ひとり美術館ハシゴ【14】 [*アート鑑賞]
11月22日(火)は、
山種美術館、大倉集古館、東京国立近代美術館に行って来ました。
*JR恵比寿駅へ
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●山種美術館で「ザ・ベスト・オブ・山種コレクション」展[前期]を観る
(ぐるっとパスを利用)
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*日比谷線で神谷町駅へ移動
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●大倉集古館で「彩り伝わる文様の世界」展を観る
(ぐるっとパスを利用)
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*千代田線&東西線で竹橋駅へ移動
↓
●東京国立近代美術館で「ヴァレリオ・オルジャティ展」を観る
(ぐるっとパスを利用)
…と、今回はこんな感じの流れで3館の展覧会を回りました。
■ 山種美術館 ■
「山種美術館創立45周年記念特別展
ザ・ベスト・オブ・山種コレクション」
【前期】江戸絵画から近代日本画へ
朝食食べずに10時頃恵比寿に来たので、
まずは途中にあるフレッシュネスバーガーで食事してから山種美術館へ。
今回は創立45周年記念ということで特別なコレクション展。
会期は前期と後期にわかれていて、
この日は「江戸絵画から近代日本画へ」をテーマとした前期にあたります。
江戸絵画、浮世絵、近代日本画中心のラインナップ。
池大雅、鈴木春信、歌麿、写楽、北斎、初代 歌川広重、酒井抱一、
横山大観、上村松園、速水御舟など盛りだくさん。
前に同美術館で観てとても印象的だった前田青邨「腑分」(昭和45〈1970〉年)や
先日、練馬区立美術館で観て素晴らしかった松岡映丘の作品もありました。
映丘の「春光春衣」(大正6〈1917〉年)、めちゃ綺麗だったなあ…。
ちなみにこの「春光春衣」は上に貼ったチラシの左側でも使用されています。
他に気に入ったのは…
●伝 俵屋宗達「槙楓図」(江戸初期・17世紀前半)
●酒井抱一「秋草鶉図」(江戸後期・19世紀前半)
●下村観山「老松白藤」(大正10〈1921〉年)
●菱田春草「月四題」(明治42-43〈1909-1910〉年頃)
●山口蓬春「梅雨晴」(昭和41〈1966〉年)
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■ 大倉集古館 ■
「館蔵品展 彩り伝わる文様の世界」
私たちの生活において日常用いている道具類や服飾など、
見渡してみるとあらゆるものが
豊かなデザインや彩りによって飾られていることに気づかされます。
大陸からもたらされ、我が国へ迎えられた様々な装飾が
宮廷の装束や調度品にも転用され、
やがて日本の美意識に則した典雅な形へと昇華し広く愛好されていった有職文様。
さらに独自の文化を反映させて、
身近な自然や詩歌などに題材を求め発展した芦手絵などの様式。
また、慶賀の祈りから生まれ、人々の生活に根付いていった吉祥文。
それらは時代と共に洗練されながら、
粋や洒落といった感性とも通じて成熟していきます。
本展ではこのように享受され育まれていった文様の世界をテーマに
能装束などの工芸品に絵画作品をあわせ、
それぞれの文様が語りかける声に耳を傾けていきたいと思っています。
(「館蔵品展 彩り伝わる文様の世界」チラシの紹介テキストより抜粋)
古き良き文様の数々。
眺めているだけでホッとするような懐かしさを感じさせる文様あり、
江戸時代につくられたものなのに
古臭さを感じさせないどこか現代風でスタイリッシュな文様もありで
なかなか面白かったです。
展示作品の中では
●狩野元久「人物風景花鳥画帖」(桃山時代・16世紀)
●「能装束 白地銀入子菱撫子模様縫箔」(江戸時代・18世紀)
●「能装束 白地破菱紅葉模様縫箔」(江戸時代・18世紀)
…が特に良かった。
鑑賞後は建物をぐるりと周りつつ、屋外展示品を撮影。
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■ 東京国立近代美術館 ■
「ヴァレリオ・オルジャティ展」
会場に入場してまずは同時開催の所蔵作品展「近代日本の美術」から。
4階、3階、2階の順にそれぞれの作品を鑑賞。
4階には藤田嗣治、カンディンスキー、クレー、マティスの絵、
3階には東山魁夷、鏑木清方、横尾忠則の絵があった。
最後に2階のギャラリー4にて「ヴァレリオ・オルジャティ展」を。
ここでは彼が創り上げてきた建築物が模型と図版という形で紹介されています。
チラシの紹介テキストにもある通り、
過激さと懐かしさとユーモアとが高いレベルで融合されているのがスゴイ。
白くて美しい模型はまさに第一級の芸術品。
彼のオフィスも映像で紹介されてたんだけど、これまたシンプルで美しい。
こんなところで仕事をするのは最高に気持ちいいだろうなあ。
いっそ住み着きたいくらいだわ。
国立近代美術館に行ったのは今日が初めて。
広々と落ち着いたレイアウトいいなあ。また来たい。
来年のポロック展が楽しみ!
閉館ギリギリの17時ちょっと前に鑑賞終了。
この記事アタマの外観写真が夕闇時なのは閉館後に撮ったため。
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