SSブログ

ひとり美術館ハシゴ【07】 [*アート鑑賞]

6月27日(月)は、
森美術館サントリー美術館に行って来ました。
この日は雨降りで移動がちょっと大変だった…。

*六本木駅へ
 ↓
森美術館
「フレンチ・ウィンドウ展
 デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線」展を観る
ぐるっとパスを利用)
 ↓
*徒歩で移動
 ↓
サントリー美術館
『開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」II
 不滅のシンボル 鳳凰と獅子』展を観る
HP割〈ホームページ限定割引券〉を利用)

…と、今回はこんな感じの流れで2館の展覧会を回りました。


 森美術館 
「フレンチ・ウィンドウ展
デュシャン賞にみるフランス現代美術の最前線」

フレンチ・ウィンドウ展チラシ.jpg

森美術館_01.jpg

フランスで最も権威ある
現代美術コレクター団体「ADIAF」が主催する「マルセル・デュシャン賞」
その10周年を記念し、同賞のグランプリ受賞作家をはじめ、
一部の最終選考作家とデュシャン本人を含む28名の作品が公開されています。

「フレンチ・ウィンドウ展」という展覧会のネーミングは、
フランス窓をモチーフにしたデュシャンの代表作、
「フレッシュ・ウィドウ」にちなんでいるそうです。
「窓」をキーワードにした5部構成で、
それぞれの表題を「デュシャンの窓」「窓からの眺め」「時空の窓」
「こころの窓」「窓の内側」とし、
それらを通じて
フランスの現代アートシーンが一望できる…という趣旨のこの展覧会。
世代も文化背景も異なる作家たちの絵画、彫刻、写真、ビデオ作品が
数多く展示されていました。
絵画メインの企画展とはまた違った感じが新鮮というか面白かった〜。

中でも印象的だったのがローラン・グラッソ「ホーンの視覚」(2009年)。
ただひたすら延々と森(山道だったかな)の中を飛び回るだけの映像なんだけど、
(時々黒い影?鳥?のようなものの大群が目の前を通り過ぎていく)
まるで視聴者自身が飛び回ってるかのような不思議なトリップ感にすっかり病みつき。
席を立つのが惜しくなってしまう、何とも奇妙な数分間だった。
また観たい!

それと、ニコラ・ムーラン
「ノヴォモンド71」「ノヴォモンド4」(いずれも1996-2001年)、
「アスキアタワー」(2006年)、「ブランクルーデルミルク01」(2009年)も
すっごく自分好みで良かった!
SFちっくな静寂感がも〜たまりません。
思わずあの写真?絵?の中に吸い込まれたくなったりして。

鑑賞後は、
森美術館が入っている六本木ヒルズ森タワーの52階にある
東京シティビューの展望台にも寄ってみました。
悪天候で見晴らしは良くなかったけど、
せっかく来たのでとりあえず東京タワー方面をパチリ。
森美術館_02.jpg
…ってタワーほとんど見えないじゃないか(笑)。

それと、ヒルズ敷地内にも
「フレンチ・ウィンドウ展」の作品のひとつとして
グザヴィエ・ヴェイヤン「四輪馬車」(2010年)が出品されていました。
こっちは写真撮影OKらしいので記念にこちらもパチリ。
森美術館_03.jpg

**************************************

 サントリー美術館 
『開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」II
不滅のシンボル 鳳凰と獅子』

不滅のシンボル鳳凰と獅子チラシ.jpg

サントリー美術館_01.jpg

サントリー美術館_02.jpg

日本の文化史において、鳳凰獅子は特別な存在です。
鳳凰は、優れた天子が世に現れる兆しとして
古代中国で生み出された空想の鳥であり、
対する獅子は、日本に棲息しないライオンを原型とし、
やはり中国から唐獅子という半ば空想上の動物として伝わりました。

いずれも宗教・儀式や民族・芸能に広く取り込まれ、
それぞれ祝儀にふさわしい高貴なシンボルとして、
繰り返し絵画や工芸の意匠となってきました。
鳳凰獅子の多岐にわたる造形表現は、
日本文化におけるハレの場面と常に密接に関わり合いながら、
その不滅の生命を今に伝えていると言えるでしょう。

この展覧会では、鳳凰獅子という
瑞鳥(ずいちょう:めでたいことの起こる前兆とされる鳥)、
霊獣(れいじゅう:霊妙なけだもの。めでたいしるしとされるけもの)の
イメージの展開に着目します。
(「不滅のシンボル 鳳凰と獅子」チラシの紹介テキストより抜粋)


ここには各時代を代表する鳳凰獅子が一堂に集結。
屈指の名品を鑑賞することで
人々が託した祈りや豊かな空想のはばたきを辿ることが出来ます。

この企画展に足を運ぶ前、
あちこちで「伊藤若冲が凄い!」と聞いていたので
彼の作品を特に楽しみにしていました。

もし会期中の頭に行けたなら、若冲の作品は2点鑑賞できたようだけど、
私が行った日は展示替の後だったためか1作しか観れなくて残念…。
でも、その1作である
「旭日鳳凰図」(1755〈宝暦5〉年)はとても素晴らしく、
1作鑑賞出来ただけでも嬉しい気持ちになりました。
迫ってくるような色彩の鮮やかさに感動!
構図の巧みさも素晴らしいなあ。シロウトながら更に感動!

他の作品では、
歌川広重「獅子の児おとし」(天保中期/19世紀前半)
沈南蘋(しん なんびん)「獅子図」(1758年〈中国・清時代〉)
…も良かったです。

また、
ここでは開館50周年を記念して「美を結ぶ。美をひらく。」シリーズのうち
好きな企画展にひとつだけ入場できるという非売品の招待券を貰いました♪
シリーズの中では、
8月10日から開催予定の「あこがれのヴェネチアン・グラス」展が気になるので
ぜひ行ってみたいな。

**************************************

美術館巡りの後は、前々から行ってみたいなと思ってた
乃木坂の「カフェ・ド・ラペ」でお茶してきました。

お店に辿り着く頃には雨もあがっていて、
店内の窓からみえるしっとりと濡れた緑がまた絵になり…癒されるなあ。

今回はクラシックショコラとコーヒー(ラペ・ブレンド)を注文。
店内は撮影禁止っぽく、ここで写真紹介できないのが残念!

メニューは全体的にお高めなのであんまり頻繁には来れなそうだけど、
たまの贅沢で寄るには最高のステキなカフェでした。

カフェ・ド・ラペ_01.jpg

カフェ・ド・ラペ_02.jpg

コメント(0) 
共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。