礫川浮世絵美術館で「月岡芳年と現代に繋ぐ門下展」(前期)を観る
…と、今回はこんな感じの流れで2館の展覧会を回りました。
■ 平木浮世絵美術館 UKIYO-e TOKYO ■
「月岡芳年 —没後120年をかざる名品展—」
ららぽーと豊洲の中にある美術館。ここへ来るのは今回が初めて。
場所柄キッズ連れのママさんが多いなか、この中だけはひっそりとしてとても静か。
人も少なく、じっくり鑑賞できて良かったです。
芳年と聞いてパッと思い浮かぶのはやはり残酷絵。
風紀を乱す絵と見なされ発禁処分となった絵も勿論あるけど、決してそればかりではなく、
武者絵、稗史画(はいしが/民間に流布する歴史をテーマとしたもの)、美人画など
様々な描写の絵が展示されていました。
そのどれもが強い個性の中にも繊細さを感じさせてくれます。
また、芳年は全画歴を通じて月を好んで描いていたそうで、
月を背景に人物が浮かび上がる様も印象的でした。
特に気に入ったのは…
●「義經記五條橋之圖」(明治14〈1881〉年)
(異体字のせい?なのかアップしようとすると記事ごと消えちゃうので「橋」表記にしてます)
●「奥州安達がはらひとつ家の圖」(明治18〈1885〉年)
●「田舎源氏」(明治18〈1885〉年)
●「芳涼閣両雄動」(明治18〈1885〉年)
●「新撰東錦絵 佐野次郎左衛門の話」(明治19〈1886〉年)
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■ 礫川浮世絵美術館 ■
「月岡芳年と現代に繋ぐ門下展」(前期)
こちらも来るのは今回が初めて。
東京ドームの近くにこんな美術館があるなんて。
スペースはこぢんまりだけど、ここも静かで鑑賞しやすかった。
受付の女性さんも説明が丁寧で優しかったし。また来たいな。
タイトルからして、てっきり芳年以外の画家の作品も展示されてるかと思いきや、
前期はどうやら芳年作品のみだった模様。
平木にもあった「豹子頭林冲於山神廟前殺陸虜候」(明治19〈1886〉年)、
こちらにも展示されていました。
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私は無惨絵に魅せられてファンになったクチだけど、
今回の2展では
残酷描写だけが彼の全てではないこと、繊細さや独特の躍動感、
そして親しみ易さも併せ持つアーティストである様を垣間見れたように思う。
月岡芳年づくしの一日、行って良かった!