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またまた、ひとり美術館ハシゴ [*アート鑑賞]

ひとり美術館ハシゴ第2弾!(…って自分が言ってるだけなんだけど・笑)
ということで、2月17日(木)は
山種美術館Bunkamura ザ・ミュージアム東京国立近代美術館工芸館
行って来ました。

*まずJR山手線で恵比寿駅へ
 ↓
山種美術館「歴史を描く — 松園・古径・靫彦・青邨 —」展を観る
 (ぐるっとパスを利用)
 ↓
*山手線で渋谷へ移動
 ↓
Bunkamura ザ・ミュージアム「モネとジヴェルニーの画家たち」展を観る
 ↓
*半蔵門線で九段下へ移動
 田安門から入り、日本武道館の横、北の丸公園を徒歩で抜けていく
 ↓
東京国立近代美術館工芸館「現代の人形」展を観る
 (ぐるっとパスを利用)

…と、こんな感じの流れで3本の展覧会を回りました。
「歴史を描く」「モネとジヴェルニ〜」はこの日が最終日、
「現代の人形」は20日(日)で終了なので慌てて行ってきましたよ〜。
今回もいっぱい歩いたな…足痛い…。またしてもボンレスハム状態(笑)。
うっかりデジカメ忘れてしまったため、会場入り口とか写真に残せなくて残念!


 山種美術館 
「歴史を描く — 松園・古径・靫彦・青邨 —」

歴史を描くチラシ.jpg

山種に着いたのは午前10時半くらいだったけど、
会場内は割と埋まってて、平日午前中にしては結構賑わっていました。

日本画をとおして、日本の歴史に思いを馳せてみよう…という趣旨の展覧会。
古典を忠実に学んだ伝統的な画風から、
想像力豊かで独創的な作品まで、
山種美術館の所蔵品より幅広く紹介されているそうです。

ここでの私の一番のお目当ては上村松園
美術知識のない私はつい最近知った名前なのですが、
生で観る美人画はとても素晴らしいと聞いていたので楽しみにしていました。
実際本当に綺麗だった!!
どの女性も目元が柔らかくて優しいせいか
ただ美しいだけではない気品と魅力に満ち溢れていますね。
ああ〜私もあんな風に生まれたかったワ。

今回の作品で特に気に入ったのは、
守屋多々志「駒競べ」(1977〈昭和52〉年)
伊東深水「吉野太夫」(1966〈昭和41〉年)
上村松園「詠哥」(1942〈昭和17〉年)、「庭の雪」(1948〈昭和23〉年)

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 Bunkamura ザ・ミュージアム 
「モネとジヴェルニーの画家たち」

モネとジヴェルニーの画家たちチラシ表.jpg

印象派って、
以前はどちらかというと正直あんまり興味はなく、
いつも「ぼんやりしてるなあ…」くらいの感想しか思い浮かばなかったのだけど、
最近は素直に美しいと思うようになってきました。
美術館巡りを始めるようになって、まだ日は浅いものの、
「コレ、もっと眺めていたい」と思う作品に少しずつ出会えたおかげかも。
これからもっと印象派作品に触れる機会が増えれば、
苦手意識もなくなっていくのかなあ。

絵画作品の展示だけでなく、
映像による実際のジヴェルニーの風景モネの家の紹介もされていました。
風景の素晴らしさはもちろん、モネの家も素敵!!
映像だけでもこれだけワクワクするのだから、
実際この目でみることができたらもっと感激しちゃいそうです。
ジヴェルニー、私もいつか行けたらいいな。

こちらの展覧会は、山種以上に混んでいました。
やっぱりモネの人気は絶大ですね。

特に気に入った作品は、
ジョン・レスリー・ブレック「秋(新月)、ジヴェルニー」(1889年)
セオドア・アール・バトラー「画家の子供たち、ジェイムズとリリー」(1896年)
フレデリック・ウィリアム・マクモニーズ「メーベル・コンクリング」(1904年)
リチャード・エミール(エドワード)・ミラー「水のある庭」(1910年頃)

「水のある庭」は今回のチラシの裏表紙(?)にも使われています。素敵!

モネとジヴェルニーの画家たちチラシ裏.jpg

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 東京国立近代美術館工芸館 
「所蔵作品展 現代の人形 珠玉の人形コレクション」

現代の人形チラシ.jpg

昭和初期から近年までに制作された人形たちを中心に
コレクションされた作品展。
Bunkamuraの混雑っぷりと比べてかなり人は少なかったけど、
ゆったりゆっくり鑑賞できたので満足です。
展示作品だけでなく、建物外観や内装も素晴らしかった!
また来たいなあ。

最初に入った1室には
竹久夢二による創作人形が2点展示されていました。
他の作家さんはほとんどが初めて聞く名前ばかりだったけど、
作風も表情もテーマも異なる人形たちをひとつひとつ眺めていると
なんだか不思議な気分になってきます。
上手く説明できないのだけれど、
凝縮された作り手の情念のようなものを感じ取っているからなのかなあ。

「子ども」「女性」とテーマごとに部屋を分けて展示されていて、
それぞれ見応えがありました。
人間国宝・巨匠たちによる作品を鑑賞できたのも貴重な体験です。

…が、ここでの最大の目当ては球体関節人形を生で観る!!
ハンス・ベルメール四谷シモンの作品ももちろん楽しみだったけど、
なんといっても吉田良ですよ!

もともと自分が球体関節人形なるものを知ったきっかけは
20年位前に手にした吉田良(当時は「吉田良一」名義だった)の
「ANATOMIC DOLL」という作品写真集だったから、
この方への思い入れが一番強いですよ。
幼い身体つきの少女たちでありながら、
その妖しいまでのなまめかしさ、美しさ、エロス感に
すっかりヤラれてしまったですよ。

吉田良の作品展示は1体だけでしたが、
ファンの方ならご存知であろう、あの赤い着物を着た黒髪の女の子
生でみることが出来て、もうそれだけで感激ものでした!

吉田良のことばかり書いてしまったけれど、
ハンス・ベルメール(写真)や四谷シモンの人形たちも
さすがというか、やはりというか
別格ものの強烈な素晴らしさを感じさせてくれました。
今回の展示で初めて知った、浜いさを結城美栄子の作品も印象的で、
他の作品もチェックしたくなりました。
結城美栄子さん
帰宅後に検索で調べてみたらなんと元女優さんだったんですね!

ここの展示作品で特に気に入ったのは、
川上南甫「凝視」(1966年)
シルヴィア・ヴァンケ「Lady No.14」(2003年)
浜いさを「箱の男」(1999-2002年)、「変奏曲」(2002年)
結城美栄子「NOWHERE」(2003年)
稲木東千里「鉄刀木机」(1942年)
それともちろん、
吉田良「すぐり」(1986年)
ハンス・ベルメール「人形」(写真)(1935-1975年〈1983年リプリント〉)

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