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大槻ケンヂ「リンダリンダラバーソール」 [*読書ノート(国内)]

【※この日記は別サイトで2008年12月17日にアップしたものを転記しています】

 

リンダリンダラバーソール (新潮文庫)

リンダリンダラバーソール (新潮文庫)

  • 作者: 大槻 ケンヂ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 文庫

 

11月7日から読み始め、11月24日読了。

 

'80年代後半から'90年代にかけてのバンドブーム全盛期=まさに青春時代!…だった自分としては、読んでるうちにあれやこれやと思い出して、自然とテンション上がりました。

 

筋肉少女帯の曲ももちろん好きだったし(でも筋少は三柴さんが在籍してた頃の方が良かったな…)、ナゴム、トランス、パンク、ロフト、屋根裏、La.mama、野音、宝島、FOOL'S MATE、DOLL、ロキノン、ホコ天、イカ天、法政大学&中央大学学園祭、自主制作レコード&ソノシート、それに当時大好きだった色々なバンド…。

もう書き出したらキリがなくなっちゃうんだけど、とにかく懐かしいキーワード&バンド名がてんこ盛りで楽しく読めました。

 

また、オーケンや筋少の周りで起きた笑えるエピソードばかりではなく、ブームが去った後のあっけなさや儚さもしっかり描かれていて、読み進めていくうちにふっと切なくなってしまう場面も…。

 

まさにブームの渦中で経験・体感したバンドマンでないとわからないであろういびつな、のび太の万能感を手に入れてしまった時の高揚感と不安感みたいなものがよく伝わってくる良作だったように思う。

 

あと、作中に時々登場するコマコ(当時のオーケンの彼女)がとにかく可愛い!

ホントにイイ子だよな〜。

本編の最後の最後で彼女のセリフに思わずホロリとさせられました。

 

話変わって、バンドブーム…というか、昔のインディーズのこと。

あの独特のゴッタ煮的雰囲気が自分にはたまらなく魅惑的な世界に思えた。

とにかく荒っぽいアナーキーなバンドやら、パフォーマンスだけ見たらバカっぽいけど、歌詞などに何処となく頭の良さを感じさせる、人を食ったようなバンドも沢山いた。

赤痢、原爆オナニーズ、ゲロゲリゲゲゲみたいなスゴイ名前のバンドも多かったし、ばちかぶりの歌詞で「ウ●コ食べたら40万円」とか今思い返すとワケわかんないんだけど(笑)、そんなゲテモノっぽさややりたい放題な雰囲気も含めて何もかもがカッコいいと思ってた。

 

でも当時(高校〜短大時代)は、当然インターネットなんてないから音楽情報は数少ない情報誌や自分の足で探すしかなかったし、お小遣い増やすためにバイトはしてたけど学生だから稼げるお金の額なんてたかが知れてるし、おまけに今と比べて交通の便の悪いところに住んでたもんだからライブハウスや自主制作盤扱ってるレコード屋なんてそうそう足を運べないし。

 

…と今と比べたら不自由な面も多かったけど、それでも自分のお気に入りのバンドを探したり、少ないお小遣いをやりくりして少しずつレコードを買い集めたり、ライブに通うのはとてもとても楽しかった。

反面、改めて振り返ってみると、我ながらイタい言動や行動も多く、思わず赤面するような思い出も決して少なくない…(笑)。

 

…って、後半は本の感想じゃなくて、まるっきりただの自分語りになってるじゃないか!

しかもここぞとばかりにやたらチカラ入ってるし(笑)。

 

まあ、日記だからそれも別にいいよね…と最後に正当化してみる。


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