「レンブラント」展 [*アート鑑賞]
5月24日(火)、国立西洋美術館で開催中の
「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」展に行って来ました。
ちなみにここへは、前回の記事で書いた
「香り かぐわしき名宝展」&「芸大コレクション展」の後に行きました。
黄金の世紀と呼ばれた17世紀オランダを代表する画家であり、
「光と影の魔術師」「明暗の巨匠」として高い評価を受け続ける
レンブラント・ファン・レイン(1606-1669)。
ここでは初期から晩年にいたる約110点の版画を中心に
約15点の絵画と素描を加えたレンブラント作品が取り上げられています。
今回の企画展は、これらの作品を通じて
レンブラント芸術における明暗表現の多様性を探り、
版画と絵画における「光と影」の真の意味を再検証する…という
趣旨のもと構成されています。
なんといっても100点以上にものぼる版画の数々が圧倒的!
一枚一枚丁寧に描き出されたあの細やかで複雑な表現は
やはり一見の価値があると思います。
今回は30点以上にものぼる和紙刷り版画も展示されていました。
レンブラントの制作に日本の和紙も使われていたなんてビックリ。
こういったところに日蘭交流の一端が垣間みれるとは。
紙にも検討を加え、効果を見極めたうえで和紙も試されていたようです。
版画だけでなく、
色彩をもった絵画作品ももちろん素晴らしかったです。
レンブラント以外の画家による作品も幾つか展示されていました。
ヘンドリック・ハウト「娘を捜すケレス」(1610年)が良かった。
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「レンブラント」展鑑賞後は、常設展も回ってきました。
(レンブラント展のチケットがあれば、こちらは鑑賞無料)
閉館は17時半で、残り30分ほどしかなく、
ものすごーく駆け足鑑賞になってしまったけど、お気に入りはしっかりチェック(笑)。
国立西洋美術館の常設展は今回でまだ2回目だけど、
やっぱり何度も訪れたくなる充実度はさすがですね。
次来る時はもっと沢山時間取って観るぞ〜!
お気に入り作品は…
●エドワールト・コリール「ヴァニタス—書物と髑髏のある静物」(1663年)
「ヴァニタス」とは、寓意的な静物画のジャンルのひとつだそうです。
「人生の空しさの寓意」を表し、豊かさなどを意味する様々な静物の中に
人間の死すべき定めの隠喩である頭蓋骨などを置き、
観る者に対して虚栄のはかなさを喚起する意図をもったもの(Wikipediaより)。
こないだ行ったBunkamuraの「フェルメール〜」展には、
ペトルス・ウィルベークの「ヴァニタスの静物」があったなあ。
こういう感じ、私もとても惹かれるジャンルです。
●ギュスターヴ・クールベ「眠れる裸婦」(1858年)
●ダンテ・ガブリエル・ロセッティ「愛の杯」(1867年)
●ヴィルヘルム・ハンマースホイ「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」(1910年)
●ジャクソン・ポロック「ナンバー8, 1951 黒い流れ」(1951年)
う〜、来年2月のジャクソン・ポロック展が今から楽しみ!
帰り際、美術館前庭のオーギュスト・ロダン「カレーの市民」をパチリ。
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