「マグリット展」 [*アート鑑賞]
5月20日(水)は、
夫と一緒に国立新美術館で開催中の『マグリット展』に行って来ました。
日本での本格的な回顧展は、2002年以来、実に13年ぶりとのこと。
他の企画展や所蔵品展で、
何度かルネ・マグリットの作品を数点ずつ観たことはあるものの、
回顧展に足を運ぶのは今回が初めて。
なので、ずっと前から楽しみで楽しみで・・・。
絵画に登場する事物のひとつひとつは何の変哲もないものばかりなのに、
それがマグリットの手にかかると・・・すげー!!
固定的な概念の枠なんて何のその、
それらを飛び超えた先にある、
謎と神秘の芸術世界で私たちを何度でも驚かせ、
気がつくとすっかり魅了されている。
『深淵の花』(1928年)について、
〈最も日常的な物に悲鳴を上げさせたい〉と語った彼の言葉は頭に焼き付いてます。
特に気に入ってる作品は…
2013年の森美術館『LoVE展』でも観た、●『恋人たち』(1928年)。
アルノルト・ベックリン『死の島』を思い起こさせる、●『告知』(1930年)。
●『記憶』(1948年)。
●『光の帝国 II』(1950年)。
今回のメインビジュアルでもある、●『ゴルコンダ』(1953年)。
●『傑作あるいは地平線の神秘』(1955年)。
静かで壮大な神々しさに、
畏敬なのか畏怖なのか、何とも言えない気持ちになる、●『ガラスの鍵』(1959年)。
●『現実の感覚』(1963年)。
●『大家族』(1963年)。
『光の帝国 II』を実際に鑑賞できて、すごく嬉しかったなあ。
複数ある、他のパターンもいつかどこかで観れるかな。
1967年8月15日にマグリットが自宅で亡くなった時、
木炭で下書きされていたのが、●『テーブルにつく男』(1967年)。
この絵が残されていたイーゼル、
つまりマグリット自身が実際に使用していたものも、
今回、同作品と一緒に展示されています。
夫も言ってたけど、
絵のタイトルに使われる言葉選びのセンスもスゴイねって。
桃色の薔薇の茎から短剣が生えている(?)情景を
『心臓への一撃』(1952年)とか、
どんよりと曇った空の下に立ち並ぶ灰色のカーテンの群れを
『人間嫌いたち』(1942年)とか。
特に衝撃的だったのは、
青い空に浮かぶ雲が『呪い』(1931年)って・・・!
今回は、図録と輸入ポストカードを購入。
▼図録
▼輸入ポストカード
上段左から:『傑作あるいは地平線の神秘』/『恋人たち』。
中段左から:『ピレネーの城』(1959年)/『光の帝国 II』/『空の鳥』(1966年)。
下段:『ゴルコンダ』。
『現実の感覚』や『大家族』は売ってなかったなあ。
あと、写真には撮ってないけど、夫が購入したのは、
ジュールス・デストルーパーのバタークリスプが入った「ミニマグリット缶」。
ジュールス・デストルーパー(JULES DESTROOPER)は、
ベルギーを代表するプレミアムクッキーの老舗(1886年創業)。
ベルギー王室御用達の菓子メーカーなのだそう。
『マグリット展』鑑賞後は、館内2階にある「サロン・ド・テ ロンド」で、
例のお高いアートカフェラテをいただく。
カップの角度まで気が廻らず、そのままうっかり撮っちゃったから、
この写真だとモチーフちとわかりづらいかな…。
奥のは抹茶アイスクリーム。ラテにも合う。
▼マグリット展 特別ドリンク アートカフェラテ〜空の鳥〜
ルネ・マグリットの代表作でもある『空の鳥』の鳥を
ラテアートで表現した特別ドリンク。
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