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ひとり美術館ハシゴ【13】 [*アート鑑賞]

11月16日(水)は、
江戸東京博物館ニューオータニ美術館に行って来ました。

*JR両国駅へ
 ↓
江戸東京博物館「世界遺産 ヴェネツィア展」を観る
ぐるっとパスを利用)
 ↓
*大江戸線&南北線で永田町へ移動
 ↓
ニューオータニ美術館「池大雅」展を観る
ぐるっとパスを利用)

…と、今回はこんな感じの流れで2館の展覧会を回りました。


 江戸東京博物館 
「世界遺産 ヴェネツィア展 魅惑の芸術—千年の都」

ヴェネツィア展チラシ01.jpg

ヴェネツィア展チラシ02.jpg

江戸東京博物館_01.jpg

江戸東京博物館_02.jpg

ちょうどこの日はシルバーデーと重なっていたこともあって、
午前中にもかかわらず場内はかなり混雑していました。

強大な海軍力と交易による富を背景に
13世紀には黄金時代を迎えたヴェネツィア共和国
16世紀ルネサンス期に爛熟期に入り
ナポレオンの侵攻にあうまで世界中の富裕階級に愛され、
栄華を誇っていたヴェネツィア
いかに文化的成熟度が高く栄耀栄華を極めた都市だったのかを
絵画、建築(模型など)、工芸品などを通じて紹介する企画展。

中でもヴィットーレ・カルパッチョ「二人の貴婦人」という
板絵にまつわるエピソードが興味深かったです。
ローマの古物商で発見され、
アメリカのポール・ゲッティ美術館に所蔵されている「潟(ラグーナ)での狩猟」が、
実はこの「二人の貴婦人」の上部であったことが判明。
戸棚の両開き扉のうちの片方であるといわれているそうです。
なかなかミステリアス。
未発見のもう片方の扉は今もどこかに存在しているのかな。

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 ニューオータニ美術館 
「開館20周年記念展 第4弾 池大雅—中国へのあこがれ」

池大雅チラシ.jpg

ニューオータニ美術館_01.jpg

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今年の5月に行った「香り かぐわしき名宝展」東京藝術大学大学美術館)で
「天産奇葩図巻」を観て以来気になっていた池大雅

彼がその生涯を通じて憧れ続けた中国を題材とした作品の中から
重要文化財4点を含む計13点が紹介されています。

池大雅(1723-1776年)は、江戸時代半ばに京都で活躍した画家で、
日本の文人画の大成者として広く知られています。
若い頃から舶載された書物に接するとともに、知識人らとの交流を通して
当時、最新の美術として注目されていた文人画の画法を吸収しました。
また、学び得た中国の土地や故事、詩文の知識と自身の豊かな想像力とを融合し、
実際には見たことのない情景を活き活きと描き出したのです。
(「池大雅—中国へのあこがれ」チラシの紹介テキストより抜粋)

また、今回の企画展では
ホテルニューオータニ創業者である大谷米太郎氏が収集した
「洞庭赤壁図巻」(重要文化財)が披露されていました。
2007年に解体修理が行われ、修理後作品としては初の展示。
開館20周年の記念ともあわせているそうです。

池大雅の絵は
筆使いが丸っこいからかなあ、どの絵にもたまらなく可愛らしさを感じます。
中でも「指墨山水図」(延享4〈1747〉年)が描写法を含めて印象的でした。
指先、爪、手のひらを用いて描いたのだとか。
しかもこれを描いたのが25歳の時!

今回、場内は今まで来たことある中で一番人で賑わってた。
池大雅ファンってやっぱり多いんだなあ。

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