筒井康隆「懲戒の部屋」 [*読書ノート(国内)]
【※この日記は別サイトで2008年12月18日にアップしたものを転記しています】
11月11日から読み始め、12月2日読了。
筒井氏の自選ホラー短編集。
収録作品は、
『走る取的』『乗越駅の刑罰』『懲戒の部屋』『熊の木本線』『顔面崩壊』『近づいてくる時計』『蟹甲癬』『かくれんぼをした夜』『風』『都市盗掘団』
前々から掲示板やブログで「『乗越駅の刑罰』が怖い!」って感想をよく見かけていたので、ずっと気になっていて一度読んでみたいなあと思ってた。
一通り読み終えて……うわぁ…。
やっぱりこの話が一番怖い…というかここまで後味悪いとは…。あまりにも理不尽過ぎて背筋が凍りまくり…。
あと、既に読んだ人ならわかると思うけど、猫好きな人には絶対勧められないよね…。
でも『乗越駅の刑罰』、気に入りました。
『走る取的』や『懲戒の部屋』も怖かった…。
サイコ野郎&サイコ女ばっかりで頭がクラクラ。
なんて哀れな主人公達…(泣)。
上記の3編は、理不尽な恐怖をこれでもか!って感じで描き切っていて、とても面白くあっという間に読めました。この話に出て来るようなやつらとは絶っっっ対出会いたくないけどな(笑)。
『顔面崩壊』『蟹甲癬』は最後まで読めない人多いかも。
読んでる間、顔がムズムズしっぱなしでした。
『近づいてくる時計』『風』は不思議な読後感がいいなあ、と。
あと、巻末の大槻ケンヂの解説が笑える!
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