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「危険なメソッド」&「古九谷名品展」&「巨匠たちの英国水彩画展」 [*映画&アート鑑賞]

11月20日(火)は、
渋谷・Bunkamura ル・シネマで映画「危険なメソッド」を、
同じく渋谷の戸栗美術館で企画展覧会「古九谷名品展」
再びBunkamuraに戻り、
ザ・ミュージアムで企画展覧会「巨匠たちの英国水彩画展」を観て来ました。

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まずは、Bunkamuraル・シネマ
デヴィッド・クローネンバーグ監督作品「危険なメソッド」
火曜割引のおかげで1000円で鑑賞できた!

Bunkamuraル・シネマ.jpg

感想は…なんていうのかなぁ「ユングさん…(´Д`)」って感じ。
精神分析絡みの会話は「?」も多かったけど、お話自体は面白かったです。
あ、あと目上のフロイト教授に向かって真顔で
ボクの奥さんお金持ちだもん的な事シレッと二度も言ってのけたユングさんにはフイタw

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映画鑑賞後、松濤の「ガレットリア」でお茶しようと思ってたけど定休日だったので
近くの「ティ・ロランド」っていうカフェへ。
ここもクレープやガレットのお店らしい。
特製デザートの盛合せとブレンドコーヒーをいただいた。

渋谷ティ・ロランド.jpg

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戸栗美術館にて企画展覧会「古九谷名品展 〜躍動する色絵磁器〜」
ぐるっとパス持ってたおかげで無料で鑑賞。

古九谷名品展チラシ.jpg

戸栗美術館.jpg

1610年代に朝鮮からもたらされた製磁技術をもとに
佐賀県有田町を中心とする肥前地方一帯で日本初の国産磁器・伊万里焼が誕生。
当初は青色で文様を描く染付が主流だったけど、
1640年代後半には、色彩豊かな色絵を作り出すことが出来るようになったそうです。

「古九谷様式」の名で呼ばれている、それらの初期の色絵には、
中国磁器を模して幾何学文様を多用したり、
中国絵画の画題を取り入れた作品が作られた一方で、
同時代の小袖や打掛などと共通する文様もあり、
和様の意匠への嗜好もうかがうことが出来るとのこと。

特にモチーフを強調する大胆な構図、厚く盛り上げられた濃厚な色彩の上絵の具や、
その下にびっしりと黒線で描き込まれた地文などは作品に躍動感を与え、
古九谷様式の最たる魅力なのだとか。

確かに色使いに力強さを感じる作品が多かったかも。
パッと見では見逃しがちだけどよくみるとひとつひとつ、
デザインに工夫が凝らされてるのがわかる。

戸栗美術館、土日は行ったことないから休日の様子はわからないけど
平日はとても静かで落ち着いてるので、
この美術館のそういった雰囲気も磁器鑑賞の味わい深さに一役買っているんだろうな。
焼きものの知識はまったくないながらも、また訪れてみたくなるんだよね。

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再びBunkamuraに戻り、ザ・ミュージアムにて
企画展覧会「マンチェスター大学ウィットワース美術館所蔵 巨匠たちの英国水彩画展」
ここでは「ミューぽん」割引を利用。

巨匠たちの英国水彩画展チラシ_01.jpg

巨匠たちの英国水彩画展チラシ_02.jpg

Bunkamuraザ・ミュージアム_01.jpg

「水彩画」に焦点を絞った展覧会って意外とありそうでなかったような気が。
そういう意味でもこの企画展の内容に興味を引かれました。
そして、ロセッティミレイバーン=ジョーンズにもスポットが当てられてると聞き、
ますます行くのが楽しみに。

英国のひとびとが、
自国の風景の美しさに、つまり、その自然と風土が生みだす魅力に気づくこととなるのは、
18世紀の後半以降のことであったといわれる。
そこには、さまざまな要因があったとはいえ、
旅行の楽しみに目覚めたということも大きな一因であった。
美しいものに感動すればそれを何かのかたちで記録に留め、人に伝えたくなる。
携帯に便利な水彩画の用具は旅行にはとても適していた。
また、白い紙の上に水で溶いた薄い顔料を重ねる水彩画の技法は、
紙に反射した明るく透明な光が絵具の層を透かして現れるので、
風景というものの新鮮な感じを表すには好都合であった。
水彩画はつまり、
温暖にして湿潤なゆえに霧も多く独特の透明感をもつ英国自然風景の表現に
大いにかなった技法だったのである。
(「巨匠たちの英国水彩画展」チラシの紹介テキストより抜粋)

油彩画ももちろん魅力的で大好きなんだけど、
水彩で描かれた絵ってしっとりと穏やかな気持ちにさせてくれるんだよなあ。
水彩画ならではの透明感と色彩、油彩画とはまた違った魅力を堪能することが出来ました。

特に気に入った作品は…
ライオネル・パーシー・スマイス「春季」(1885年)
アンドリュー・ニコル
「北アイルランドの海岸に咲くヒナゲシとダンルース城」(制作年は不明らしい)

解説によると、水彩は性質的に変色・退色しやすいため長期展示は難しいそうで。
その時その時の輝きや瑞々しさを永遠に留めるのは不可能でも、
可能な限り残しておきたくなる気持ちってやっぱりあるもんね。
絵画を通じて、彼らの心に響いた美しいときめきを間接的にでも体験できる。
こういう悦びも絵画鑑賞の魅力のひとつなのだなあ。

あと、全然関係ないんだけど・・・
『「喜」も「悦」も常用漢字だけど、
常用漢字表では「悦」に「よろこぶ」の訓を掲げていないし、
漢和辞典を見ても意味の違いはない。
辞典によっては、「悦」は「神がのりうつってうっとりした状態」が原義で、
「喜」は「神をたのしませよろこばせること」が原義である、としているものもある。』
という話を聞きました。
なるほどーちょっと面白いな〜と思ったので、ここでは「悦び」にしてみましたよ。

▼東急本店の外側ショーウインドウにあったディスプレイ
Bunkamuraザ・ミュージアム_02.jpg

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