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「ハンブルク浮世絵コレクション展」 [*アート鑑賞]

ハンブルク浮世絵展チラシ.jpg

11月24日(水)、太田記念美術館で開催中の
「特別展 日独交流150周年記念 ハンブルク浮世絵コレクション展」
行って来ました。

ここの美術館へ行くのは今回が初めて。
ラフォーレ原宿のすぐ近くにこのような浮世絵専門の美術館があったなんて
全然知りませんでした。

太田記念美術館_01.jpg

太田記念美術館_02.jpg

ここでは、
入り口のところで備え付けのスリッパに履き替えなければいけないそうです。
編み上げのブーツとか履いていかなくて良かった…(笑)。

1階の展示室には、
入ってすぐ左手の奥に畳の間、中央には石造りの小さい和の庭園が設置されています。
畳の間に座って掛け軸を鑑賞したり、
庭園の中の縁台に腰掛け、浮世絵の余韻に浸りながらひと休み…なんて楽しみ方も
できるわけですね。
2階の展示室は吹き抜けになっていて、
中央の階段をぐるりと囲むように作品が展示されています。

美術館って、それぞれ特色があって面白いなあ。

展示会はI期II期III期に分けられていて、私が行った日はIII期にあたります。
1時間程かけて鑑賞を楽しんできました。

ドイツでも有数の博物館として知られるハンブルク美術工芸博物館には、
浮世絵も数多く収蔵されているそうです。
さらに近年、
ハンブルクのコレクター、故ゲルハルト・シャック氏の浮世絵コレクション
氏の遺言によって同館に遺贈されました。
シャック氏は代々の資産家で、
ほとんど自宅から出ることなく、その生涯を浮世絵収集と研究にささげ、
膨大なコレクションを築きあげた人物なのだとか。
『浮世絵オタク』なんて言ってしまうと、軽々しくて失礼にあたるでしょうか…?
でも、これほどマニアックな生き方で人生を終えたなんてスゴ過ぎる…。

今年は日独交流150周年の年。
これを記念して同館所蔵の5000点を超える浮世絵作品の中から
約200点ほどの世界的コレクションが里帰り。

春信歌麿写楽北斎広重といった有名な人気絵師たちの作品が楽しめるのはもちろんのこと、稀少な摺物(高級な紙と絵の具、入念な彫りと摺り。もともと売品ではないので制作数が非常に少なかったそうです)、版下絵(版画の版木を彫るために描かれた墨一色の下絵)、校合摺(きょうごうずり:彫り上げた版木を必要な色板の枚数分だけ摺って複写したもの。これに絵師が色を指定していく)、画稿(絵の下描き)、版木といった、浮世絵制作の当時の様子がうかがえる珍しい資料も見ることができます。

自分はDTPで印刷物を制作する仕事しているので、(やり方も内容も全く違うけど)今回みたいに美しい多色刷り作品や制作過程の様子を見るというのは、なかなか勉強になります。

展示作品の中で特に気に入ったのは…
【I 優品にみる浮世絵の展開 4.多彩な幕末の浮世絵】より
鳥居清峯「今様五人囃」(文化期〈1804〜1818年〉)
大判錦絵五枚続。
満開の桜の花の下、桜模様が入った紫の振り袖を着ている五人の娘たちがそれぞれの楽器(謡、笛、小鼓、大鼓、太鼓)を演奏している様子が描かれている。色合いが綺麗。

歌川広重「江戸高名会亭尽 木母寺雪見」(天保後期〈1835〜1842年〉頃)
横大判錦絵。
青色を基調とした色彩。これも色が綺麗だったなあ。

歌川広重「名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣」(安政4〈1857〉年11月)
大判錦絵。
吉原の妓楼の二階(?)から外を眺める猫。

歌川国芳「山海愛度図会 ヲゝいたい 越中滑川大蛸」(嘉永5〈1852〉年8月)
大判錦絵。
猫と戯れる女性。

【II 稀少な摺物と絵暦】より
渓斎英泉「二美人」(文政〜天保〈1818〜1836年〉)
色紙判摺物。
揃いの着物を着ている女性が二人。文政13年に流行したお伊勢参りの道中?

歌川国貞「七代目市川団十郎と初代市川鰕十郎」(文政4〈1821〉年)
色紙判摺物。
赤色が映えていて、勇ましくカッコいい!

【III 美麗な浮世絵の版本】より
喜多川歌麿「銀世界」(寛政2〈1790〉年刊)
折本一帖。

【IV 肉筆画と画稿、版下絵】より
歌川国麿「源氏絵 弥生の節句(版下絵)」(嘉永2〜4〈1849〜1851〉年)
大判三枚続版下絵。
構図に惹かれました。一部欠損あり。

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鑑賞後、美術館の地下に手拭いのお店「かまわぬ」を発見!
お店の名前はずっと前から聞いたことあって、
何となく気にはなってたんだけど、ココにあったのね。知らなかった!

まず看板が可愛かったので、すかさずデジカメ撮影。

かまわぬ_ 看板.jpg

鎌の絵、輪っか、に続いて平仮名の「ぬ」で「かまわぬ」か。
なかなかお茶目ですねえ。

店内のレイアウトも可愛い!
こじんまりとしていて、雰囲気良かったです。
クリスマスやお正月をイメージした飾り付けも
思わず真似したくなってしまいます。

せっかく来たので、自分用のお土産に「手拭しずくよけ」を購入。
吸水性が良く、すぐに乾く手拭いを使用したペットボトルカバー。
冷えた飲み物から出てしまう水滴を吸い取り、
机の上や鞄の中が濡れるのを防いでくれます。
形のデザインは瓶の風呂敷包みをイメージしているそうです。

種類がいくつかあって迷ったけど、
金魚と水草の絵柄入りタイプを選んでみた。

早速、使ってみるとこんな感じ。

かまわぬ_しずくよけ_500ml.jpg
500mlの場合

かまわぬ_しずくよけ_275ml.jpg
275mlの場合

ペットボトルの大きさに応じて、折り返して使うことも可能。
次の仕事始まったら、持って行こっと♪

この後、渋谷へ移動して
映画「ドアーズ/まぼろしの世界」を観て来ました。
その時の感想etc. は次回の記事でアップしようと思います。

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