SSブログ

ひとり美術館ハシゴ【04】 [*アート鑑賞]

3月25日(金)は、
松岡美術館東京都庭園美術館目黒区美術館に行って来ました。

*JR山手線・目黒駅へ
 ↓
松岡美術館「ファンタジー 〜松岡コレクションの幻想世界〜」展を観る
ぐるっとパスを利用)
 ↓
東京都庭園美術館
 「20世紀のポスター[タイポグラフィ]—デザインのちから・文字のちから」展
 観るぐるっとパスを利用)
 ↓
目黒区美術館「包む—日本の伝統パッケージ展」を観る
ぐるっとパスを利用)

…と、こんな感じで3つの美術館を巡りました。
ぐるっとパスのおかげで全て無料で楽しむことができました。ありがたや〜。
今回は電車移動なして徒歩の移動だけだから楽勝かなと思いきや…
結構足疲れました(笑)。


 松岡美術館 
「ファンタジー 〜松岡コレクションの幻想世界〜」

ファンタジーチラシ.jpg

松岡美術館_01.jpg

松岡美術館_02.jpg

テーマは「ファンタジー(幻想)」
松岡美術館の創立者である松岡清次郎氏のコレクションの中から
中国/日本の美術作品が紹介されています。

まずは、1階の常設展から。

展示室1では、古代エジプト神話に登場する神々の像
展示室2では、ヨーロッパ現代彫刻作品
ブールデルヘンリー・ムアエミリオ・グレコらによるブロンズ像)。
展示室3では古代アジア彫刻中国仏教彫刻クメール彫刻
ヒンドゥー教彫刻ガンダーラ彫刻)を展示。

何故、これらのコレクションの中に日本の像がないかというと、
松岡翁が「抹香臭くて嫌だ」という理由で蒐集しなかったからなんだとか(笑)。

2階に移動。
今回の企画展「ファンタジー 〜松岡コレクションの幻想世界〜」を鑑賞。

展示室4では、
「中国の幻想動物たち」というテーマに沿って、
殷・周時代の青銅器から、青銅鏡陶磁器に描かれた愉快な動物文様を展示。
饕餮(とうてつ)、龍、鳳凰、麒麟、狻猊(さんげい)、玄武、白虎など。
饕餮とか狻猊って初めて聞いたなあ。幻想世界も奥が深い。

展示室5では、
「幻想絵画の世界 Part1」というタイトルで現代日本作家の幻想的な作品を、
展示室6では、「Part2」として
日展、新制作展などの公募展に出された若手現代画家たちの絵画作品が
紹介されています。
橋本龍美「里噺」(1973年)
須藤初雄「蝶道」(1972年)
の2作品が特にいいなと思いました(いずれもカンヴァス・油彩作品)。
橋本龍美さんの作品は青を基調とした摩訶不思議な世界、
須藤初雄さんの描く景色は緑と白のコントラストが非常に美しかったです。

最後に1階ロビーから見えるお庭をパチリ。
建物外観や窓から見える緑…何もかも素敵な場所でした。

松岡美術館_03.jpg


**************************************

 東京都庭園美術館 
 「20世紀のポスター[タイポグラフィ]—デザインのちから・文字のちから」

20世紀のポスターチラシ.jpg

東京都庭園美術館_01.jpg

東京都庭園美術館_02.jpg

松岡美術館は人が少なくて、ゆったり静かに鑑賞出来たけど、
こっちは混み混みだったな〜。
友達連れの若い人が多かった気がする。美術系の学生さんかしら???


日常の中で私たちはたくさんのポスターを目にします。
その無数にあるポスターの中にあって、いかに内容をよりよく伝えるか。
古今東西のデザイナーはこの点でしのぎを削ってきました。
その際、重要な役割を果してきたのが、文字による表現、タイポグラフィです。

20世紀の前半にヨーロッパ各地で起こった
前衛芸術運動、構成主義バウハウスに触発され、
シンプルな構造をもつ「サンセリフ」と呼ばれる書体を中心に構成した
ポスターが現れます。

1950・60年代のドイツやスイスでは、
画面を水平垂直に分割して文字や写真を構成する
「グリッドシステム」の技法が考案され、各国に広まりました。

一方、1960・70年代のアメリカでは、
音楽好きの若者を中心に流行したヒッピー文化の中から、
サイケデリックな文字表現が生まれます。

そしてポストモダンの時代といわれる1980・90年代には、
パーソナルコンピューターが登場して印刷産業のあり方を変え、
ポスターデザインは新たな局面を迎えることとなりました。

社会を映すポスターが次々と現れた20世紀は、
文字に関する思想や表現もまた多様に変化した時代でした。

本展覧会では3200点におよぶ竹尾ポスターコレクションの中から
タイポグラフィに焦点をあて、厳選した約110点のポスター作品を紹介します。

【↑「20世紀のポスター[タイポグラフィ]」展・チラシ裏面の紹介テキストより抜粋】


まず、全体を通しての感想はひたすら「カッコいい!」の一言。
どのポスターからも洗練された力強さを感じます。
時代を超えて尚、多くの人に愛され続けるデザインを
生み出してきた素晴らしき表現者達。

「文字は情報を正確に伝えるツールであるとともに大切なデザイン要素のひとつ」
であることがわかりやすく紹介されていて、
DTPで仕事している自分としては、
作品を楽しむと同時に勉強になる、得るものの多い作品展となりました。

マックス・エルンスト「シュルレアリスム国際展」
井上嗣也「モリサワ・ゴミ」(フォント開発&販売会社・モリサワのポスター)、
他にも
アンディ・ウォーホル横尾忠則ウェス・ウィルソンThe ByrdsThe Doors
Chocolate Watch BandGrateful Deadなどのサイケなライブポスターを
手掛けたアーティスト)らの作品なんてのもあって嬉しかった〜。

井上嗣也さん
ペヨトル工房から出てた「銀星倶楽部」創刊号でトップページを飾った
「Chot./チョット。」は今でも頭に焼き付いていますよ〜。

ウェス・ウィルソンのポスター作品は、
学生時代大好きだった
ニューエスト・モデルメスカリン・ドライヴの影響で知って以来のファンでした。
色使いといい構図といい、今見てもやっぱカッコいいな!

その他で気に入ったのは、
ハンス・ノイブルク「ダダ展」ウィリィ・クンツ
ヴォルフガング・ヴァインガルトなど。

**************************************

 目黒区美術館 
「包む—日本の伝統パッケージ展」

包む—日本の伝統パッケージ展チラシ.jpg

目黒区美術館_01.jpg

目黒区美術館_02.jpg

目黒区美術館_03.jpg

ここの企画展も面白かった!
日本の伝統文化ってやっぱり素晴らしい。

わが国の風土に育まれた自然素材を生かした包装・容器の美しさ、
昔ながらの手技による素朴な美しさに着目。

木、竹、笹、葦(よし)、貝殻、土、藁、紙など
それぞれのマテリアルの持ち味を的確にとらえ、
それを出来る限り損なわないように利用する。
まさに生活の知恵から生み出された造形美。

「結納目録」一式の展示もとても印象的でした。
“ハレ”の行事にふさわしい華々しさ。うーん、思わず見蕩れちゃいます。

『日本人ならではの「美意識」と「心」』を改めて実感させてくれました。
こういう企画展大好き。またぜひやってほしいなあ。

目黒川沿いの桜が蕾をつけていました。
満開の時に散歩したら気持ちいいだろうな。
これも写真に残しておこっと。

目黒区美術館_04.jpg

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

nice!の受付は締め切りました

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。