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ひとり美術館ハシゴ [*アート鑑賞]

ふと、ぐるっとパスの有効期限日が間近であることに気づく。
せっかく購入したのだから
1館でも多く消化せねば(←ただの貧乏性!?)もったいない!と
一日で美術館を4館巡るという計画を立ててみました。

大抵の美術館は月曜休館なので、
ちょうど期限切れ日となる11月16日(火)に決行。
(土日祝はNG。仕事のない平日で行ける日がこの日しかなかった)

*最初はJR山手線で恵比寿駅へ
 ↓
山種美術館「日本美術院の画家たち」展を観る
 ↓
*恵比寿駅から日比谷線で神谷町駅へ移動
 ↓
大倉集古館「マイセン 西洋磁器の誕生」展を観る
 ↓
*溜池山王駅から銀座線で三越前駅へ移動
 ↓
三井記念美術館「円山応挙」展を観る
 ↓
*徒歩で移動
 ↓
ブリヂストン美術館「セーヌの流れに沿って」展を観る

…と、大体こんな感じで順番と経路を決めて出発。
(寝坊&支度が遅れて)JR恵比寿駅に到着したのは10:30頃。
まずは1館目の山種美術館へ。

ところが、
しょっぱなからアクシデント(…って自分がやらかしただけ)発生!
駒沢通りの方角を思いっきり間違えて、最初は中目黒方面へ、
次はうっかり明治通りに入り広尾五丁目まで行ってしまった〜!!
広尾五丁目の交番でお巡りさんに尋ねて慌てて引き返す。
2回も道を間違え、結局1時間半近くもウロついてしまい…バカ過ぎる(汗)。
この時点で既に足痛い(笑)。


 ■ 山種美術館 
「日本美術院の画家たち—横山大観から平山郁夫まで」展

日本美術院の画家たちチラシ.jpg

明治、大正、昭和、平成にかけて活躍した
日本美術院展の画家達による作品の数々を鑑賞。
ひとつひとつの作品が大きいため計60点程と展示数は少ないのだけど、
風景画や人物画だけでなく、
腑分(ふわけ:死体解剖)を題材にした作品もあり興味深かったです。

墨1色しか使われてないのに表現の豊かさに驚かされたり、
抑えた色彩で静謐さやしみじみとした味わいを感じさせてくれたり、
濃密&多彩な色使いと華やかさに心躍らされたり…と、
画家ごと作品ごとに違った個性の競演を自分なりに楽しめたかなと思います。

特に気に入ったのは、
菱田春草「月四題のうち 秋」(1909-1910〈明治42-43〉年)
小茂田青樹「春庭」(1918〈大正7〉年)
後藤純男「淙想」(1969〈昭和44〉年)
・・・・・・・・・・
恵比寿は滅多に行かない街なので、
洒落たお店でも見つけたらランチしようかと思ってたけど、
なんか焦っちゃって(笑)、そのまま2館目へ移動。

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■ 大倉集古館 
「マイセン 西洋磁器の誕生」展

マイセン展チラシ.jpg

大倉集古館_01.jpg

大倉集古館_02.jpg

大倉集古館_03.jpg

ヨーロッパで最初の磁器を誕生させたマイセン工房の創立300周年を記念して
開催された企画展。今回は18世紀の名作に絞って公開されています。
個人的な好みだけでいえば、
マイセンの食器は絵柄も色使いもとりわけ大好きというわけではないのだけど、
マイセンファンの方がいらしたらごめんなさい)
金色をふんだんにあしらい華美を極めんばかりな
ティー(またはディナー、デザート)サーヴィスセットには只々見蕩れるばかり。
緻密に作り上げられた装飾も見事でした。
普段の生活では決してお目にかかれないゴージャスな芸術品(食器たち)を
じっくり堪能できるのはやっぱり貴重な体験だと思います。
西洋と東洋のコラボって面白い!

大倉集古館に所蔵されている、
日本をはじめとした東洋各地域の重要美術品を鑑賞できたのもよかったです。

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■ 三井記念美術館 
「円山応挙—空間の創造」展

円山応挙チラシ.jpg

三井記念美術館.jpg

平日なのに混んでたな〜。
非常に人気の高い展示会なんですね。観れてよかった。
眼鏡絵とか全く知識のない私ですが、最後の部屋に展示されていた
「応挙二大最高傑作—松の競演」
(国宝「雪松図屏風」、重要文化財「松に孔雀図襖」)
素晴らしくて感激しました。
・・・・・・・・・・
鑑賞後は併設のミュージアムカフェで一休み。
シンプルな内装で落ち着きます。
ここでは珈琲とフォンダンショコラのセットをいただきました。
フォンダンショコラって多分初めて食べたかも。
中からトロリとあったかいチョコレートが溶け出て美味かった!
コーヒーとチョコの組み合わせってやっぱり好きだあ。

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■ ブリヂストン美術館 
「セーヌの流れに沿って 印象派と日本人画家たちの旅」展

セーヌの流れに沿ってチラシ.jpg

ブリヂストン美術館.jpg

パリを東西に流れるセーヌ川流域を5つの地域に分け、
それらを描いた印象派の作品を中心に、日本人画家たちの滞仏作も含めた
19世紀半ばから20世紀にかけての作品群が展示されています。

風景画はやっぱり眺めているだけでゆったりと落ち着きますね。
私が行った時は、ちょうど人がまばらで。
静かにじっくりと観ることが出来てよかったです。
これがもし大混雑の会場で、
人混みと雑音の中で観ていたら感想変わっちゃってたかも…。
作品数も多く、コレクション展示も充実していて大満足の展示会でした。

特に気に入ったのは、
児島虎次郎「岸の森」(1908年)
マルク・シャガール「河のほとり」(1973年)
シャルル=フランソワ・ドービニー「アンドレズィの夕暮れ」(1867年)
カミーユ・コロー「オンフルールのトゥータン農場」(1845年頃)

また、コレクション展示作品の中では、
国吉康雄「夢」(1922年)
…が印象的でした。

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どの美術館・展示会もそれぞれの良さ・見応えがあり、
頑張って行って良かった!!と大変有意義な一日ではあったけど、
足の方がもう痛くて痛くて…。
帰宅する頃には完全なボンレスハム状態に(笑)。

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