レイ・ブラッドベリ「刺青の男」〔新装版〕 [*読書ノート(海外)]
2012年6月にブラッドベリの訃報を知って以来、まだ読んでいない作品を少しずつ読み進めてます。
「万華鏡」に出会えて良かった。泣いた。
『サイボーグ009』のラスト、ジェットの有名なセリフ「ジョー!きみはどこにおちたい?」とその後に続くシーンは、このお話が元ネタだそうで。
「今夜限り世界が」も好き。
「長雨」「ロケット・マン」「亡命者たち」「ロケット」は、『ウは宇宙船のウ』(大西尹明 訳/創元SF文庫)に収録されているお話と同じもの(邦題は若干違う)。
訳者が違うと、文章から受けるイメージも変わる(ストーリーに響かない細かい部分でだけど)もんだなー。
久々に読んでも、「長雨」の雨の描写とラストは変わらず印象深いし、「ロケット・マン」はやっぱり泣ける…。
読み終えた後、ゾ〜ッとする話も色々あったけど、中でも「コンクリート・ミキサー」は静かにジワジワと怖かった。
前述の「ロケット」に登場するフィーオレロ・ボドーニさん。なんて素敵なお父さんでしょう!
いつか、彼も彼の家族も自由に宇宙を旅することのできる未来を願わずにいられません。
十八の短編を挟んだ、「プロローグ」と「エピローグ」もピリリと効いてます。
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