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「ロリータ」 [*映画]




監督:スタンリー・キューブリック
原作・脚本:ウラジーミル・ナボコフ(「ウラジミール」と表記される時もあり)
1961年/イギリス/モノクロ
2014年6月5日(木)10:15〜13:00、ザ・シネマにて視聴。


1961年、「ロリコン」の語源となったナボコフの同名小説をキューブリック監督が映像化

大学教授ハンバートは、
田舎町で夏を過ごそうとシャーロット夫人の家でホームステイをすることに。
夫人の娘である、若く美しいロリータに心を奪われてしまった彼は、
彼女のそばに居たいがためにシャーロットと形だけの結婚をするが…。

当時の厳しい検閲をクリアするため、ロリータの年齢設定を原作よりも上げたそうで。
少女愛・性的表現の暗喩を工夫することで、過激な直接描写も控えられている〉
確かに、ロリータ役の女の子は「少女」とは形容し難かったな。
とても美しいけれど、ちょっと大人び過ぎたかも。
ナボコフの原作は読んだことなくて、
この映画観るまでは可憐で清楚な少女をイメージしてたけど、
もっと自由奔放・・・というか結構なアバズレさん(笑)。

ハンバートの屈折した愛と独占欲・苦悩ゆえの狡い立ち回りぶり・滑稽なまでの必死さが
随所に上手く出ていて良かった。
シャーロット夫人の顛末も忘れられない。もう不憫で不憫で…。

そして、ラストでなんともやりきれない気持ちに。

あの終わり方、気に入ってはいるけど、
キューブリックの他の代表作を観たあとにこれを観ると、
正直、全体的には「微妙」と感じてしまうなあ。
いろいろな制限のもとに作られた映画で、時代的に仕方ない部分もあっただろうとはいえ。
でも、この『ロリータ』がヒットして以降、
やっと自分の好きなように作品をつくることが可能になったそうなので、
奇抜なキューブリック節を堪能するというより、
独自の製作環境を整えるための下地や資金確保のために
手堅く「こういう映画も撮ってたんだな」と知ることに一興を感じたり。

ところで、ホテルに泊まった夜に
ハンバートロリータがやった「ゲーム」って一体なんだったんだろう???
すっごく気になるんですが。

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美しいロリータを演じたスー・リオン
気になってちょっとググってみたら、私生活でも物凄い人生を送っていた女優さんだった!!
波瀾万丈過ぎて驚愕。


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