「バグダッド・カフェ(ニュー・ディレクターズ・カット版)」 [*映画]
●監督:パーシー・アドロン
●1987年(ニュー・ディレクターズ・カット版:2008年)/西ドイツ
1月28日(火)14:30〜16:30、イマジカBSにて視聴。
今回観たのは、パーシー・アドロン監督が自ら再編集を手掛け、
全てのカットの色・構図を新たに調整し直した「ニュー・ディレクターズ・カット版」。
名作と評判高いこの映画、やっと、や〜〜〜っと観ることができました。
『ハイウェイ脇にたたずむ寂れたカフェ
砂漠に舞い降りた“天使”が全てを変えた』
『砂漠のカフェに起きた小さな奇跡』
ストーリーはいたって王道。
けれど、主人公と徐々に打ち解け合っていく登場人物たちに
自分の気持ちも重なり合っていくのかな、
最後は心がじんわりとあったかくなりました。
日々の生活に疲れ、気持ちが荒んでしまった時に観ると
オアシスの一滴のように一層沁み入りそう。
コーヒーやブーメランなどの小道具づかいも良いアクセントに。
「rosenheim」ロゴの入った黄色いポットも可愛い!欲しいよ〜!
【↓↓↓以下、ちょっとネタばれ↓↓↓】
『ギアを落として一休み
浮世の悩みはマジックで消える
愛があれば今日も生きられる』
ラストの歌で更にホロリ。
…といいつつ、最初からカフェにいた刺青彫り師の女性が
「仲が良すぎるのよ」と一言残してフイッと出ていってしまうシーンも忘れられない。
というか、個人的にはこのシーンが一番好きかも。
みんながみんな「私たち、めっちゃ仲良し!!」な和気藹々ムードばかりに終始せず、
ピリッとスパイス効かせて去っていくのが良い。
人と人との優しい繋がりに癒されつつ、
彼女のセリフと行動に至る心情にも共感するんだよなあ。
明るくハッピーなだけじゃない、こういった苦い哀感も絶妙に織り込まれてて、
より人間味のある作品に仕上がっているんだなあと思いました。
バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版 Blu-ray
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- メディア: Blu-ray
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