読んだ本、あれこれ箇条書き【1】 [*読書ノート(海外&国内)]
久々に読書感想ネタで記事を書いてみたいと思います。
直近の記事は『サキ短篇集』で終わってるので、とりあえずそれ以降に読んだ本の話から。
…といっても、合間でゲーム(モンハンとか立体ピクロスとかDQ9とか。どれも一度やり出したら止まらない)に熱中してたり、他の趣味に没頭してたり、家のことや仕事のことで何やかんやあったりもしたので、冊数は少ないのですが(^^;
●大海赫(おおうみ あかし)
『メキメキえんぴつ』(児童書)
『ドコカの国にようこそ!』(児童書)
2冊とも近所の図書館で借りたもの。
長らく絶版状態だったそうだけど、多数の要望に応えて復刊ドットコムから復刊されています。
一度見たら忘れられなくなりそうな独特な(でもカッコいい!)イラスト、児童書にしてはかなりブラック寄りなお話の数々。
これは確かに子供の頃に読んだらトラウマになりそう…。
でも私も子供時代に出会ってみたかった気がします。
●エミール・ゾラ『居酒屋』
まず、読んでる間、真っ先に頭に思い浮かんだ言葉は「だめんず・うぉ〜か〜」…。でもこれだとあまりにも乱暴すぎる感想か。
19世紀パリの下層階級における貧困かつ悲惨な人間群像を描いた長編作。人間の落ちぶれていく様をあからさまに描き切っているのが凄いし切なくもなる。
死にもの狂いで家族のために働き続ける主人公の洗濯女・ジェルヴェーズを取り巻く男ども(ランチエ、クーポー)がとにかく酷い。小説の登場人物を本気で殴りたいと思ったのは雫井脩介の「火の粉」に出てくる俊郎以来だよ…。
終わり方もまた凄まじく忘れられない一冊となりました。
●荻原浩『噂』
都市伝説と化した、ある「噂」を中心に繰り広げられるサイコ・サスペンス小説。「ラストの1行が衝撃的!」みたいな紹介のされ方だったので、その1行を知りたいがためだけに読みました。
読み始める前に勝手に期待して意識し過ぎたせいなのか、実際ラストを読んでも物足りないような気がしてしまったけれど…(←あくまで私にとっては、です)。
でも内容自体はとても面白く、ぐいぐい読ませてくれました。
●有島武郎『一房の葡萄 他四篇』
「一房の葡萄」。主人公である「僕」の西洋絵具に対する強い憧れと若い女性教師を慕う気持ち、そしてその女性教師が葡萄の一房をもぎ取り、大理石のように真っ白な手に乗せてる辺りの描写に思わずドキドキしてしまいました。想像しただけでも美しくて、あぁもう!って気持ちになります。
この記事は、次に続きます。
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