「タクシードライバー」 [*映画]
●監督:マーティン・スコセッシ
●1976年/アメリカ
2014年8月6日(水)10:15〜12:30、イマジカBSにて視聴。
バックに流れるジャズ・ミュージックが良い。
特にオープニングの曲が夜の街並みとやたらマッチしていてカッコ良かった。
荒んだ街ニューヨークを舞台に描かれる、鬱屈した一人のタクシー運転手の狂気。
奇行に奇行を重ねた結果、トラヴィスはある行動に出る選択をした。
一言でいってしまえば「独り善がりの駄目人間」なんだろうけど、
彼の孤独、怒り、嫌悪にこっそり共感してしまう自分。
ただ、好きな娘との初デートにポルノ映画をチョイスしちゃう心理は謎としか…(笑
でもこれって、自分が良いと思えばオールOKで、
相手がどう思うか想像力に欠けてるが故の行動かと考えると悲しく痛々しい。
【以下、ちょっとネタバレ気味???】
↓ ↓ ↓
ラストは、捉えようによっては恐ろしく不気味または皮肉だ。
オープニングとラストが似た映像&音楽であることにも深読みしてしまうなあ。
映画観終わった後、自力でわからなかった部分を補完するために検索しまくると、
詳しい説明や鋭い解釈がたくさんあって目からウロコ。
もう一度観よう!と思った。
「トラヴィスがベトナム戦争からの帰還兵である」ことと
「戦争に負けたアメリカ社会に潜む闇と矛盾」を頭に入れた上で観ると、
この映画の悲しさと恐ろしさに気づかされる。
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