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ひとり美術館ハシゴ【22】 [*アート鑑賞]

6月21日(木)は、国立新美術館損保ジャパン東郷青児美術館に行って来ました。
今回も早起きして行って、新美に着いたのは10時半頃だったかな。

国立新美術館「大エルミタージュ美術館展」を観る
ぐるっとパスを利用)
 ↓
*大江戸線で六本木駅から新宿西口駅へ。
 ↓
損保ジャパン東郷青児美術館「アンリ・ル・シダネル展」を観る
ぐるっとパスを利用)

…と、今回はこんな感じの流れで2館の展覧会を回りました。


 国立新美術館 
「大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年」

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大エルミタージュ美術館展チラシ02.jpg

国立新美術館_01.jpg

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国立新美術館_03.jpg

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「ヨーロッパへの窓」として築かれたロシアの美の都、
サンクトペテルブルクに位置するエルミタージュ美術館
今回の展覧会では、この美術館にある膨大な数の所蔵品の中から
16〜20世紀の各時代を代表する「顔」ともいうべき作品の数々が紹介されています。

ティツィアーノに代表される盛期ルネサンスのヴェネツィア派絵画から、
17世紀バロックの巨匠ルーベンスレンブラント
18世紀イギリスの肖像画家レノルズ
19世紀ロマン派のドラクロワ、印象派のモネ、近代絵画の父セザンヌ
さらに20世紀初頭に活躍したマティスピカソまで83作家、全89点を展示。

なかでも、【V 20世紀 マティスとその周辺:アヴァンギャルドの世紀】
紹介されていたアンリ・マティス「赤い部屋(赤のハーモニー)」(1908年)は
約30年ぶりの来日となるそうで、
パンフやポスターでもメイン絵画として大々的にピックアップされています。
(この記事の上でアップしたパンフ2点のうち上の画像)

確かにマティス「赤い部屋」は一番印象的だった。好き。
この絵は赤が絵の大部分を占めているけど、元々は青を基調とした作品だったそうです。
絵の下部分をよくよく眺めてみるとわずかに残る青緑色が見てとれます。

柔らかいタッチと落ち着いた明暗、綺麗な色彩の作品が多かった…てのが
全体を通しての感想かな。
奇抜さアクの強さはないから、コレ!ていう言葉は浮かばないけど、
ずっと眺めていても疲れない感じ。

他の作品で気に入ったのは…
【II 17世紀 バロック:黄金の世紀】から
ダニエル・セーヘルス、トマス・ウィレボルツ・ボスハールト
「花飾りに囲まれた幼子キリストと洗礼者ヨハネ」(1650年代前半)

【III 18世紀 ロココと新古典派:革命の世紀】から
オラース・ヴェルネ「死の天使」(1851年)

それと、【III 18世紀 ロココと新古典派:革命の世紀】で紹介されていた中に
エリザベト=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン「自画像」(1800年)発見!
これ確か、2011年に行った「ヴィジェ・ルブラン展」
2010年の「ウフィツィ美術館 自画像コレクション」のどっちかで観たと思う。
(↑これ書いてる今、確認したら「ヴィジェ・ルブラン展」の方にあった
ヴィジェ・ルブランの絵も素敵だなー。

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「大エルミタージュ美術館展」鑑賞後は、
国立新美術館内2階にある「サロン・ド・テ ロンド」で昼食。
開館5周年記念スペシャルメニュー
「サンドイッチと季節のタルトのセット」(食後のコーヒー付)をいただきました。
サンドイッチは2種類からチョイス出来るようになっていて、
サーモン&クリームチーズの方を注文。
デザートのタルトは甘酸っぱいベリー類がメイン。

国立新美術館_05.jpg

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 損保ジャパン東郷青児美術館 
「薔薇と光の画家 アンリ・ル・シダネル展 —フランス ジェルブロワの風—」

アンリ・ル・シダネル展チラシ.jpg

損保ジャパン東郷青児美術館.jpg

アンリ・ル・シダネル(1862〜1939年)は、
19世紀末〜20世紀前半にかけて活躍したフランスの画家。
パリの美術学校で伝統的な美術教育を受けたのち、印象主義や新印象主義の影響を受け、
明るく透明感のある作品を手掛けるようになったのだそう。

人気のない食卓、夕暮れ時の窓辺、ガス灯に照らされた町並み、薔薇の庭など、
身近でありふれた光景を静謐かつ内省的に描き、心象風景を思わせる独自の世界を確立。

今回は、フランスを中心に国内外の美術館や個人所蔵家が所有するル・シダネルの作品
約70点を一堂に集め、彼の芸術について包括的に紹介されています。

アンリ・ル・シダネルは今回の企画展で初めて知ったのだけど、
常に穏やかでありたいというシダネルの温もり感溢れる筆致が素敵でした。
人物がいなくてもあったかさが伝わってくる絵画って誰にでも描けるものではないもんね。
「小さな幸せ」って良いよなあ、やっぱり…うん。

特に気に入った作品は…
【第5章 取材旅行】より
「月明かりのテラス[ヴィユフランシュ]」(1927年)

【第8章 食卓】より
「夕暮の小卓[ヌムール]」(1921年)

最後はここの美術館に来る時、いつも楽しみにしている収蔵品コーナーへ。
すっかりグランマ・モーゼスのファンです♪
「春うらら」(1959年)、「イギリスの別荘の花園」(c.1940年)が良かった。
(どちらも刺繍作品)
あと、ジョルジュ・ルオーによる《悪の華》(詩人ボードレールの同名の詩に
14点の銅版画を添えた詩画集)の中の作品である、
(13)「〈放蕩〉と〈死〉は…」(1926年)も忘れられない。

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