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「追悼のざわめき」 [*映画]


監督・脚本:松井良彦
1988年/日本/モノクロ

デジタルリマスター版を1月20日(月)〜21日(火)にかけて鑑賞。
映画の存在をはじめて知ったのは、これも20年以上前になるのか。
学生時代、LA-PPISCHってバンドが好きで、
そのメンバーの中でも特に憧れ大好きだった故・上田現氏がとても共感していた映画。

随分遅くなってしまったけれど、ようやっと鑑賞する機会を得た!
(レビューや紹介テキストみる度に怖くて、長年先延ばしにしてたってのもあるけど…)

現ちゃんいわく『語るには少々神経を使う映画』
近親相姦、傷痍軍人への暴行、小人症の兄妹、屍姦(?)、カニバリズム、
異形の者に対する侮蔑と嘲笑・・・
倫理的にはタブーだらけの作品だけど、
このお話は、純粋に二人だけの世界に生きた美しく若い兄と妹のラブストーリーでもあります。

1988年公開当時の映画誌では、
おすぎ様「とにかく汚らしい」と吐き捨てるようにののしってたそうで。
うん、確かに。
ホラー的なグロテスク描写はないけど、唾液がネットリ糸をひくような汚さに加え、
異様でイビツな性行為シーンまで見せられて確実に気持ち悪くなるもんね。
けれど、70〜80年代特有の俗っぽさ、昭和特有の猥雑感を愛する自分にとっては、
どこか懐かしいような響くものもありました。
思いのほか、ラストにはちょっと安らいだ気持ちになったし。

150分と聞いて最初は「長いなあ。最後まで観れるかなあ」。
実際観てみたら、ひとつひとつのシーンはかなり長回しではあるけど、
意外と途中でダレることはなかった。
制作時の有名エピソード、無許可で撮影したという『ビル屋上放火』『女子校乱入』シーン
ようやく観れて「コレが例の〈アレ〉かああ〜」と感慨深い(?)気持ちになったりも。
それと『こん… ばん……… わっ』もなにげにツボってます。

長年気になっていた映画だったので、やっと鑑賞…というか
この目で確かめることができてよかったです。
(でも、人には薦められない)

初回限定生産 追悼のざわめき デジタルリマスター版 スペシャル・エディション(3枚組) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: エースデュースエンタテインメント
  • メディア: DVD

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