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ひとり美術館ハシゴ【12-1】 [*アート鑑賞]

10月27日(木)は、
東京都庭園美術館松岡美術館損保ジャパン東郷青児美術館に行って来ました。
秋晴れが気持ち良い日!

*山手線でJR目黒駅へ
 ↓
東京都庭園美術館「アール・デコの館」展を観る
ぐるっとパスを利用)
 ↓
*徒歩で移動
 ↓
松岡美術館「日本の和美・彩美」展を観る
ぐるっとパスを利用)
 ↓
*山手線でJR新宿駅へ移動
 ↓
損保ジャパン東郷青児美術館「モーリス・ドニ」展を観る
ぐるっとパスを利用)

…と、今回はこんな感じの流れで3館の展覧会を回りました。


 東京都庭園美術館 
「アール・デコの館 東京都庭園美術館建物公開」

アール・デコの館チラシ.jpg

東京都庭園美術館_01.jpg

東京都庭園美術館_02.jpg

東京都庭園美術館_04.jpg

朝香宮夫妻の指揮のもと、
フランス人花形デザイナー、宮内省内匠寮工事課のエリート建築家、
一流の技術を誇る日仏の職人たちが創り上げた
アール・デコの館そのものをひとつの作品として鑑賞するための展覧会
この建物公開展は前からかなり楽しみにしてました♪

ホントは10時の開館に合わせて行くつもりだったんだけど、
ちょっと寝坊してしまい、目黒駅に着いたのは11時ちょっと前。
それでも午前中なら割とすいてるだろうと楽観してて、いざフタを開けてみたら…
チケット売り場から正門前にかけて長蛇の列が!!

この展覧会終了後、改修工事で約2年の全面休館に入ってしまうし、
テレビでも紹介されていたらしいから、混雑するのも無理ないか。

東京都庭園美術館_03.jpg
 「建築計画のお知らせ」

そんなこんなで人の多さにメゲかけるも
普段は撮影不可の館内を色々撮影できたのは嬉しかった。
改めてアール・デコ内装の美しさを堪能できて良かった。
夜間のライトアップも見てみたかったなあ。

《館内の写真は次回の記事でアップしたいと思います》

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庭園美術館から松岡美術館への移動中、
プラチナ通り沿いの「レトルダムール グランメゾン白金」というお店の二階で
しばし休憩。
ハロウィンカップ2011ブレンドコーヒーのセットをいただきました。

レトルダムール_02.jpg

レトルダムール_03.jpg

白が基調の店内レイアウトも素敵だったので、
お店の方に許可いただいて撮影♪

レトルダムール_01.jpg

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 松岡美術館 
「日本の和美・彩美(わび・さび)」

日本の和美・彩美チラシ.jpg

松岡美術館_01.jpg

松岡美術館_02.jpg

松岡美術館_03.jpg

松岡美術館創立者・松岡清次郎氏のコレクション展。
海外作品のみの前回展とは様相を変えて、
今回は日本作品に絞った内容展示になっています。

古伊万里を中心とした、柿右衛門様式古九谷様式などの東洋陶磁
軍記物語歴史上の人物古典芸能中国の仙界・故事と詩の世界
大正〜昭和の画家たちによる秋〜冬の風景を描いた作品などを鑑賞。眼福。

中でも、
松室加世子「燭光」(1985年)、本間白路「樹」(1980年)という作品に
惹きつけられました。
あと、鏑木清方の絵(「保名」)を観られたのも嬉しかったです。

ここは館内撮影OK(但しフラッシュはNG)ということであちこちをパチリ。

松岡美術館_04.jpg
▲古代オリエント美術のある常設展示部屋

松岡美術館_05.jpg
▲ガンダーラ・インド彫刻のある常設展示部屋から見える庭

松岡美術館_06.jpg
▲2階の「風景を感じる〜秋から冬へ〜」展示部屋

松岡美術館_07.jpg
本間白路「樹」(1980年)

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 損保ジャパン東郷青児美術館 
「モーリス・ドニ いのちの輝き、子どものいる風景」

モーリス・ドニチラシ.jpg

損保ジャパン東郷青児美術館_01.jpg

損保ジャパン東郷青児美術館_02.jpg

損保ジャパン東郷青児美術館_03.jpg

19世紀末から20世紀前半にかけて活躍した、
フランス象徴派を代表する画家モーリス・ドニ

彼の作品は、2010年6月に行った
「語りかける風景」展渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアム)で
「内なる光」を初めて観た時からずっと気になっていました。
なので、この企画展も前々から楽しみで。

敬虔なカトリック教徒でもあったドニの作品には
聖書あるいはギリシャやローマ神話を主題にしたものが数多く残されています。
またその一方で、日常生活に基づいた「アンチーム(親密)」な作品
特に自分の子供たちや家族を描いた作品
ドニの芸術の中で主要な位置を占めているそうです。

子供たちの姿を描く時は、彼らにポーズをとらせることはなく、
活き活きと動き回る一瞬の姿を画中にとらえることを重視していたみたい。
また、聖書の世界を描く時は、その内容を忠実に絵画にするのではなく、
日常生活や家族の姿を描き込むことで
同時代の人々に信仰や思想を伝えようとしていたようです。

うーん、なるほど。
どの作品を観ても優しい気持ちになれるのは、
彼の視点そのものが愛とあったかさに満ち溢れていたからなのかも。

中でも特に気に入ったのは、
「バルコニーの子どもたち、ヴェネツィアにて」(1907年)
「ブルターニュの供物(食前の祈り)」(1909年)
「聖母マリアの接吻(プリウレ礼拝堂のステンドグラスのための下絵)」
(1919年頃)
「聖家族(ふたりの母)(1)」(1901年)
「泉(《黄金時代》の一枚目のパネル)」(1912年)

あと、収蔵品コーナーの
グランマ・モーゼス「古い格子縞の家」(1944年)も良い!
モーゼスの絵も眺めているだけであったかい気持ちになれるなあ。

▼鑑賞後、損保ジャパン本社ビル玄関口から
損保ジャパン東郷青児美術館_04.jpg


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