ひとり美術館ハシゴ【34】 [*アート鑑賞]
6月21日(金)は、
東京藝術大学大学美術館、東京都美術館に行って来ました。
●東京藝術大学大学美術館で「夏目漱石の美術世界展」を観る
(ぐるっとパスを利用)
↓
●東京都美術館で「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」を観る
(ぐるっとパスを利用)
…と、今回はこんな感じの流れで2館を回りました。
いつも人の多い上野だけど、雨降ってたおかげで人混みはそんなに酷くなかったかな。
せっかく行くならやっぱり出来るだけ落ち着いて鑑賞したいしね。
■ 東京藝術大学大学美術館 ■
「夏目漱石の美術世界展」
夏目漱石の文学作品や美術批評に登場する画家、作品を可能な限り集めることを試みた展覧会。
この企画展、とっても素晴らしかった!!!
この日イチバンの目当てで大好きなウォーターハウスや
ラファエル前派(ロセッティ、ミレイ)の絵が素敵だったのは勿論、
若冲や抱一、応挙、池大雅、大観、松岡映丘、鏑木清方、
ターナーにビアズリーもみれて眼福眼福。
橋口五葉の装丁や中村不折の絵も惚れる。
漱石自身が好んで描いたという南画山水や彼の自筆原稿をみることもできます。
特に気に入った作品は…
●ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
「シャロットの女」(1894年)、「人魚」(1900年)
●ダンテ・ガブリエル・ロセッティ「レディ・リリス」(1867年)
いっこだけ心残りだったのは、
5月14日〜6月16日の間に展示されていた川端玉章の絵を観れなかったこと。残念!!
ひとつの展覧会で、古今東西の画家たちによる作品の競演がみられるなんて素敵だ。
またこういう企画展やってほしいな。
夏目漱石、学生時代の国語の授業で読んだっきりだけど、
これを機会にまた読み返してみるのも良いかな。
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■ 東京都美術館 ■
「ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵
レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像」
イタリア・ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)。
ここでは、アンブロジアーナ図書館・絵画館が所蔵する
ミラノ時代のレオナルドの傑作「音楽家の肖像」
(1485年頃/日本初公開。上でアップしてるチラシにも掲載されてるメイン絵画ね)に加えて、
彼直筆のメモや素描を編纂した『アトランティコ手稿』に収められる22葉、
レオナルドの追従者たち(レオナルデスキ)の油彩画、
また、同図書館・絵画館所蔵コレクションの中から精選された素描群が紹介されています。
ミラノの大司教であったフェデリコ・ボッロメオ枢機卿
(すうききょう:カトリック教会において教皇の助言者たる高位聖職者)
によって17世紀初頭に設立されたアンブロジアーナ図書館・絵画館のコレクションが
日本で紹介されるのは今回が初めてとのこと。
たくさんの貴重な手稿をみれたのも良かったけど、
ロンバルディア地方のレオナルド派の画家による模写絵画、
「洗礼者聖ヨハネ」(1520年頃)も綺麗で印象的だった。
模写作品でありながら、色彩の美しさと澄み渡るような背景に惹かれて。
またいつかどこかの美術館で会えるといいなあ。
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