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「渡辺千尋 復刻の聖母」 [*アート鑑賞]

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2月6日(木)は、練馬区立美術館で開催中の「渡辺千尋 復刻の聖母」展に行って来ました。
今回は無料で観覧できます♪

日本の近代・現代美術をテーマとし、
独自性溢れる良質な企画展が多いことで定評のある練馬区立美術館
今回も、小さいながら程良くまとまり、それでいて目を引く作品が揃っていました。

銅版画家、渡辺千尋(わたなべ・ちひろ/1944〜2009年)。
1996年、長崎県の高来郡有家町(現・南島原市)の依頼により、
16世紀末頃の銅版画とされる《セビリアの聖母》の復刻に着手しました。

今回は、この復刻版《セビリアの聖母》に焦点をあてながら、
彼の画業(初期のデザインワークから銅版画、油彩画まで)を紹介する回顧展となっています。

彼の銅版画作品は、
「エングレーヴィング」という技法で制作されたものがほぼ全てを占めていました。
解説によると、よく知られる銅版画技法の中で、この「エングレーヴィング」
最も緻密で鮮明な線に仕上げることが出来るのだそう。
また、熟練した高度な技術が必要とされるとか。

「復刻版《セビリアの聖母》」以外の銅版画は、とってもシュールな絵の連続。
ひとつひとつ面白く鑑賞しました。
タイトルの付け方も光ってるなー、と。
「懺悔の夢景」「二人ぼっち」「虚無への設計」「北斎が聞こえる」など、なにやら意味深。
エングレーヴィングから生み出された冷たさを感じるくらいにシャープな線は、
奇妙な世界にとてもマッチしていると思いました。

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