「ガタカ」 [*映画]
●監督・脚本:アンドリュー・ニコル
●音楽:マイケル・ナイマン
●1997年/アメリカ
5月27日(火)12:00〜14:00、FOXムービー プレミアムにて視聴。
SFと芸術性の融合が美しいヒューマン・ドラマ。
・・・に、若干のチープ感も混じってて、それがまた良い味出してる。
低予算で制作されたそうだけど、演出の一部として逆に功を奏してるんじゃないかな。
サスペンス・タッチで進められるストーリー。
でも、不安感や緊張感というより、
人と人との繋がりや葛藤の描写の方に強く惹かれるものを感じたので、
私の中では「SFヒューマン・ドラマ」としたい。
舞台は、遺伝子工学が発展した近未来。
徹底的に管理された社会。人間の価値は遺伝子の優劣においてのみ判断される。
この世界に生きるのなら、
DNA操作による優秀な遺伝子を持った「適正者」と
自然な出産で生まれた「不適正者」に分けられるしかない。
「不適正者」として生まれた主人公・ビンセントは宇宙飛行士に憧れていたが、
それは「適正者」でなければ叶えることのできない大それた夢だった。
彼は自分の運命を変えるため、ある行動に出るが・・・。
ものすごーーーーく大雑把に書くと、
「宇宙飛行士に憧れ、見事その夢を叶えた男のサクセス・ストーリー」なんだけど、
観終わった後の、胸が締めつけられるようなこの哀しさと切なさは・・・・。
マイケル・ナイマンの音楽とも合わさって、顔はもう涙と鼻水でぐちゃぐちゃですよ。
観た人にならわかる、ロケットの「炎」と焼却炉の「炎」。そして「銀メダル」。
あ〜もう、思い出す度に泣きそう。
【Wikipediaより】
『Gattaca』のスペルであり、クレジットで強調されるGとAとTとCは、
DNAの基本塩基であるguanine(グアニン)、adenine(アデニン)、
thymine(チミン)、cytosine(シトシン)の頭文字である。
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